フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月11日(日) 晴れ

2021-04-12 12:05:46 | Weblog

8時45分、起床。

67歳になった。昨夜、寝たのが深夜の2時過ぎだったので、すでにその時点で67歳になっていたのだが、67歳で迎える最初の朝ということである。かつて年齢の数え方が「数え年」であった時代、年が明けるとみんなが一斉に1つ年をとった。「明けましておめでとう」にはそういう意味もあった。いまは満年齢で年を数えるので、それぞれの誕生日に1つ年をとるようになった。誕生日の個人化である。そうなると、誰かに「誕生日おめでとう」を言うということは、「私はあなたの誕生日を覚えています」というメッセージでもある。たんに祝福の言葉ではなく、親密さを込めたものになる。1つ年を取るという孤独な(個人化した)経験が人とのつながりの中で経験されるという面をもつようになる。「共同体から個人へ」ではなく「共同体から親密な関係性」へという変化である。

トースト、ポタージュスープ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブログを書いてから、オンデマンド授業の原稿に取り掛かる。

昼食は妻が買ってきた握り鮨。「わさびぬき」のシールが貼ってあるが、妻はこれに気づかなかったのである。

醤油にわさびをたっぷり入れて食べる。

食後のひととき「山下達郎のサンデーソングミュージック」をライブで聴く。タイムフリーで聴くことが多いので、ちょっと新鮮だ。

夕方までに原稿を仕上げる。仕事が予定通り進むのは気分のよいものである。

ずっとパジャマにセーターを被っただけで仕事をしていたが、着替えをして夕方の散歩に出る。

呑川沿いの道を池上方面へ歩く。日蓮橋の袂の桜並木。

桜並木のトンネルを通るとき、見上げると、名残の花を見つけることができた。もう気づく人は少ないであろう。

堤方橋(池上通り)のあたりまで来ると、本門寺の五重塔(の一部)が見えてくる。

傍らの駐車場に黒猫がいた。カメラを向けても逃げなかった。

堤方橋を越えると右手に大森めぐみ教会の礼拝堂が見えてくる。

養源寺橋の上から上流を見る。日没が近づいている。

養源寺の境内の階段を上がって本門寺の境内へ。境内に出る坂道や階段はいくつもあるが、最近は、ここがお気に入り。

階段の途中で蒲田方面を望む。

五重塔の下まで来た。

池上会館の屋上庭園にある「馬込文士村」のオブジェ。

しゃがんで、この角度から写真に撮るのがよい。

展望台から見る五重塔。

そして日の沈む街並み。時刻は午後6時をまわったところ。

近くにいた夫婦連れと思われる二人が話しているのが聞こえた。

 妻「インドでは水以外何も口にしないで、太陽の光のエネルギーだけで生きている修行者がいるそうよ」

 夫「曇りの日や雨の日やどうするの?」

 妻「そうよね。めったに雨の降らない地方なのかしら」

私が質問したかったのは、それは「一定の期間」の修行なのかどうかということだった。であれば、それは「断食」と同じであろう。そうではなくて「ずっと」ということであれば、太陽エネルギーを生のエネルギーに変換しているということであり(一種の光合成か)、本当にそういうことが起こっているのであれば、エネルギーを体内に貯めておくことも可能であろうから、少しくらい曇りの日や雨の日があっても大丈夫だろうということだ。

さあ、帰ろう。

買い物があるので、帰りは電車に乗る。

ホームのベンチは旧駅舎の木材が再利用されて、かつての長い木製のベンチが再現されている。

蒲田に戻ってくる。

すでに駅前は夕闇の中だ。

「キシフォト」で買い物。

デジカメ用にパナソニック製のSDカード(16ギガ)を購入。2000円ほどした。安いメーカーのものなら600円くらいで買えるのだが、安かろう悪かろうで、写真がちゃんと記録できないトラブルが生じたりする。

私の誕生日の夕食はすき焼きと決まっている。「量はそんなにいらないから、いい肉を」と妻にはリクエストしておいた。

肉の他には、焼き豆腐、ネギ、車麩、白滝、エノキタケ。

うん、美味しい。少しご飯をおかわり。

デザートはタルトタタン(?)。というよりも、アップルパイの材料のコンポートしたリンゴのように見える。

軽いので半ホール食べた。

夕食をお腹いっぱい食べたのは久しぶりで、食後、しばらく横になった。

1時間半ほど寝てから、レビューシートのチェック。本日までに提出されたのは176枚。

風呂を浴びてから、『サンデーソングミュージック』をタイムフリーでまた聴きながら、今日の日記を書く。『サンソン』にしろ『福のラジオ』や『やさしい夜遊び』にしろ、何かをしながら聴いているので、二度、三度と聴いても飽きないのである。

仮眠をしてしまって眠くないので、今日のブログを書く。

3時、就寝(でも、すぐには眠れまい)。