フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月24日(土) 晴れ

2023-06-25 11:16:32 | Weblog

9時、起床。

チーズトースト、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブログを書いてアップする。

放送原稿を書く。土日のどちらかは完全休養日にしているが、明日は卒業生と会うので、今日は放送原稿を一本仕上げることにする。とはいえ、平日の仕事と比べると、時間に追われている感じはなく、文章をじっくり練れるのがいい。

1時を回った頃、昼食を食べに出る。

梅雨の中休みは終わったと思っていたが、雨にはならず、晴れたり曇ったりというお天気。

食事の前にかかりつけの皮膚科に寄る。オロナインではよくならない湿疹(たぶん)に塗る薬を処方してもらい、ついでに液体窒素で治療した右手中指のイボのその後を診てもらう(完治しているようである)。

時刻は1時半で、まだそれほど空腹感はない。何か軽めのものを食べたいが、何にしようと考えて、うな茶(うなぎの茶漬け)にしようと決めて、「寿ゞ喜」に行く。前に何組か並んでいたが、回転の速い店なので本を読みながら並んで待つことにした。バッグから杉本昌隆『師匠はつらいよ』を取り出す。

待つことしばし。二階席に通される。畳席だが、一階のテーブル席より広々としている。一人なので足を投げ出して座れるのがいい。風通しもよく、昔の海の家みたいな感じだ。

店の人に「うな茶」と注文すると「うな重ですね」と言われたので、「うな茶。うなぎのお茶漬け」と言って、メニューを指差す。外国人の店員の方だったが、めったに出ない注文なのかもしれない。周りの客はみな鰻重(とくに赤重)を注文していた。

再び待つことしばし。うな茶が運ばれてきた。あらま、なくなったと思ったサラダがまた付いて来た。いらないんですけど。とりあえず最初に食べてしまう。

これがうな茶である。ひつまぶしをお茶漬けで食べたことはあるが、本格的なうな茶は初めてか二度目(記憶があいまい)。うなぎだけどさっぱりしている。夏向きのメニューだと思う。ただし、待っている間に空腹感が増してきて(うなぎを焼く匂い!)、赤重でもよかったんじゃないかという気持になってきていた。

ごちそうだまでした。店を出るとき「本日は終了です」(完売)の札が出ていた。

「ちよだ鮨」でお稲荷さんを買って帰る。

お稲荷さんを二個食べながら(残りの二個は仏壇に供えた)、NHKの将棋トーナメント(録画)を観る。

チャイがベランダとごろごろしている。

日向でごろごろしているということは、タイルは熱くないということである。本当の夏の晴天だと熱くていられないはずである。

原稿を書きながら、『福山雅治 福のラジオ』をタイムフリーで聴く。今回のゲストは『ラストマン~全盲の捜査官~』で共演した永瀬簾と今田美桜。福山が永瀬の口真似をして、永瀬が福山の歌真似をするなど、にぎやかで楽しかった。

昨日戦われた棋聖戦第二局は藤井聡太棋聖が挑戦者の佐々木大地七段に最終盤で逆転負けを喫した。珍しいことだ。下の局面は後手(藤井)玉に詰みはないので、詰めろ詰めろで迫って行けば(ただし金や飛車を渡さないようにしながら)、後手の勝ちである。AIの判断は後手の勝つ確率は95%である。

藤井は7八龍と金を取った。これを先手が同銀と取ると、先手の玉は23手の即詰みとなる。しかしAIの判断はここで大きく変わった。先手(佐々木)の勝つ確率が95%と表示される。

佐々木は同銀ではなく、5五角と打った。王手である。これは同銀を取られる角だが、銀が動いたことで、先手玉の詰めろが消えるので、先手は7八銀と龍をとることができる。藤井はこの5五角を見落としていたのである。これで棋聖戦は1勝1敗となった。

夕暮れ。雨が降っていないと日没の遅いことがよくわかる。

夕食は焼き鳥と玉子とベーコンと小松菜の炒め、大根の味噌汁、ごはん。

食事をしながら『ブラタモリ』をリアルタイムで観る。今回は関ケ原。

デザートはメロン。

放送原稿を仕上げる。収録まではいかなかった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。ロシアで何かが起こっているらしいが、情報が錯綜していてよくわからない。

2時、就寝。

 


6月23日(金) 曇り

2023-06-24 12:07:57 | Weblog

8時半、起床。

トースト、ハッシュドビーフ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『らんまん』。広末涼子が回想シーン(ただしこのために新しく撮ったシーン)で登場したとき、「あっ、広末だ」と視聴者は思ったことだろう。その瞬間、ドラマの流れが寸断されたことは明らかで、ドラマの流れ上重要なシーンなのでカットしなかったというNHK側の説明は破綻している。ただし、スキャンダルが沈静化した後で、このドラマを見返すことがあれば、自然な流れとしてこのシーンを観ることができるだろう。

10時に家を出て、大学へ。

11時から会合。

会合を終えて、昼食を食べに出る時間がなかったので、ミルクホールにパンを買いに行く。昨日、一昨日がコンビニおにぎりだったので、三日連続は避けたかった。

コロッケパン、ソーセージパン、ドーナツとコーヒー(インスタント)。なかなか美味しい。ワンコイン(500円)ランチである。昨日も一昨日もそうだった。心ならずもの節約生活だ。

3限は論文指導。

4限・5限はゼミ。4限は3年生3人がゼミのテーマ(仮)についてのプレゼン。「祭」「居場所」「歌詞」「流行」「文通」「ラジオ」といったキーワードが挙げられていた。どのようなテーマにも先行研究というものが存在するので、それにあたりながら、それでは解消できない関心や疑問が残る(新たに生まれる)のであれば、ゼミ論のテーマとして取り組む価値があるというこである。

5限は4年生のゼミ論中間報告第二ラウンド。今日の報告は2本。

 「シニアの学び直しを考える」

 「他者の人間関係における親密性を恋愛で読み取ることの理由と問題」

30分ほどオーバーして終了。雑用を片付けて、7時半に研究室を出る。一週間が終った。どこで一週間が終るかという感覚は個人によって違うと思うが、私は金曜日の夜である。では、一週間の始まりは土曜日の朝なのかというと、そうではない。月曜日の朝である。週末の二日間(土曜と日曜)は「休止」期間であり、そこでは週の流れは止まっているのである。

夕食は「ごんべえ」で食べていく。

カツ丼(ごはん軽め)とセットのうどん(梅干し抜き)。カツ丼の甘めの汁が一週間の疲れを癒してくれる。

9時ちょっと前に帰宅。

本日提出分のレビューシートのチェック。

たまたまテレビを点けたらやっていたNHKの『アナザーストーリーズ 人生の分岐点』(力道山)を観るとはなしに観る。力道山ってけっこう身長が高かったのだということを知る。顔が大きかったせいだろうか、中背の人だとずっと思っていた。

風呂から出て、『桑田佳祐のやさしい夜遊び』をタイムフリーで聴きながら、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


6月22日(木) 小雨

2023-06-23 14:01:57 | Weblog

8時、起床。

朝から雨がパラついている。梅雨の中休みは終わりけり。

ロールパン、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『らんまん』。歌留多勝負は祖母の勝ちだが、寿恵子は峰屋の嫁として合格した。そこで見せた気遣いが認められたのだ。一方、竹雄は万太郎の姉綾に自分の気持ち(好きだ)を伝える。東京には戻らず、彼女の側で彼女を支える決意の表明である。

9時半に家を出る。時差通勤をしているサラリーマンも一定数いるから、自分も通勤している感じがする。東京駅丸の内北口前で。

木曜日は2限と3限に授業(演習)がある。

2限は演習「現代人と社交」。今日は欠席者がいつもより多かった。報告は3本。

 「立ち飲み居酒屋におけるサードプレイスの形成」

 「野球観戦を通じた会話からみるサードプレイスの可能性」

 「『れもんハウス』から考える新たなサードプレイスの可能性」

立ち飲み居酒屋、野球場、隠れ家風な居場所的施設、着目したフィールドが三者三様で面白かった。 

昼食は研究室でコンビニおにぎり。昨日に続いてだ。明日はそうならないようにしよう。

3限は大学院の演習。これからの時代の「人生の物語」についてディスカッション。

授業を終えて、ミルクホールにスイーツを買いに行く。

レモンクリームのデニッシュ(200円)。コーヒーはインスタントで。

昨日のブログを書いてアップする。

雑用を片付けて4時半頃に研究室を出る。この流し台は研究室の外にある共用のもの。よく思うのだが、棚に並んだ湯呑やコップは所有者がはっきりしているのだろうか。共用ということはないと思うのだが、もし共用だとしても私は使う気にはなれない。

私は自分の所有するカップや皿は自分の部屋に置いている。

予報では傘マークだったが、傘を差すほどの雨ではない。

メタセコイアは針葉樹。

蒲田に戻って来る。まだ傘を差すほどの雨ではない。

「一二三堂」に寄って雑誌と本を買う。

帰宅して、玄関にお出迎えにのチャイを外に連れて行く。ポスト・キャット。

『NHK俳句』7月号。20日発売だが、20日は火曜日で「一二三堂」は定休日だった。昨日は教授会(オンライン)が終ったのが6時半で、7時閉店の「一二三堂」で買うことができなかった。『NHK短歌』7月号は「有隣堂」で買ったが、俳句の方は「一二三堂」で買うと決めているので、今日になったのである。

よく短歌と俳句を比べて、短歌は情緒的で俳句は写生的という言い方をする。たしかにそういうことはいえる。しかし、俳句が情緒を詠めないわけではない。講座の中で村上鞆彦が、恋愛を詠んだ句を、恋愛の始まり→高揚期→倦怠期→恋愛の終り(終わりの始まりと終わりの終り)というプロセスに対応させて紹介している。お見事です。

 木犀(もくせい)や恋のはじめの丁寧語 南十二国

 くちづけのあとの真っ赤なトマト切る 大高翔

 春泥を来て汝(な)が部屋に倦みにけり 榮猿丸

 野にて裂く封書一片曼殊沙華 鷲谷七菜子

 秋風や殺すにたらぬ人ひとり 西島麦南

夕食はポークソテー、はんぺんのバター焼き、味噌汁、ごはん。

次に「喜楽亭」に行ったときはポークソテー定食を注文しようかと考えていたが、今日食べたので、やはりチキンカツ定食になるだろう。

はんぺんというもの、おでんの具としては好まないが、バター焼きならいける。

「一二三堂」では雑誌の他に本を二冊買った。

杉本昌隆『師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常』(文藝春秋)。『週刊文春』2021年4月8日号から2023年4月27日号までの百回分の連載を本にしたものである。当初、藤井は「二冠」であった。それが「あとがき」執筆時には「六冠」となり、「七冠」を目指して渡辺名人(当時)に挑戦中であった。なんというスピードであろう。

財津和夫『じじいは蜜の味』(中央公論新社)。財津和夫も75歳。自らを「じじぃ」と呼んで違和感のない歳になった。「老いの味わい」を語ったエッセー集。

『岡田惠和 今宵、ロックバーで~ドラマな人々の音楽談義~』をNHKの「らじる★らじる」で聴く(NHKのラジオ番組は民放のradikoでは聴けない)。ゲストは彼が脚本を書いた『日曜の夜ぐらいは』の主演、清野菜名。この番組は初めて聴いたのだが、「ドラマな人々」というのは岡田が脚本を書いたドラマの出演者ということだろうか。それとも今日はたまたまそうであっただけで、いろいろなドラマの関係者が出演するのだろうか。岡田はすでに大御所といってよい人だと思うが、若手の俳優相手に偉ぶったところがまったくなく、とても好感のもてる対談であった。次回も聞いてみよう。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。

 


6月21日(水) 晴れ

2023-06-22 15:57:02 | Weblog

8時半、起床。

梅雨の中休み6日目。今日までかな。

風も爽やか。ベランダに出たチャイも気持ちよさげである。ただし、放置はできないので、こちらもサッシのところに腰を下ろして、しばらく風に吹かれる。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、ソーセージ、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『らんまん』。万太郎と竹雄が寿恵子を連れて実家の峰屋に久しぶりに返ってくると、店の前で役人が店主(万太郎の姉)とやりあっている。役人は酒税取り立てのための在庫調べに来たようなのだが、今日は念に一度の杜氏たちを慰労する大切なの日なので、別の日にしてほしいと店主はいっているのである。万太郎が割って入って、役人に「峯屋を信用してください」とお願いをする。町の住人たちも万太郎に声援を送る。人の心をつかむ話は彼の得意とするところだ。役人はしかたなく出直すことにした。一方、寿恵子は万太郎の祖母から歌留多(百人一首)勝負を挑まれる。峯屋に嫁入りする女は代々それをクリヤーしないとならないそうだ(そんなの聴いてないよね)。どうも単に教養をテストされるだけではないようである。

10時半から大学院の社会学コースの会議(オンライン)。いつもは1時間足らずで終るのだが、今日は12時過ぎまでかかった。

コンビニでおにぎりを買ってきて昼食にする。「いかめし」という新商品があったので買ってみた。なかなかいけます。

2時から教授会(オンライン)。今日はいつにも増して長く、6時半頃までかかった。

今日はコンビニにおにぎりを買いに行ったとき以外、外に出ていない。散歩がてら夕食を食べに出る。

「有隣堂」で買い物をしてから、夕食は「梅Q]か「台湾菜館」かで迷って、安い方にした。

夜ごはんセットの中から、主菜は葱油鶏、副菜は餃子をチョイス。

お冷と温かなお茶、どちらがよろしいですかと聞かれ、お茶をチョイス。小さなジョッキで出て来た。これ、ウーロン茶だと思うけど、ただなの?(ただでした)

料理が出て来るまでの間、先ほど購入した『NHK短歌』7月号をパラパラ読む。

 絶え間なく代謝のつづくコンビニで老廃物のやうに働く 熊谷純

 「新人はいいから後ろで見ておきな」フリルの戦闘服の先輩 上坂あゆ美

 体調が悪くて休むと言った人がふつうに働いている午後の時間 竹中優子

労働現場の歌って新鮮だ。シン・プロレタリア短歌。

料理がはこばれてきた。

葱油鶏(ソンユーチ)は油淋鶏(ユーリンチ)と違って油で揚げていない。さっぱりとしてヘルシー。その分、ご飯のおかずとしてはやや弱い。

それを埋めてくれるのが4個の餃子である。

醤油、ラー油、酢をたっぷりつけて食べれば、ごはんが進む。

デザートに胡麻団子を注文することをちょっと考えたが、一人で3個は多いので、帰宅して、コーヒーを淹れて、バウムクーヘンを食べる。

チャイの毛玉取りをしながら『日曜の夜ぐらいは』(第8話)を観る。カフェ開業に向けて話は着々と進んでいる。不穏なことが起こりそうな気配をチラチラ漂わせながらも(若菜の母親やサチの父親の存在)、悪いことは何も起こらない。今日は出だしからサチの「語り」(みんな一人一人への)が秀逸だった。対面的な語りではなく、「伝言」(若菜を通しての)という形をとったところがポイントで、対面では照れてしまって言えないことをきちんと伝えられた。一種の「遺言」みたいな効果があった。もしかしてサチは死んじゃうんじゃないか(過労死とか交通事故死とか)という不安が頭をよぎったが(ドラマではこういう死亡フラグが立つことがしばしばある)、もちろんそんなことはなかった。来週はまだ最終回ではないようである。カフェの開業まではしっかりみせてほしい。

さて、今日はレビューシートの締め切り日。風呂から出て、『ジェットストリーム』をライブで聴きながら、チェック作業。

2時、就寝。


6月20日(火) 晴れ

2023-06-21 18:39:02 | Weblog

8時45分、起床。

今日も晴れている。先週の金曜日から始まった梅雨の中休みは今日で5日目である。

そろそろ中休みも終盤かな。

トースト、ハッシュドビーブ、目玉焼き、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『らんまん』。『白梅堂』に挨拶に行った万太郎。植物図鑑の出版というライフワークについて話すも、「ずいぶんとお金がかかるんでしょ。そのお金はどうするの?」と寿恵子の母まつに聞かれて、「できたところから分冊で出していきます」と答える。その答えは必ずしもまつを納得させるものではなかったが、ここから話は思わぬ方向に展開した。『白梅堂』をたたむことになるというのだ。菓子職人の文太の親の具合が悪いので、実家(榛名山のふもとの温泉宿)に戻らないとならなくなったというのだ。そして、ここから本当の予想外の展開なのだが、まつも文太に一緒についていくと言ったのだ。びっくりする文太。文太も初耳なのだ。「女将さん!」と驚く文太に、「もう女将さんはやめて、おまつと呼んでおくれ」と言った。みんな、びっくりの展開である。寿恵子が実家を出ることで、『白梅堂』が物語の舞台から消えることは朝ドラというものの常道だが、こういう退場の仕方があるとは驚いた。ある種の「女の花道」である。

昨日のブログを書いてアップする。

放送原稿を書く。

2時半を過ぎた頃、「吉岡家」に昼食を食べに行く。

何を食べようかは看板に影響される。今日は「うなぎ」だ。

うな丼(ご飯軽め)ともり蕎麦のセット(1100円)を注文する。

もちろんこの値段だから蒲焼はレトルトだが、ごはんにタレが沁み込んで美味しい。

食後の散歩。

あちこちに飲み物の自販機が置かれている。

「缶コーヒーの人はいい人だ。(カンですけど)」というコピーは2019年のものである。生き残ってるね。

この交差点を真っすぐ行くと「きりん珈琲」、右に曲がれば「リトルミトン」がある。

右に曲がる。

4台の電気メーターと4枚のポスター。

大きな乾燥機のある小さなコインランドリー。

「リトルミトン」に顔を出す。

お目当てはヘーゼルナッツとチョコレートのマフィンあるいはココナッツミルクぜんざいだったのだが、どちらも完売だった。パイナップルとココナッツのケーキとアップルソーダティー。

演習のレポートに目を通す。

お隣のギャラリーを覗いたら「スリック」のマダムがいらしたので(バースデーのシフォンケーキの受け取りのお客さんを待っているところだった)、少しお邪魔して、来月オープン予定の「ティールーム101」について話を伺った。カウンターのみで椅子は5つだそうだ。大森の「sanno2198」と似ているが、あちらは予約制ではないので、行って席が空いていなければすごすごと引き返すしかないが、こちらは予約制なのでそうしたことはないものの、予約がとれるかどうかにかかってくる。マダムは「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」と笑っているが、う~む、どうでしょう。長居の人が多そうだしね(笑)。

今日は王座戦の挑戦者決定トーナメントの準々決勝の藤井聡太七冠と村田顕弘六段の一戦が行なわれている。藤井はこれに勝ち、準決勝に勝ち、決勝にも勝って永瀬王座に挑戦できる。つまり八冠になるためにはトーナメント戦に3連勝しないとならないのだ。世間の注目度の高さを反映して対局のライブ中継が行なわれている。

盤面は終盤だが、後手番の藤井が劣勢である。AIの判断では藤井が勝利する確率は38%である。藤井の八冠の夢も(少なくとも今年度は)消えるのか。

ここから後手5四香、先手3一馬、後手4五桂と進む。銀がタダで取られることを甘受して、香と桂を打って攻撃態勢を築いた。しかし、AIの形成判断は変わらない。村田が間違えない限り、村田が勝つということだ。ここで村田が長考に沈んだ。時間はたっぷりある。AIの示す最善手は4六角。

夕食は肉豆腐、サラダ、かき玉汁、ごはん。

ふだんであれば録画してある『日曜の夜ぐらいは』を観ながら食事をするところだが、将棋から目が離せないので、ノートパソコンを食卓に置いて観戦を続ける。

村田は4六角と指した。最善手だ。以下、後手5八香成、先手同玉、後手1八龍、先手4八香、後手3八金、先手7五香、先手4八金、後手6九玉と進んだ。後手玉には詰めろがかかっており、先手玉は詰まない。ここで後手が指した6四銀が誰も読んでいなかった鬼手だった。王の上部を開けることで詰めろを逃れながら、7五香を取ろうとしている。AI的には悪手である。村田の勝利の可能性は90%にアップ。もしここで先手に十分な時間があれば、最善手(4二金)を指すことができただろうが、先手の残り時間は5分ほどになっていた。こういうときにまったく読みになかった手(6四銀)を指されるとプロといえどもあわてる。

村田は最善手を逃し、数手後に大きな失着(5九銀)を指し(最善手は7七桂)、後手が7五銀と香を取って、先手玉に詰めろがかかった。先手は遅まきながら7七桂と歩を払ったが、それでは詰めろを消したことにならなかった。AIはそれに気づいたが、人間は藤井以外に気づくものはいなかった。

藤井は8八龍と金を取って先手玉を詰ましに行った。25手詰みである。

大逆転であった。すごいものを見させてもらった。

興奮冷めやらぬままオンデマンド講義業の収録。36分23秒。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。