フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月16日(日) 晴れ

2015-08-17 14:58:28 | Weblog

7時半、起床。

卒業生のAさん(論系ゼミ5期生、2015年卒)とお昼に神楽坂の駅で待ち合わせ、「SKIPA」へ行く。

まずは梅ソーダで喉を潤す。

 

Aさんは上野にある証券会社で働いているが、お盆休みはないそうで、その代わり8月下旬に夏休みをとって長崎に旅行するそうだ。就職して5カ月、先日初めて体調を崩して(高い熱が出たそうだ)、休まずに出勤して、午後に体調が悪化して職場の近くのクリニックで診てもらったが、そのまま職場に戻って定時まで働いたそうだ。う~ん、大変だね。それでも1年目はまだ営業のノルマというものがないからよいが、2年目からはさらに大変になるだろう。くれぐれも無理はしないようにね。

私は定食(鶏肉団子のカレースープ煮)、Aさんはチキンカレーを注文。

食後にアイスチャイ。

「SKIPA」というのはどんな意味ですか?とAさんが聞いてきた。

どこの言葉だと思います?「スキップ」と関係あるのでしょうか?はい、大股で「スキップ」することです・・・というのは嘘で、「スキップ」とは関係ありません。「SKIPA」は日本語ですから。えっ、日本語なんですか!はい、歯と歯の間が空いていることです。そ、それってどういうい意味があるんですか?フランスでは、歯と歯の間の隙間から幸福が入ってくると考えられているのです。そ、そうなんですか?!はい、出ていくのではなくて、入ってくると。プラス思考ですね。そこからとった店名だそうです。

衆議院予算委員会のTVカメラを意識した代表質問のように。

本当にそうなんですか? はい、その通りです(宙太さん)。

その通りよ、先生を信じなさい(のんちゃん)。

疑ってごめんさない(Aさん)。

時間があるようならもう1軒、カフェの梯子をしましょうか。一番近いのは隣の「トンボロ」だけど、ちょっと歩いてみましょうか? はい、ぜひ!

「SKIPA」のすぐそばの白銀公園。今日のAさんの装いのテーマは「夏の希望」。このテーマは彼女の名前にちなんで昨日私がリクエストしたもので、彼女は一晩考えて、黄色の入ったワンピースを着て来た。「一晩考えて」というところが真面目なAさんらしいところである。

神楽坂は名前のとおり坂の多い街である。ぶらぶら歩きにはもってこい。

メインストリートを飯田橋方面へ下る。

「紀の善」の前まで行ってみたが、待っている人が店の外まではみ出している。ここの抹茶ババロアはお勧めだけど、また今度にしましょう。

別のカフェをさがして坂道を引き返す。日曜日の神楽坂は歩行者天国。 

脇道を入ったところにこんな看板が・・・。後から知ったのだが、先月開店したばかりの「かぐらちゃか」(神楽茶家?)である。1階は人の気配がなかったので、やっているのか不明だったが、「営業中」の札が出ているので入ってみると、2階へ案内される。けっこうな客の入りであった(私以外はみな女性客)。

お冷と一緒に梅干しが出てきた。お通しのあるカフェは珍しいですねとAさん。「紀の善」では薄焼き煎餅と塩昆布がお茶と一緒に出てきますよ。お通しというよりも甘いものを食べた後の口直しですね。だから最後に食べるものではないかと・・・という私の説明を聞く前にAさんは梅干しを頬張って「酸っぱい!」という表情をした。

メニューを開くと、自分で素材を組み合わせて(オーダーして)自分仕様のパフェを作るというのがこの店の売りであることを知る。きっとこういうのが女の子には人気なんだと思うが、私にはちょっとめんどくさい。おまかせのメニューもあるからそれにしようかと思ったが、Aさんが興味津々でメニューを眺めているので、私はパフェを注文するけどアレンジは君におまかせしていいかなと聞くと、はい、私に任せて下さい、と『プロジェクトX』みたいな返事をした。

これがAさんの作成した注文票。抹茶寒天、抹茶わらびもち、抹茶ジェラード・・・ここからはAさんが抹茶好きだということはよくわかるが、食べるのは私だからね(笑)。

運ばれてきたパフェ。たぶん私が口を出さなければ白玉も抹茶白玉だったに違いない(笑)。杏の色がアクセントになっている。

飲み物は玉露にした。

あれだけパフェのアレンジに熱心だったAさんだが、自分の注文は既製品の白玉冷抹茶ラテ(中に抹茶プリンが入っている)。きっとアレンジ欲求は私の方の注文で満たされたのだろう。

店を出たのは4時頃、これからAさんは家に帰って家族とお盆の送り火を焚くそうだ。私のところは新盆で同じことをした。最近では迎え火や送り火を焚く家は少なく、近所の人たちが珍しいものを見るように通り過ぎていく。カルトな宗教にはまっていると思われているのではないだろうか。

Aさんは個性の強い5期生の中にあって水彩画のようにさわやかな人である。健康に留意して、長崎旅行を楽しんできてください。

蒲田に戻り、「シャノアール」で一服。これで3日連続の「シャノアール」である。

アイスティーとポテトのサンドウィッチを注文して、1時間ほど書きものをする。

6時、帰宅。

夕食はポークソテー。

デザートは桃(川中島)。