フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月21日(水) 晴れのち曇り、夜になって雨

2024-08-22 12:44:01 | Weblog

8時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ベーコン、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。ソーセージが切れていて、何か肉類はないかなと冷蔵庫を見回すと、ベーコンがあった。以前はベーコン&エッグをよく食べたのだが、脂身が気になって、ある時期からあまり食べなくなった。

10時に家を出て、大学へ。11時から社会学コース室で社会学専修同窓会の総会(9月28日15:00@染谷記念国際会館)の案内状の発送作業。7名の参加者のうち私は下から二番目に若いという高齢者グループの作業。2時間ほどで作業終了。

大学に来たついでにあれこれの雑用を片付ける。戸山図書館でジンメル(居安正訳)『社会学の根本問題』(世界思想社、2004)を借りる。いま書いている原稿の参考文献としてだが、実は、この本を私は持っていた。研究室にあったのだが、春学期の終わりに学生にあげてしまったのである。清水幾太郎訳の岩波文庫版があるので、それでいいだろうと思ったのだが、居安訳の方も参照する必要が出てきたのである。自分が持っていた本を図書館で借りるというのも妙なものである。出版されてから20年、社会学の古典中の古典だけあって、かなりたくさんの学生が借りたことが本のヨレ具合からわかる。

コンビニでサンドウィッチとアイスカフェラテを買ってきて昼食とする。鯛焼きはお八つとして馬場下の鯛焼き屋で買った。

SNSを観ていたら、松岡正剛さんの訃報が載っていた。80歳。稀代の読書家だった。私が彼の存在を知ったのは2000年からネットで連載が始まった「千夜千冊」によってである。一日一冊本を読むのは大変だが、一日一冊本について語るのはもった大変だ。インプットとアウトプットではエネルギーが違う。しかも「千夜千冊」を達成した後も続けるなんて超人的としかいいようがない。ご冥福をお祈りします。

3時半頃、大学を出る。

空模様が不安定になっている。

「文禄堂」(あゆみブックス)に寄る。

9月16日をもって閉店するそうである。大学からの帰り、ここで本を買って電車の中で読むということはもうできない。最近はもっぱら電子書籍で、紙の本を買うというのは(やむを得ない場合を除いて)しなくなったが、それでも、雑誌なんかは買っているので、それができなくなることは残念である。

大井町で途中下車。

低空で飛んでいるのは羽田空港へ向かう旅客機である。

「ポットリー」に顔を出すのは久しぶりである。

閉店は5時と早いので、あと30分ほど。

いつものロイヤルミルクティーを注文する。

今年のお盆休みは一週間以上とったそうである。マダムは休みに入る直前に熱中症気味になり、休み中はずっとご自宅で静養されていたそうだ。それは、それは。どうぞお大事になさってください。

閉店までいて店を出た。

西の空がマーブル模様になっている。

蒲田に着いて「一二三堂」に寄る。『NHK俳句』9月号を購入する。ご主人と少し話をする。今年はお盆休みはとくにとらなかったそうである。ある時期までは、一家で旅行や帰省などしていたそうだが、お子さんたちも独立の生活をするようになり、そういうこともなくなったそうである。

ランプ売るひとつランプを霧にともし 安住敦

夕食はポキ丼と味噌汁。

まぐろ、アボカド、いくら、しらす、大葉をのせて醤油をかけて食べる。

デザートは写真マスカット。妻曰く、「ようやく買える価格になってきました」。

食事をしながら『海のはじまり』第8話(録画)を観る。今回は夏(目黒蓮)と彼が小さな頃に別れた実父(田中哲司)との再会の物語だった。母から教えてもらった電話番号に連絡をして、喫茶店で会うことになった。そのとき海を一緒に連れて行ったのは不可解だったが、実父が息子が連れて来た小さな女の子を見て、「誰?」と聞き、海という名前を聞いて「変な名前」と言ったり、事情を聴いた後で「本当にお前の子どもがどうかわからないだろう」とひどいことを言ったりする、期待外れの再会のシーンを演出するための小道具として海が使われている気がしたが、そんなつまらない父親(人間)役にわざわざ田中哲司を起用するのも変だなと思っていると、後日、写真屋の店主の仲介で、二人が(今度は海はいない)釣り堀で再会のやり直しをするシーンが来て、ここで田中哲司を起用した理由がわかった。いい加減な人間だが、夏の本音(愚痴)を全部そのまま受け止めてくれた。いまの夏の周りはちゃんとした優しい人ばかりで、夏が本音を吐露できる相手がいなかったのだ。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時20分、就寝。