フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月25日(水) 雨

2017-10-26 11:23:27 | Weblog

8時半、起床。

サラダ(+ソーセージ)と紅茶の朝食。

トーストがないのは昼食を「パン日和あをや」で食べるから。ご飯もないのは昨日食べ過ぎたから。

11時半に蒲田駅で卒業生のアユムさん(論系ゼミ6期生)と待ち合わせ、「パン日和あをや」に行く。彼女は遠路はるばる春日部からやってきた。カメラの販売店で働いているので、土日は勤務で、平日がお休みなのである。

「パン日和あをや」は12時開店。われわれが一番乗りの客である。

買って帰る食パンをキープしておいてもらう。

二階席を予約しておいた。彼女は「パン日和あをや」は初めてだが、私のブログでよく見ており、今日ここに来たことは彼女の希望である。

私はアップルタイザー、彼女は10月のドリンク、加賀ほうじ茶のミルクティーを注文。

サーモン、アボカド、クリームチーズのサンドウィッチ。定番の三位一体。

本日のスープはレンコンのトマトスープ。まろやかな酸味。

ソーセージ。ベーコン系のサンドウィッチを注文しなかったときはこれで肉を補充する。

フランスコッペ。これがメニューにあるときは必ず注文する。

林檎の酸味と蜂蜜の甘味がベストマッチ。

 二階は和室になっている。私の世代では住宅というのは和室が基本だが、彼女の世代では洋室が基本だ。いま一人暮らしをしているワンルームはもちろん洋室だし、実家(マンション)にも和室は一つしかないという。だからこういう和室は彼女には懐かしい。いや、子どもの頃に和室で生活していたわけではないから、懐かしいというのは個人的記憶としてではなく、社会の集合的記憶として懐かしいのである。一種の昭和記念館なのである。

二階には4つの家具がある。われわれが食事をした四角い座卓はその1つ。他にも、

丸い卓袱台。 3人、4人で来たときはこちらで食事をする。

文机。これはインテリア。ここで壁に向かって一人飯を食べる客はいないだろう。

 

そしてソファー。ここは食事をする場所ではない。食事の後に寛ぐ場所である。

ソファーが欲しいがワンルームでは狭くて無理という彼女には、このソファーがとても気に入ったようである。

店を出る前に一階のテーブル席で奥様に写真を撮っていただく。

矢向駅まで戻り、踏切を渡り、「ノチハレ珈琲店」に行く。

先日、卒業生のホナミさん(論系ゼミ3期生)と来たときは臨時休業だったが、今日は大丈夫。

「ノチハレ珈琲店」の「ノチハレ」は「(雨)のち晴れ」の意味だが、最近はそういう日が少ない。でも、今日はそうなるかもしれない。

私はトースト(+イチゴジャム&バター)とコーヒー(ノチハレブレンド)。「パン日和あをや」のパンも美味しいが、ここのパンも美味しい(もちろんイチゴジャムも自家製)。

彼女はかぼちゃのプリンとアイスジンジャエール。

アユムという名前は中性的である(男性の名前にも使われる)。動詞の名前は男性的であり、名詞の名前(アユミ)は女性的である。これはアユムーアユミに限らない。ヒカルーヒカリ、カオルーカオリも同様である。男性は動的、女性は静的というイメージがあるからだろう。

名は体を表すというが、見た目とは違って、彼女にもけっこう男性的なところがあるのかもしれない。

男性的なイメージの一枚。

春日部に戻らなくてはいけない時間までもう少し余裕があるので、大井町で途中下車して、「pottery」に寄って行くことにした。

雨が上がっていた。

飲み屋街に寄り道。「へぇ、こんな場所があるんですね」と彼女は興味深々。

 開店前の飲み屋の厨房の入口(勝手口)で。

「おはようございま~す!」 ここで働いている人みたいに。

 笑顔を消してもらって、この街の風景に溶け込んだ写真を一枚。

「pottery」に到着。

ブレンドコーヒーを注文。彼女は普段あまりコーヒーを飲まないが、たまに飲むと美味しいと感じることがある。今日はそうだった。マダムに「キャビン・アテンダントをされているの?」と聞かれたせいかもしれない。

コーヒーカップは同じデザインの色違いを出されることが多いのだが、今日は別々のデザインのカップで出てきた。たぶん彼女の花柄のカップは彼女の襟元の花の刺繍に合わせてくれたのだろう。

マダムに撮っていただく。

彼女はもうすぐ25歳の誕生日を迎える。あれこれ考えることが多いようである。考えることは多いのだが、それを行動に移すことがなかなかできないのが彼女の悩みである。「優柔不断なんです」と彼女はいうが、大切なことを簡単に決めるのもそれはそれで問題で、「優柔不断」もあながち悪くはないのではないだろうか。あれこれ悩んでいるうちに、時が満ちて、実が熟するように、一番しっくりくする選択が自然に行える日がくるかもしれない。そう楽観的はなれないからや悩むのでしょうけれど・・・。

4時半ごろに「pottery」を出て、一緒の電車に乗り、次回は、年末年始の繁忙期が終わって、ちょっと一息つける2月の金曜日(彼女がまだ行ったことのない「まやんち」がやっている日)に会いましょうと約束して、私は東京駅で降りた。

 大学にちょっと用事がある。 

教員組合の定期総会にちょっと顔を出す。

帰宅して、夕食はタラのソテーの野菜あんかけ、ポテトサラダ、ご飯。

妻の冬の得意料理の1つである。美味しいです。

デザートはオレンジ。

3時、就寝。

私が寝る前に一階にいるナツに「外に出るか?」と聞いてみたが、「出たくない」というので、今シーズン初のお泊りとなった。