9時、起床。
朝食前に昨日の夜に決着がついた将棋名人戦(渡辺明名人vs斎藤慎太郎八段)第一局の棋譜の解説をユーチューブで見る。中盤からずっと名人が優勢だったが、挑戦者の粘り強い受けが功を奏して、最後の最後で逆転した。ただ、コンピュータはその最後の最後の少し前の局面で名人に必殺の強手(8七飛車成と銀で飛車を取らせる手)があることを予想していた。それは藤井聡太なら指しそうな手(そんな手が成立するのかという手)で、その「あっと驚く」強手の後の細かい攻め筋を間違うことなく読み切れなていないと指せない手なのである。挑戦者が先勝した(それも名人にとっていやな負け方で)ことで名人戦は俄然面白くなってきた。
トースト、ポタージュスープ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
本日の『おちょやん』。戦争が終わり、鶴亀家庭劇の一座が青天井の下で芝居を打った。夫と義父母を戦争で喪ったみつえが笑った。
昨日のブログを書く。
放送原稿を少し書いてから、大学へ。
昼食は蒲田駅構内の弁当屋で買ってきた「まい泉」のロースかつサンド。
お気に入りのカップ(松本の「グレインノート」で購入した田中一光作の藍色のティーカップとソーサー)でいただきものの上等の紅茶を飲む。美しく、美味しい。
3時からHさんの卒研指導。前の時間、高田馬場のカラオケルームでオンラインの授業を受けていたそうだ。キャンパスにはオンライン授業を受けるために使用できる教室がいくつか用意されているけれど、なぜわざわ有料のカラオケルールで? それはその授業が語学の授業で、先生と会話したり、発音練習をしないとならないからだ。黙って聞いているだけの授業ならいいけれど、双方向のライブ授業の場合は、周囲に気を使わなくてはならないので、カラオケルールの方がよいのですとのこと。なるほどね。全科目オンラインの去年のような状況ではなく、対面授業とオンライン授業が混在する今学期は、大学に対面授業で来て、同時にライブのオンライン授業も空き教室で受けねばならないという状況になっている。ただ広い教室を開放しておけば済むというものではなくなっているということである。個室的なブースのようなものが求められているということだ。
5限、6限はゼミ。私のゼミは、本来は3年生、4年生合同で行うのだが、コロナ対策で、5限は3年生、6限は4年生と分離して行うことになった。3年生は、1年生のときはそもそも演習的な授業がほとんどなく、2年生のときはコロナで全科目オンライン授業となったため、ゼミのような演習的形態の授業(それはロの字型の机の配置に象徴される)は今日が初めてであるそうだ。待望の演習授業、という感じなのである。
写真は5限と6限の間の入れ替え時、3年生と4年生のつかの間の顔合わせタイムに撮ったもの(座っているのは3年生、それを取り囲んでいるのが4年生)。ゼミらしい授業をしましょう。みんな、よろしくね。
6限の授業を終えて(時刻は8時)、戸山キャンパスそばの「ごんべえ」で夕食をとる。忍者うどん。お店の方に「コロナでお店の方はいかがですか?」と聞いてみた。「大変です。でも、授業が始まって学生さんたちが戻ってきてくれてありがたいです」とすっかり流暢になった日本語で彼女(南米の方)は言った。彼女の表情にもホッとしたものが感じられた。
9時半、帰宅。
今日は冷え込んだ。風呂で体を温める。
風呂から出て、メールを書いたり、オンデマンド授業のレビューシートに目を通したり。
『ジェットストリーム』を聴きながら、今日の日記を付ける。
1時半、就寝。