フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月10日(土) 雨

2020-10-11 13:48:42 | Weblog

10時、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

台風はおかしなコースをたどっている。関東直撃はなくなったが、秋雨前線が刺激されて、今日も朝から雨が降っている。

雨の週末である。

今日はのんびり過ごそう。

玄関脇のガレージ(自転車置き場)の段ボール箱の上のクッションは半飼い猫のナツのために置いていたものだが、他の野良猫もよく使っていた。今日見たら半年くらい前に近所で生れた子猫(もうだいぶ大きくなったが)、ちょこんと座っていた。近づくと逃げてしまうので、背後の窓の隙間からコッソリ撮った。

春学期の「必修基礎演習6」の学生たちにMoodleのメッセージ機能を使って、11月1日(日)の「クラスミーティング 早稲田で会おう!」について連絡する。突然決まった企画で、コロナ騒動でキャンパスにまだ足を踏み入れたことのない者もいる1年生を対象に、春学期の「必修基礎演習」のクラスごとに時限と教室を割り振って顔合わせをしようというものである。私の担当クラスは1限。日曜日の朝9時からである。学生は集まるかしら。

昼食は「吉岡家」に食べに行く。

入口の外に「本日のおすすめ」が書いてある。でも、家を出るときから注文するものは決めてある。

鍋焼きうどん。ここ数日で急に寒くなった。こういう日には鍋焼きうどんである。今シーズン初。

「お餅を入れて下さい」とオプションでお願いした。欲を言えば、焼き餅をトッピングするのではなく、うどんと一緒に煮てほしかった。焼き餅を鍋の底深く沈める。柔らかくなってから食べよう。また、玉子はゆで卵ではなく、半熟がいいのだが(黄身がトロリと汁に流れ出すのがよい)、いっぺんにあれこれ注文するのは控えよう。徐々にカスタマイズ(私好みの鍋焼きうどんに)していこう。

店を出て、向かいの公園のそばにあるポストに葉書を投函する。

雨の太平橋公園には誰もいない。

大平橋を渡る(公園は「太」、橋は「大」と表記が違う)。

「SSYET」の前を通る。中を覗いたが満席だった。

昔カフェだった「屋根裏」の前を通る。

いまもマスターはここに住んでいる。

そして季節季節の飾りつけをしている。

JRの踏切を渡り、梅屋敷通りを歩く。御成り橋通りとの交差点。直進すれば「きりん珈琲」、右折すれば「スリック」がある。どちらを選ぶか。どちらにも行きたい。恋愛であれば二股はNGだが、カフェの場合は、複数の店を渡り歩く(カフェ巡り)のはOKである。

近い方の「きりんカフェ」にまず顔を出す。

前回で2枚目(レベル2)のポイントカードが一杯になったので、今日は好きなドリンクが無料である。ルワンダ産のブンボゴCWSブルボンを注文する。

スイーツは季節限定の「栗金団あんとチーズクリームと干し柿」。叙述的なネーミングですね(笑い)。

干柿の種を取り出し、栗金団あんとクリームチーズを詰めたもの。断面がきれいだ。最初見たとき、生クリームが入っているのかと思ったら、クリームチーズだった。正解。生クリームでは甘くなりすぎる。クリームチーズが干柿+栗金団あんの甘さをほどよく緩和している。

店を出て、さきほどの交差点まで戻り、御成り橋通りを歩いていくと、途中に公園がある。

雨の公園にはやはり誰もいない。

人工のせせらぎは雨の日だからといってとくに水かさ増しているようには見えない。

「スリック」の前まで来る。おゃ、店内が暗い。

臨時休業の札が出ている。天候(台風接近)を考えてのことだろうか。

と思ったら、そうではなかった。インスタに「休業」の告知がされていた。

マダムの健康状態(持病の再発と療養のため)が「休業」の理由である。

マダムとは後からLINEで連絡をとった。休業期間はおそらく10月末までとのことだった。今年はハロウィン仕様のシフォンケーキは食べられませんが、クリスマス仕様のシフォンケーキを楽しみにしています。どうぞゆっくり療養して下さい。

そのまま駅の方へ行く。

「ありがとう」という落書きは珍しい。

みどりの窓口で特急券の日時の変更をする。「クラスミーティング 早稲田で会おう!」という企画は教員にも急に知らされたものなのだで、その日は一年ぶりの松本旅行の予定を入れていたのだ。

駅ビル東館の「くまざわ書店」で本と雑誌を購入。

荒川洋治『文学は実学である』(みすず書房。

「一日をまるまる空ける。そして人と話をして過ごす。それができたら、しあわせだと思う。」

巻頭の一篇「白い夜」の書き出しの一行である。いきなりの共感である。

ジョン・グリシャム(村上春樹訳)『グレート・ギャツビーを追え』(中央公論新社)

グリシャムと村上春樹という組み合わせは意外だが、『グレート・キャツビー』が媒介することで納得はいく。フィッツジェラルドの『華麗なるギャツビー』は村上の愛読書だからだ。プリンストン大学図書館からフィッツジェラルドの直筆原稿(保険金の総額は2500万ドル)が盗まれるところから話は始まる。

和田秀樹『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)

年齢別の人生読本(「生き方」についての文化)は意識的に収集しているが、この本はちょうど自分の年齢と一致する。さっと目を通したが、すでに自分が実践していることが肯定的に書かかれているという印象を受けた。

『文藝春秋』11月号。

斎藤環「芸能人『自殺連鎖』の病理」と野村恭子「大学生の1割が『うつ状態』になっている」と柳田邦男「コロナ死 『さゆなら』なき別れ」を読みたくて購入。

夕食は豚しゃぶ。

レビューシートのチェックと放送原稿の執筆。

『福山雅治 福のラジオ』をradikoで、『桑田佳祐のやさしい夜遊び』をリアルタイム(生放送)で聴きながら、今日の日記とブログ(構成)。

1時45分、就寝。