8時、起床。
トーストと紅茶の朝食。
将来の世界史年表(コンパクト版)に必ず載るであろう出来事が起こった。国民投票というのは怖いものである。
シュペングラーが『西洋の没落』第一巻を書いたのはいまから百年前、1918年のことだった。その背景にはアメリカとロシアの台頭があったわけだが、今回は外部の脅威ではなく、内部の分裂である。むしろギボンの『ローマ帝国衰亡史』(第一巻は1776年)を想起すべきか。
12時ちょっと前に家を出る。
「風の谷」に新しく植えられた街路樹が風に晒されている。
今日がとくに強い風が吹いているわけではない。常にこんなふうなのだ。成長が妨げられるのは当然である。
駅で卒業生のサキさん(論系ゼミ3期生、2013年卒)と待ち合わせ、「phono kafe」へ。
サキさんがこの店に来るのは二度目だ。
前回は2015年の3月21日。同期のマイコさん、ユリさんと一緒だった。そのときは3人同時にグランドスラム(カフェゴト―、SKIPA、まやんち、phono kafeを制覇すること)を達成したのだった。
今日はこれからサキさんはスーパーグランドスラムを達成する日になるのだが、その話は後で。
ご飯セットを注文。
ネギポテトの油揚げ包み。
ブロッコリーのタルタルソース添え、玄米ビーフンの春巻き。
丘ひじきとキノコの梅酢和え、玄米ビーフンの春巻き(もう一人前)。
夏野菜の揚げ浸し茗荷添え。
せっかくなので食べ始める前に大原さんに写真をお願いする。
食後は私はコーヒー、サキさんは小豆茶。
サキさんは私大の職員をしているが、最近、郊外のキャンパスから都心のキャンパスに異動になったそうだ。通勤時間はかかるようになったが(1時間半)、仕事終わりの社交はしやすくなった。
予約はしていなが、「まやんち」に行ってみる。幸いすんなり座れた。
私はフォレノアールを注文。サキさんはメニューをじっくり眺めてガトー・バナーヌに決めたようだが、私がフォレノアールを注文するのを見て、「私もそれにしてます!」と言った。あの熟考は一体なんだったのだろう(笑)。紅茶は私は東方美人、サキさんはローズ茶。
フォレノアールはたぶん今週で終わり。チェリーの酸味とココアのやさしい甘さを堪能する。
さて、本日最後のカフェは大井町の「ポッタリー」だ。
「大井町は初めて?」と聞いたら、そうではないという。
「四季劇場」に何度か来たことがあるそうだ。そうでしたか。
「ポッタリー」に到着。
注文を取りに来たマダムに、「航空会社にお勤めの方ではありませんよ」(笑)と紹介する。マダム、ニコニコする。
ブレンドコーヒーを2つ。
美しいカップでしょ。
これでサキさんは二期生のアオバさんに続いて、2人目のスーパーグランドスラム達成である。おめでとう。その跡を振り返ってみると・・・
2013年7月30日 カフェゴト―
2014年2月2日 SKIPA
2015年3月21日 まやんち あるす phono kafe
2015年8月20日 パン日和あをや
2015年12月15日 トンボロ
2016年6月25日(本日) POTTERY
惜しまれるのは去年の12月15日にリーチがかかってから最後の一店を訪問するまで6カ月かかったことである。この間、今年の3月に彼女とは一度会っている(そのときは「たかはし」で食事をして「カフェゴト―」でお茶をした)。つまり、その気になればもっと早く、一番乗りで、スーパーグランドスラムを達成できていたはずなのである。彼女自身そのことはわかっていて、自分が一番乗りになることを確信していたのだが、一期生・二期生の先輩たちをさしおいて、あまりに早い一番乗りというのも気が引けて、タイミングを見計らっていたところ、アオバさんに先を越されてしまったのである。それを知ったとき、彼女は思わず「ええー!」と叫んで天を仰いだ。その叫び声を隣室で聞いたお母さんが「どうしたの?」と声を掛けてきたそうである(笑)。つい3週間前(6月4日)のことである。
教訓:チャンスを掴みとるのに遠慮はいならい。
マダムが「写真、お撮りしましょうか?」と言ったくれたので、お願いする。
今回の教訓を生かして、私生活では幸せのチャンスはしっかりと掴んでくださいね。
サキさんとは大井町のホームで別れた。
5時ごろ、帰宅。
夕食はポトフ。
デザートは帰りがけに蒲田駅で買ってきたザクザク(シュークリーム)。
ラグビーの日本大代表とスコットランド戦をTV観戦。日本が宿敵に勝利するために組まれた興業のような印象を受けたが、ランキングの差、歴史の差というものを、見せつけられる結果となった。
1時半、就寝。