フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月26日(日) 晴れ

2016-06-27 12:21:15 | Weblog

8時、起床。

明太子のお茶漬けとサラダの朝食。

パンではないのはお昼に「パン日和あをや」に行くからである。

11時半ごろ、家を出る。

矢向駅から「パン日和あをや」までの線路沿いの道にはいろいろな花が咲いている。

この踏切を渡るともうすぐだ。  

開店時間の12時に到着。

すでに先客が一組いた。池上から来たご夫婦のようである。

飲み物はレモネードで決まりだが、注文は待ち人から来てからにしよう。

そろそろやって来るだろう。

ホナミさん(論系ゼミ3期生、2013年卒)登場。彼女はここは二度目なので、店で待ち合わせたのだが、近所まで来てちょっと迷われたようである。

レモネードを注文。6月のドリンクだが、7月も8月も飲みたい。

ホナミさんと会うのは4か月ぶりだが、長かった髪をバッサリと切った。

*2016年3月20日、「カフェゴト―」にて。

夏らしい。

しかし、「もったいない」と私などは思うわけだが、もちろん本人だってそう思ったであろうし、だからそういう思いを振切って長い髪を切ることにはたんに「夏だから」という以上の意味があるわけで、よく聞くのは「失恋」(からの再起)ということだが、ホナミさんの場合はそれではない。

一人暮らしの開始。

実家と少し離れた場所で一人暮らしを始めて3週間ほどが経つ。私もそうだったが、東京に実家がある者にとって、親元を離れて暮らすことは一種のあこがれである。私は結局、結婚するまで親と一緒に暮らし、それからは妻と(少しして子どもとも)暮らし始めたので、私の人生には一人暮らしという時期がなかったのだが(これからあるとすれば老年の一人暮らしだ)、ホナミさんは25歳にして一人暮らしに踏み切ったのである。

本日のスープはさつま芋と鶏肉のタイカレー。

ベーコンとチーズのオープンサンド。

サーモンとアボカドとクリームチーズのサンド。

食後のコーヒー。

一人暮らしを始めて最初の課題は日々の食事だが、それはなんとかなっているそうである。友人から譲り受けた電気炊飯器に電気コードが付いてなくて(入れ忘れたのだ)、しかたなく鍋でお米を焚いたのだが、これが実に美味しかったそうだ。

これまでは夕食は家に帰ってからのお楽しみだったのだが、自分で作るときは(一週間分をまとめて下ごしらえしているので)、今日の夕食の献立はあらかじめわかっているから、昼食をそれとかぶらないようにとる習慣がついたそうだ。

心配だったのは朝ちゃんと起きられるかということだったが、むしろ早く目が覚めるようになったそうだ(おかげで慢性的な寝不足らしい)。

梅雨の晴れ間の日曜日である。実は、ホナミさんとは先週の日曜日の約束だったのだが、彼女が体調崩して(6月は繁忙期であったようだ)、一週間順延になったのだが、先週同様、晴れてよかった。

ご主人に写真を撮っていただく。

彼女は明日の朝食用にチョコクロワッサンを1つ買った。

カフェの梯子は矢向駅のそばの「ノチハレ珈琲店」をめざす。

矢向駅前で。お隣の尻手(しって)には彼女のお祖母さんが住んでいて、ときどき会いに行っているそうだ。

矢向商栄会通り。

「ノチハレ珈琲店」に到着。しかし、ドアの外から中をのぞくとあいにく満席だった。目が合ったご主人が済まなそうにお辞儀をする。「ノチハレ」という名前だけあって、梅雨の晴れ間で混んでいるのかもしれないが、去年開店して、すっかり地元のカフェとしてて定着したのはよいことである。

また来ますね。

それではということで、蒲田のカフェに行くことにする。どこか、空いているでしょ。

蒲田駅に着いて「phono kafe」に電話したらちょうど満席だったが、一応、行ってみて、なお満席であったら、「あるす」に行こうと思ったが、そろそろ席を立とうとしていた常連さんがいらして、われわれに席を空けてくれた。

私は梅ソーダ、ホナミさんは梅ジュースを注文。とても爽やか。

「パン日和あをや」のレモネードは6月で終わりだが、こちらの梅ソーダ(ジュース)は夏の間やってます。

スイーツの代わりに惣菜を数品注文し、それを待っている間、奥の和室で、ホナミさんの特技を見せてもらう。

実は彼女、サイヤ人なのである。

元気玉を作れるのだ。

地球のみんな、オラにちょっとずつ元気をくれ!

はい、スーパーサイヤ人になりました。

以上(笑)。

昨日のゼミ同期のサキさんに倣って、あなたもスーパーグランドスラムをめざして下さい。

注文したものが運ばれてきたので、テーブルに戻る。

ポテトの油揚げ包み。

玄米ビーフンの春巻き。

夏野菜の揚げ浸し茗荷添え。

いずれも昨日食べて美味しかったものだ。お茶うけにちょうどよい。

食べながら隣の席の常連の男性客とおしゃべりをする。彼はこのビルの一室にお住いのタクシーの運転手さんで、いろいろと面白い話をうかがうことができた。血糖値がかなりお高いようだで、一度、病院に行くことをお勧めしたが、「行くと入院させられちゃくから」とその気はまったくないようである。でもね・・・。

店を出る前に大原さんに写真を撮っていただく。

ちょうど常連のMさんが入って来られた。いつもと雰囲気が(メイクの仕方が)違うので、どうしたのかと思ったら、結婚式(8月の予定)の衣装の写真をいま撮って来られた帰りだという。それは、それは。

ホナミさんが「学生さんかと思いました」というので、「いやいや、あたなと同じ年頃の方で、中学の家庭科の先生をされているのです」と教えて差し上げる。今日もここで日記(ほぼ日手帳)を書かれるのだと思う。結婚されても、孤独の時間、自分と向き合う時間は大切にしてください。

一人暮らしを始めたホナミさんは、自分と向き合う時間が増えただろう。自分と向きあえる人は、他者ともちゃんと向きあえる人である。

祝一人暮らしの開始。よく食べて、よく寝て下さい(そのためには適度な運動を忘れずに)。そして適度なおしゃべりもね。また、会いましょう。

ホナミさんを駅まで見送る。

駅前では参院選の選挙運動が始まっていた。

夕食は回鍋肉。

それからポテトサラダ、卵と玉ねぎの味噌汁、ご飯。

アマゾンに注文していた本が届いた。

浅野智彦『「若者」とは誰か』増補新版(河出ブックス)

筒井淳也『結婚と家族のこれからー共働き社会の限界』(光文社新書)

1時半、就寝。