フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月2日(月) 曇り、夜更けに雨

2017-10-03 11:53:44 | Weblog

8時半、起床。

トースト、サラダ(+ウィンナー、炒り卵)、牛乳、紅茶の朝食。

朝食を取ながら朝ドラ(録画)を観るという習慣は『ひよっこ』が終了しても持続する。『わろてんか』第一回。既視感がある。スタートの時代が江戸末期と明治後期という違いこそあれ、京都の商家、怖い父親、おてんばな娘(主人公)・・・2年前の『あさが来た』と同じだ。商家のセットも同じものが使われているのではないかと思うくらい似ている。まぁ、子役時代が終わって(最近の朝ドラは子役時代が短い)、ヒロインが葵わかばに交代する頃までは移行期間である。『ひよっこ』から『わろうてんか』へ。そう簡単に心理的な移行はできない。母を亡くした子どもが、父親の再婚相手を「お母さん」と呼べるようになるまでには時間がかかるのと似ている。母を亡くしただけでも辛いのに、さらに新しい母を受け容れなければならないのだ。なにかにつけて新しい母を亡くなった母と比べて憎まれ口を叩いてしまう。そうなるのが目に見えているので、しばらくは『わろてんか』の感想を書くのは慎もう。

録画を消去していない『ひよっこ』の「名場面集」(私家版)を観る。みね子と島谷の「日時計」のカウンターでの別れのシーン。島谷が「素敵な人を好きになれてよかった」と言って、みね子に深々と一礼して出ていく。しばらくして時子がみね子を迎えに来る。時子の胸に泣き崩れるみね子。「どうした?みね子」「私まだありがとうって言ってない。島谷さんにひどいことばかり言って・・・」このシーンは何度観ても(何度も観ているのだ)切ない。島谷が「あかね荘」から引っ越すまではまだいくらかの日数があったのだが、その間、島谷が登場することはなかった。結局、みね子は島谷に「ありがとう」と言えなかったのだろうか。あの夜、島谷が忘れ物を取りに「日時計」に戻ってきて、ドアの外でみね子と時子のやりとりを立ち聞きするというシーンは、いくら「立ち聞き」シーンを得意とする岡田恵和でも書けなかった。みね子のあの「ありがとう」は島谷の耳に届くことなくクリスマスの夜空に消えて行ったのだろう。ついでながら、気になるのは、「日時計」を出た島谷が、小雪ちらつく路上でポケットから取り出してチラリと見たあの指輪は、その後、どうなったのだろう。海にでも捨てたのか、机の奥にひっそりと仕舞い込んだのか、売り払ったりはしないよな、ましてや後に妻となる女性に贈ったりはしないよな。

午後3時頃、遅い昼食をとりに「phono kafe」へ。

ご飯セットをご飯軽めで注文。

おからコンニャクの竜田揚げ。

大根とレンズ豆のスパイシーマリネ(左)  蓮根のナゲット(右)

大原さんの旦那さんのお姉さんが企画した山口陽介「Star WOW!s」が葉山で開かれる(11月2日~5日)

詳しくは→こちら

ミニデザートと小豆茶を注文。

今週から「phono kafe」は木曜日も営業(11:30~15:50の短縮営業)することになったそうである。

「phono kafe」の前の通りには特に名称はないようであるが、私は勝手に改正湯通りと読んでいる。(「phono kafe」の向かいに改正湯という銭湯があるのだ)。ゆるい感じの商店街である。

和菓子の「大松」

私は一度も入ったことはないが、「望一」と「よかにせ」という変った名前の居酒屋(だろうと思う)が二軒並んでいる。黄色と赤色の庇のコントラストがいい。

「青木酒店」の店頭には林檎が並んでいる。

とても小さな靴屋「よつや」。マンションが建つ前はもとっと間口の広い靴屋だったが、ご主人はマンションのオーナーさんなのかもしれない。「靴の修理致します」の看板がいい。ものを大切に使うという感覚。靴底のすり減ったウォーキングシューズを持って行ってみようかしら。

ドラッグストア「スマイル」。お菓子や飲み物も売っている。

クリーニング屋「イセシン」の前で年配の女性が二人、「お若いわね~」「あなたこそ」とお世辞を言いあっていた。

昨日開店した「ルージュ・ブランシュ」。

二日間のオープニングセールの目玉「お試しセット」(一日200セット)は今日も完売したようだ。 

 店内に入ってみたが、ショーケースの中はホールのケーキ以外はほぼ完売状態。「モンブランは売り切れてしまったのですね」と聞いてみたら、「あと5分から10分ほどで新しいものが出て来ます」というではないか。外のテーブルで待たせてもらうことにした。「ここでお茶もできるのですか」と聞いたら、「はい、いまは開店直後でバタバタしていますが、少し落ち着きましたら」とのことだった。

モンブランを2個買って、帰宅してすぐに妻と食べる。厨房から出て来たときはもっとふわっとした見た目だったのだが、作りたてだったので、盛られたマロンクリームが自分の重みでちょっと沈み込んでしまったようである。本当は厨房でもっと落ち着かせてからショーケースに運ばれるはずだったのではなかろうか。

お味の方は・・・おぉ、ふわっとしたクリームがとても口当たりがよくて美味しい! 正真正銘の作りたてのケーキというのはこういう味がするのか。そういえば「カフェ・ゴトー」の作りたてのタルトも格別な味がしたな。

昨日に続いて、今日も夕方にケーキを食べてしまった。食べながら、年末までに3キロ痩せようと考える。

夕食は秋刀魚の塩焼き、サラダ、茄子の味噌汁、ご飯。

カキフライと松茸ご飯も早く食べたいものである。

録画してまだ観ていなかったNHKのドラマ10『この声を君に』(脚本:大森美香、主演:竹野内豊)の初回を観る。街角の朗読教室を舞台にしたヒューマンドラマ。たまたま立ち寄った主人公が、そこで朗読されている谷川俊太郎の「生きる」の朗読に心打たれ、講師の女性に思わず「ありがとう」と頭を下げる場面はよかった。うん、これはいいドラマだ。いいドラマはひと目でわかってしまう。

3時、就寝。