8時、起床。今日から6月だ。
「さわやかな5月」と「じめじめとした6月」、そういうイメージで私たちは6月を見ている。隣り合った月同士がこれほど対比的に語られるのも他にはないのではなかろうか。みんな梅雨のせいだ。梅雨のない欧米では「ジュン・ブライド」なんて言葉とともに6月は過ごしやすい月として語られている。もう一つ、6月のイメージダウンに貢献している要素として「唯一、祝日のない月」というのがあった。「あった」と過去形で書いたのは、天皇誕生日が変更になって、12月も「祝日のない月」になったからだが、12月には年末年始の休みがあるから、天皇誕生日(12月23日)がなくなったことはたいして痛手ではない(そもそも学生や教員はもう冬休みに入っている)。「祝日のない6月」、「GWのある5月」とはえらい違いだ。
トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳の朝食。
9時半に自宅を出る。
今日は2限と3限に授業がある。
2限(10時40分~12時20分)は演習「現代人と社交」。休みの学生が目立つ。メールで連絡をしてくる学生もいるが、理由のわからない学生も半分くらいいる。コロナなのかもしれと気がかりだ。
本日は個人発表を3本。それぞれフィールドワークが基盤にあるから考察のヒントがたくさんある。
「常連とサードプレイスの関係」
「飲食店でのフィールドワークから考えるサードプレイスの役割」
「カフェの社交性とその要因」
オルデンバーグが『サードプレイス』中で論じている「カフェ」は、酒類も提供する店で、常連客は男性中心。繁盛するのは夜間だ。われわらのイメージする「カフェ」と同じものではない。「カフェバー」や「居酒屋」も含めて考えた方がよい。これに対して、昼間の女性(主婦や学生)中心の(そしてこれからは男女を問わず高齢者の常連も増えてくるであろう)日本の「カフェ」を考えるためには、オルデンバーグの古典的定義に固執しない方がよい。また、オルデンバーグのいう「カフェ」を考える場合でも、仕事終わりの女性客たちの存在を忘れてはならないだろう。
昼食は研究室でコンビニおにぎり3個。
3限(1時10分から2時50分)は大学院の演習。インタビューデータ(ライフストーリー)の分析法について。
授業を終えて、まだアップしていなかった昨日のブログを書いてアップする。
ネットテレビでは名人戦第5局のライブ中継をやっている。中盤は渡辺名人が攻勢に出て、藤井がやや押されていると聞いていたが、局面は終盤で、むしろ藤井の反撃含みの受けに名人が攻めあぐんでいるようである。
対局は5時から30分の休憩に入るので、続きは帰宅して観戦することにした。
帰宅してネットのライブ中継を観ると、藤井優勢、いや、勝勢の局面になっていた。新名人誕生は間違いないようである。しかし、藤井は念には念を入れているのだろうか、即済みの手順はないかと考えているのだろうか、なかなか着手しない。盤面は藤井が(かなり考えてから)5九飛車と王手に打って、名人が7九金と打ってうけたところ。
ここでまた藤井は考えた。実際はそれほど長くはなかったのだが、観ている方は長く感じられた。
藤井は8六桂と歩の頭に桂馬を打った。王手ではないが、後手玉はまったく詰まない形である。
名人は同歩と桂馬を取り、藤井は空いた8七に銀を打った。受けがなくなった。
名人が投了した。94手での終局であった。史上最年少(20歳10か月)名人&七冠の誕生の瞬間である。
渡辺は終局からほどないタイミングで、ツイッターにこんな投稿をした。
インタビューはもっぱら勝者の談話を伝えるが、敗者自らがこういうこと(自分の弱さ)をSNSで発信する時代になったのである。
夕食は麻婆茄子、冷奴とオクラ、春雨サラダ、中華スープ、ごはん。
食事をしながら『プレバト』(追っかけ再生)を観る。
明日はかなりの雨になるようである。東京に注意報が出た。交通機関に支障が出るかもしれないので、明日のゼミ(4限・5限)はオンラインで行うことにし、ゼミ生たちに連絡する。
あれこれの連絡。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
2時、就寝。