フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月3日(火) 曇りのち晴れ

2017-10-04 13:32:41 | Weblog

2108時、起床。

トースト、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼から大学へ。家を出るとき、定期入れが見つからず、あわてる。普段は、帰宅したときに、書斎の机の上のトレーに財布、腕時計、キーホルダー、スマホ、ガラケー、手帳、筆記具と一緒に定期入れものだが(7つ道具一式)、そこにはない。机の上にもない。、こういう場合、たいてい昨日着ていた上着やズボンのポケットに入れたままなのだが、そこにもない。もう1つ考えられるのは鞄の中だが、そこにもない。「落ち着け」と自分に言い聞かせながら、トレーの中、机の上、上着・ズボンのポケットの中、鞄の中をもう一度確認する。やはり、ない。外で落としたり置き忘れたりした可能性はきわめて小さい。徹底的な家宅捜索をしている時間はない。しかたがない、それは大学から戻ってからにしようと家を出る。定期があるのに電車の切符を購入するほど腹立たしいことはない。蒲田→東京(210円)、大手町→早稲田(170円)、合計380円が無駄な出費である。帰りも同額の出費になると考えながら、研究室で鞄の中を見たら、定期入れがそこにあった。二度捜して見つからなかったのに、一体、どこに姿を隠していたのだろう。不思議だ。

3限は院生の研究指導。ドクター2年のOさん、ドクター1年のS君、マスター1年のCさんの3名が顔をそろえる。夏休み中の研究の進捗状況を話してもらう。

研究指導を終えて、食事に出る。雲が減って、青空が増えてきた。

蒸し暑さはまだ残っているものの、空はすっかり秋の空である。

「メルシー」へ行く。

新しいメニューが増えていた。

 もやしチャーシュー、タンメンチャーシュー、やさいチャーシューの3種だ。

まったく新しいというわけではなく、従来からある、もやしそば、タンメン、やさいそばにチャーシューをトッピングしたものである。

チャーシューメンを食べるつもりできたのだが、もやしチャーシューを注文することにした。

これがチャーシューメンにもやしをトッピングしたものではないのは、第一に、もやしとチャーシューの位置関係(もやしそばという土台の上にチャーシューがトッピングされている)、第二に、ゆで卵の存在(それはもやしそばにあって、チャーシューメンにはないものである)から明らかである。チャーシューメン(630円)ともやしチャーシュー(690円)の差額は60円。60円でもやしが増量され、ゆで卵が付くのであれば、お得感がある。

秋学期の火曜の5限はゼミ論個別指導を行うことにしている。しかし、今週末に4年生は合宿(鴨川セミナーハウス)でゼミ論の中間報告会を行うので、今週と来週はゼミ論個別指導は行わない。研究室には戻らず、そのまま地下鉄に乗る。地下鉄の改札に降りるエレベーターの階数ボタンは少々奇妙である。「B2」とあるが、「B1」は存在しない。ならば単に「B」でよくないか。

恵比寿に行く。早稲田から高田馬場へ出て、山手線で恵比寿へ行く方が近いのだが、大手町に出て、そこから山手線で恵比寿に行くルートにしたのは、定期券がなくて(あったのにないと勘違いして)380円の無駄な出費をしてしまった自分へのペナルティーである。品川までは定期券で行けるので、品川→恵比寿間の料金ですむ。

 恵比寿ガーデンプレイス。

東京都写真美術館。

二つの展示会を観る。

企画展の「長島有里枝そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々」。一見するとアマチュアのスナップショットのように見えるが、愛すべき人たたち(その代表は家族である)、愛すべき日常の風景が自覚的に(ということはいくらかの距離をおいて)撮られている。写真を撮ることで、彼女は、自分が愛すべき人物や日常風景の中に埋没し、窒息してしまうかもしれない予感から解放され、深呼吸する余地を確保しているのだろう。

コレクション展「平成をスクロールする」は春期、夏期を経て、秋期を開催中である。「昭和的なるもの」はよく語られるが、「平成的なるもの」はまだ語られていない。平成もすでに30年近くになる。「平成はどんな時代であったか」「平成っぽいとはどうことか」という問いに答えようとする、あるいは答えるための材料を提供するコレクション展である。平成を代表する写真家たちの作品を観ながら、世界の見方にはさまざまなものがある、現実は多重的だが、自分はその一つを「現実」として特別扱いしているにすぎない、ということに改めて思い至る。

夏期と秋期を観たので、そのスタンプを押したカードをショップに呈示して、写真美術館特製の鉛筆を1本もらう。

美術館を出る。 

恵比寿タワーの最上階(39階)まで直通のエレベーターに乗る。

陽はすでに地上近くの雲の中である。

私より先に来て写真を撮っていた方から「きれいな雲ですね」と話しかけれらる。「ええ、そうですね」と答える。

地上は少しもやっている。火曜日の気分。 

さあ、帰ろう。

恵比寿タワービルを振り返る。秋の日はつるべ落とし。 

午後6時前の恵比寿駅のホーム。

蒲田に到着。

先日、東急プラザの洋服屋で購入して仕立て直しをお願いした冬物のジャケット+ベストを受け取る。

街はハロウィン仕様になりつつある。クリスマスやセントバレンタインデーはまだしも、ハロウィンは私の人生とほとんど関わりをもっていない。どこか別の世界の出来事のような気がする。

パチンコの景品換金所。これまでの人生で一度も立ち入ったことのない場所だ。

ラーメンライスもほとんど未経験の世界である。(ましてや「おかわり!!」なんて)。

本当に私の知っている世界は世界のほんの一部に過ぎない。

夕食はサーモンのソテー、玉子豆腐、サラダ、味噌汁、ご飯。

サーモンのソテーの付け合せはいろいろなキノコのソテー。

デザートは巨峰。

3時、就寝。