8時半、起床。
トースト、サラダ(+ウィンナー)、牛乳、紅茶の朝食。
新聞を取りに玄関先に出たとき、たまたま二匹のワンちゃんを連れたご婦人が前を通り、「お花がきれいですね」と挨拶をされたので、しばし立ち話をする。
「バラもいろいろな種類のものがありますね」とご婦人。「はい、妻がバラが好きで、いろいろ育てているんです」「奥様をお見かけしたことはまだないのですが」「午後、夕方近くに毎日植木に水をやっています。ワンちゃんのお散歩は夕方にはされないのですか」「はい、午前中だけです」「だからですね」・・・という立ち話。どこのどなたかは存じ上げない。
卒業生のカナさん(論系ゼミ10期生)と「パン日和あをや」で会う。もともと5月1日に約束していたのだが、緊急事態宣言が出て、今日に延期されていた。しかし、宣言が延長されて、再延期することも考えたが、先行きの不透明さや、せっかく今日彼女が有休を取ってくれていること、通勤にはなれていること、実家暮らしでないことなどを考えて、予定通り会いましょうということになった。社交は「不急」ではあっても「不要」なものではなく、感染予防に十分に配慮しながら一人一人が判断すべきこと、というのが私自身のスタンスである。
いきつけのカフェの中で一番、コロナ対策がしっかりなされているこの店を選んだ。
一組限定の2階席を予約しておいた。二つのちゃぶ台を繋げて、対角線上に座る。
まずはアップルタイザーで喉を潤す。
社会人2年目となる彼女自身の近況、ゼミ同期の卒業生たちの近況を聞いた。
本日のスープは鶏肉と茄子のタイカレー。ピタパンと一緒にいただく。
タイカレーは以前文キャンのそばにあったカレー専門店「メーヤウ」のタイ風レッドカレーを思い出させた。諏訪通りと明治通りの交わる辺りに「メーヤウ」が復活したという話を聞いたことがあるが、まだ行っていない。
ピタパンはスープとの相性がいい。
入店したときにカウンターに並んでいるクロワッサンを2個キープしてもらっていた(うかうかしているとテイクアウトで完売になってしまうからだ)。そのクロワッサンを味わう。それ単独で味わう。つくづく美味しい。
スイーツ代わりにバターあんコッペ。
〆はほうじ茶ミルクティーをホットで。
彼女は今月のドリンク、ストロベリーアイスラテ。
「パン日和あをや」の後は、天気がよければ池上へ、雨模様ならアーケードのある荏原中延への2通りの案を考えていたが、前者になった。
東急蒲田駅から池上線に乗る。「外国の駅みたいですね」と彼女が言った。大屋根のせいだろう。昔の東急渋谷駅もそうだった。
『終着駅』(1953年)というタイトルの映画があった。ローマの中央駅が舞台だった。「ターミナル駅」は終着駅であると同時に始発駅でもあるわけだが、作品の内容が「終着駅」にふさわしいものであった。ちなみに「終着駅」という日本語はこのときに生まれた。
本門寺通り商店街を通って、本門寺へ向かう。
参拝をしていきましょう。
彼女がおみくじを引いたら「末吉」だった。彼女ががっかりしているようなので、ちょっと説明すると、「大吉」「中吉」「小吉」が「吉」の大きさについてのものであるのに対して、「末吉」は「吉の末端」という意味ではなく、時間的な意味合いの強いもの、つまり「いまはいろいろついてないけれど、いずれ(未来は)よくなる」という「末広がり」の意味なのである。「コロナの時代」にふさわしいものではなかろうか。
線香を大香炉に立てて、煙を体に浴びる。
本門寺公園へ。木漏れ日の下、気持ちのよい風に吹かれながら歩く。
ここでポートレイトを撮りましょう。
天気がもってくれてよかった。
寺町の甘味処「池田屋」で一服しましょう。先客が一人いたが、ほどなくして店を出たので、貸し切り状態になった(5時ラストオーダーで我々が最後の客になった)。
久寿餅(葛餅の当て字)とアイスコーヒーを注文。初夏にはピッタリの組み合わせだ。
「池田屋」の向かいの古い酒屋さんの軒先で撮った「本日の一枚」。
池上駅から蒲田に戻る。JRの改札で彼女を見送る。「先生は何線でお帰りですか?」と彼女が聞いた。「えっ、蒲田は私の地元ですよ(笑)」。「あっ、そうでしたね(笑)」。今日は来てくれてありがとう。また会いましょう。
帰宅。
夕食は秋刀魚の缶詰(生姜煮)を使った丼、吸物。
デザートは葡萄。
食事をしながらがら『大豆田とわ子と三人の元夫』第7話(録画)を観る。「裏切り」あり、「やさしさ」あり、そして「乖離」あり、すごい内容だった。とりわけオダギリジョーには驚いた。
今夜はスーパームーンの皆既月食・・・のはずだったが、薄曇りで見えなかった。月食が終わった頃に空をみるとぼんやりと輝く満月が浮かんでいた。
風呂から出て、ラジオを聴きながら、今日の日記とブログ。明日は雨で、しかも気温が10度も下がるらしい。
2時過ぎに就寝。