フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月23日(月) 小雨

2012-04-24 00:11:58 | Weblog

  9時、起床。昨夜は夕食後に仮眠をとり、11時に起きて4時に寝た。4時からカウントすると5時間睡眠だが、その前に2時間仮眠しているから合計7時間睡眠で帳尻は合っている。卵焼き、玉葱の味噌汁、ご飯の朝食。

  朝から雨が降っている。シトシトと降る雨である。草花が雨に濡れて、気持ちよさそうでもあり、迷惑そうでもある。どっちなのだろう。

  上の写真の白い花はハナミズキである。ハナミズキは漢字で書くと「花水木」である。子供の頃、その名前を最初に耳にしたときは、「花見月」だと勘違いした。夜桜の向うに月が見えている。あるいは月が空の上から夜桜を見ている。どっちだろうと考えていた。どちらも違ったわけだが、そんなファンタジックなイメージを抱いていた。

  10時半に家を出て、大学へ。昼食は「早稲田軒」のワンタン麺。後から来た客が野菜ワンタン麺というのを注文していた。そんなメニューがあったのか。今度、注文してみよう。野菜はたっぷりとらねばならない。

  食後のコーヒーは「シャノアール」で。あゆみ書房で本を5千円以上買うと、二階の「シャノアール」のコーヒー(紅茶)無料券をくれる。それがだいぶ貯まっていて、期限が6月末なので、せっせと使わねばならない。私が大学周辺で入るカフェといったら、「maruharu」「カフェゴトー」「フェニックス」そして「シャノアール」である。それぞれ機能というか用途が違う。「maruharu」でコーヒーのみを注文することはない。食事やスイーツとセットである。「カフェゴトー」でもたいていケーキとセットである。コーヒーのみの注文をするのは「フェニックス」と「シャノアール」で、この2店は用途が似ている。一人で行って、本を読んだり、日誌を付けたりするのである。両者の違いは、個人経営かチェーン店か、空いているか混んでいるかである。そしてコーヒーの値段(400円か300円か)である。最近、「シャノアール」のコーヒー無料券がたまっているのは、一人でコーヒーを飲むという状況のときに、「フェニックス」を利用する頻度が高いためである。

  社会学者の安田雪さんが書いた『ルフィの仲間力』という本を読む。社会的ネットワーク論の視点から『ワンピース』の登場人物たちの関係(ルフィとその仲間たち)を分析した本である。演習「個人化の社会学」の指定文献(11冊ある)の1冊である。個人化のさらなる進行は人々の間のつながりを希求する物語を生むのである。

  6時過ぎまで教務室で仕事をして、帰る。今日は小雨の一日だった。


4月22日(日) 曇り時々小雨

2012-04-23 03:19:29 | Weblog

  8時、起床。カレーとトースト(2枚)と牛乳の朝食。

   朝食をとりながら、録画しておいた『リーガル・ハイ』の初回を観る。勝率100%の弁護士(堺雅人)が、殺人容疑の青年を逆転無罪に導く話だったが、その青年が真犯人であったかもしれないという疑惑は払拭できないままなので、後味は爽やかとはいえない。本筋とは関係ないが、裁判の中で、毎日ブログを書いている女子大生が検察側の証人として登場し、彼女のブログの記述が事実かどうかが問題となるのだが、実は彼女、何も書くような出来事がなかった日には、別の日の出来事や行動をその日経験したように書くという「編集」をやっていたことが明らかになる。それは「生き生きとした毎日」を送っているという演出、一種の自己呈示のための技法であった。書かれていることは嘘ではない。ただ、同じ日に3つほどの出来事があった場合には、1つは別の「何も書くことがない日」のためにとっておくというわけだ。こういうブロガーの気持ちは私にはよくわかる。私の場合、出来事や行動のレベルで日付の操作を行なうことまではしないが、頭の中で考えたことは、ブログのネタとしてストックしておくということはある。

  しかし、「何も書くことがない日」というのは、正しい言い方ではない。正しくは、書くことがないのではなく、ブログに書けないような出来事や行動や感情であったり、書くためのエネルギーに乏しかったり(疲れていて)、というのが「何も書くことがない日」の実態ではないだろうか。ほとんどの人にとって、日常生活というものは、文字通り日常的なもの、ありふれたものであって、何か特別な出来事をブログに書こうとすれば、「何も書くことがない日」が多くなるだろう。しかし、私は思うのだが、ブログの効用の一つは、ありふれた日常に目を向けることにあるのではないだろうか。

  午前中はあれこれの書類作り。

  午後、散歩に出る。道端にたんぽぽの綿毛。離陸準備完了である。

   まだ先のことだと思っていた高知での講演の仕事も気づけばあと一月ほどである。数日前に教務課の方から交通と宿泊の手配をしますが、どのようにしますかと問い合わせてきた。東京→高知は飛行機を使えば1時間20分である。しかも羽田空港は蒲田から近い。これが鉄路で行くとなると東京→岡山(のぞみ)が3時間半、岡山→高知(特急南風)が2時間半、合わせて6時間の長旅となる。時間の経済を考えれば迷うことなく空路を選ぶところだが、私は鉄路に惹かれる。四国へ行くのが初めてなので、「旅」をしたいという気持ちがある。ときどき金沢へ行くときは4時間かけて鉄路で行っているが、窓外の景色を眺めたり、本を読んだり、書き物をしたりで、退屈を感じたことはない。ならば6時間の長旅も退屈しないのではないだろうか。ただ、座り通しで腰が痛くなるかもしれないのが心配だ。往きは鉄路、帰りは空路という組み合わせもあるなと思案中である。

   「シャノアール」で玉子トーストとコーヒー。追加で春のスイーツのプリンサンデー。全部で860円。

  「シャノアール」では、私の隣の席の老人が、ノートではなく、長い巻物のような紙になにやらあれこれと書き物をしていた。私はそれが何であるかとても気になったが、「何を書かれているのですか?」とはなかなか聞けなかった。目が合ったら聞こうとチャンスをうかがっていたのだが、とうとう目が合わなかった。その老人はどうやら常連客のようなので、質問は次回の楽しみにとっておくことにしよう。

  外に出ると、傘をさすほどではないが、小雨が降っていた。 


4月21日(土) 曇り

2012-04-22 02:13:20 | Weblog

  8時、起床。鰹の刺身、豚汁、ご飯の朝食。

   一階の母のところへ行って5月6日に予定している父の七回忌の相談。


私と母が相談するのをなつが聞いている。

  午前中は(来週の)授業の準備。土日に粗方の準備をしておいて、それぞれの授業の前日に仕上げをするというのが通常のパターンであるが、用事が立て込むと、このパターンが崩れて、授業当日の朝に準備がずれ込んだりする。そういうとき授業が午後というのは助かる。

  午後2時ごろ、ちょっと用事ができて大学へ。その前に「オレンチーノ」で昼食。土鍋醤油煮込みうどんを注文する。

  用事はいたって簡単なもので、すぐに済む。教務室に顔を出して、本日の当番の武田先生とちょっとおしゃべり。

  「maruharu」に顔を出すと、常連客の一人であるSさんが来ていた。以前、早稲田にある出版社に勤務されていたときは、よく昼食を食べに来られていたが、そこを辞めてからも、ときどき顔を出されているようであるが、私とは来る時間帯が違うので、顔を合わせるのは久しぶりである。あいかわらず明るくよく通る声の方である。前の仕事を辞めてからかなり経っているので、てっきり何処かに再就職されたものと思っていたが、まだ再就職はしていないのですと言われたので、驚いた。土日もないような働きづめの生活で、このままいけば間違いなく身体を壊すと思って仕事を辞められたのだが、朝8時に起きて、夜11時半に寝るという規則正しい生活を心ゆくまで味わっておられるようである。話が合うのだろう、気がつくと1時間ほどおしゃべりをしていた。


フレンチトーストと珈琲

  帰り道、あゆみ書房と丸善丸の内店に寄って、雑誌の類を数冊購入。

    『文藝春秋』5月号

    『将棋世界』5月号

    Elizabeth Wilhide, Small Spaces, 2008

    倉下註憲、北真也『シゴタノ!手帳術』(東洋経済新報社)

  7時、帰宅。風呂を浴びてから、夕食のカレーライスを食べる。録画しておいた『カエルの王女さま』の第二話を観る。録画したドラマは数日中に観たいものである。


4月20日(金) 曇り

2012-04-21 01:51:41 | Weblog

  8時、起床。

  9時過ぎに家を出て、大学へ。蒲田駅で来週末の茅野行きのチケットを購入する。高校時代の友人Kの別荘を訪問することになっているのだ。28日(土)の往きのあずさ号と、29日(日)の帰りのあづさ号の指定をとる。GWの初日なので、もしかしたらもう座席がないのではないかと心配したが、全然そんなことはなかった。

  朝食がまだだったので、コンビニで購入したおにぎり2個を教員ロビーで食べる。教員ロビーには自動給湯器があり、お茶が飲めるのである。

  2限の時間、研究室で、来週のゼミで報告する3年生のグループ(N君、Tさん、Aさん)の事前相談。仮のレジュメを見ながら、どういう発表をする予定なのかを聞き、アドバイスをする。アドバイスというのは本番の後で言ってもあまり意味はない。それは彼らよりも後に発表をするグループには意味があるが(もって他山の石とすべし)、彼ら本人にとっては後の祭りである。

  昼休み、友人のKと来週末のことを電話で話す。このとき私は28日(土)、29日(日)の1泊2日のつもりでいたが、Kは29日(日)、30日(月)の1泊2日のつもりでいることが判明する。私の方が勘違いをしていたのだ。これは切符の変更をしないとならない。だがKは28日(土)と29日(日)でもいいかもしれない、奥さんと相談してみると言ってくれた(夜、奥さんもOKなので、私の切符の方に合わせてくれることになった。すみませんね)。

  1時から教務-事務連絡会。

  その後、なぜか3時から本部で教担主任会があるものと勘違いをしていた(実際は来週である)。思わぬ生じた空き時間。これはよいものである。雑用を片付けてから、読書タイム。昼食はミルクホールで購入したあんぱんと紅茶。焼きたてのあんぱんは旨い。

  6限、7限はゼミ。本日は3・4年生合同の懇親会を高田馬場の居酒屋「漁民」でする。

  懇親会の途中で、N君を3年クラスのゼミ長に指名する。しっかりやってください。

  懇親会は9時前に終り、私は大学に戻り、教務室で雑用を片付けてから帰る。


4月19日(木) 曇り

2012-04-20 02:23:31 | Weblog

  8時半、起床。ハム&チーズトースト、紅茶の朝食。

  午前中は授業の準備。

  昼から大学へ。途中で銀行に寄って、預け入れをする。私が銀行を利用するのは、一番が両替(一万円札→千円札)、二番が引き出し、三番が入金で、自分の口座への預け入れというのはめったにない。今日はそのめったにない預け入れをしたわけだが、理由はジャケットの内ポケットの札入れが厚くなりすぎて重く感じられるようになったためである。

  3限は大学院の演習。研究室ではなく、「カフェ・ゴトー」でする。お好きなケーキをどうぞと言ったら、3人ともチーズケーキを選んだ。私もチーズケーキを注文する。課題論文をめぐっておしゃべりをしていたら、あっという間に2時半となる。

 3時から、職員の新人研修で昨秋私の「ライフフトーリーの社会学」の授業支援(クリッカーの活用)をしてくださった4人の方(Nさん、Hさん、Sさん、Sくん)が、近く研修の成果を発表するというので、事前に発表の内容を聞かせていただく。当初は15回の講義の中で数回クリッカーを使う予定だったが、結局、ほぼ毎回クリッカーを使って授業を行った。いろいろとトラブルもあり、あわてたこともあったが、そういうことも含めて面白い経験だった。職員の方はいろいろな部署を異動されるから、いずれまた思わぬところでお会いすることになるだろう。そのときはまたよろしくお願いします。ちなみにHさんは毎朝、私のブログをチェックしてくださっているとのこと。朝起きて、ブログが更新されていないと、一日がすっきり始まらないそうなので、Hさんのためにも就寝前の更新を心がけたいと思う。

 6限の「日常生活の社会学」で使うパワポのファイルをUSBに入れてくるのを忘れた。妻にメールで送ってくれるよう頼もうと家に電話したが、不在のようである。困った。しばらく時間をおいて、もう一度かけたら、今度は妻が出た。パソコンのスイッチを入れて、ウィンドウズを立ち上げることろからひとつひとつ説明して、外付けのHDの中にあるパワポのファイルをメールに添付し送信してもらうことに成功。ギリギリで6限の授業に間に合う。

 6限の授業を終え、8時過ぎに大学を出る。夕食は「五郎八」で。大好物のカキ丼はもうシーズンが終ってしまったので、親子丼とセイロのセットを注文する。

  帰りの京浜東北線で隣に座った若い女性はずいぶんとお酒が入っているようで、豪快に酔いつぶれていた。最後は三人分のスペースを独占してつっぷしていた。蒲田止りの電車だったので、起こしてさしあげようとしたが、まったくダメであった。女性でここまで酔いつぶれている人を見たのは久々である。

  10時、帰宅。風呂を浴び、録画しておいた「37歳で医者になった僕」の2回目を観る。