嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なるボクスター あらたなるステージへ-4 TIP-Sのレスポンスを味わいに行ってみる 

2013-08-18 20:22:46 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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今日は日曜日。事実上、お盆休みの最終日。ですが、さすがに今年の夏はまだまだ。暑さも日のあるうちには凄まじい。

というわけで、午後5時を回る頃、近所のワインディングへとボクスターで出向いて、新装なったセッティングを味わって参りました。
まずは異様なくらいに静かなのと、エンジン始動直後なのにぜんたいが非常にスムーズ。

いったいなにが起きているんだ、という感じのまま交差点で停止。

話題のTIP-Sは低速での「切れ」がよく、非常に印象的。そもそもアイドリング近辺でのトルクの出方が別物になっているので、2速発進である、とはいわれないと気がつかない程度にナチュラルなものに変化しているのにビクーリいたします。避けがたいトルコンスリップの存在を、ボトムエンドのエンジントルクで打ち消せている、という印象。

一番大きいのは3速に入った時点でのマナー。以前のセッティングですとスリップ感が多大で、2000rpm前後でトルクを伝達しようかどうしようか、一瞬ですが迷っているようなマナーがみられて、どうにもこうにもかったるかったのが、なぜかポンと切れるようになっている。
変速の感覚が明瞭になっていて、気持ちがよい!
ここがじつは悩みどころだったので、全体のドライバビリティに非常に効いております。ものすごい成果です。

また、4速、1500rpm程度からでも直線的に、キックダウンしないままトルクを伴って加速してしまうため、トルクカーブを味わいやすくなっているのにも驚きます。

もちろんシフトダウンをかまして、4000rpmからの雄叫び(爆)を楽しんでもよいのですが、キモチがよいのはこのトルクが立ち上がるゾーンを、このあたりかな?と想像しながら、タコメーターとにらめっこしながら、味わうほう(U教授、ありがとうございます)。

まあね、スポーツカーとしては、そんな低回転でエンジンまわして楽しいのか、ということになりそうですが、ここはニッポン(爆)!路上の現実をきっちりみておきます。もちろんレッドまで回すとまた違う一面を見せてくれるのでしょうが、この美味しいトルクを味わうと、これで十分、ということになります。

現実の路上で、ボクスターのTIP-Sをいかに味わうか、となった場合には非常に適切な味付け。トップエンドがどうの、マキシマムトルクがどうの、といっても現実には瞬間芸でしか味わえない。
ボトムエンドから、一番使う領域にかけてが、このような仕立てになっているってのは、なんといってもキモチがよいです。
ポルシェのフラット6をニッポンの低速路上でこのような低回転から味わうのを実現したあたりがじつは今回の整備の価値なのだ、と申せましょう!空冷時代とはえらい違いですがね。

クルマはもっと楽しくなる、というのが近年のトクイチオートのキャッチフレーズですが、まさにその通り。それをきっちり実現した整備かな、とそんな仕上がり。

あ、旋回につきましてはまた別の記事で(爆)。




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シリーズ ニッポンの良心(爆)小川軒のレーズンウィッチ

2013-08-18 13:36:21 | 今日の逸品
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この夏もおしまい、ということで振り返りつつ、秋へと思いを馳せているところ。
koshinyaさんに頂戴した、東京土産の古典、といってよい良品。60年代に一世を風靡したラム酒漬けレーズン+バタークリーム+サブレの3要素を絶妙に組み合わせた、ニッポンならではのお菓子。

売る側はガトーなんとか、とかパリとかいって、しきりにフレンチを強調したがっておられるようですが、なにこの洗練度は本国になどすでに存在しないレベル。
ニッポンの職人芸で磨き上げられた逸品といってよいでしょう。

このグループには北海道の六花亭リリースのマルセイバターサンドがあって、通販などにもチカラ入ってるので、すでに全国区でおなじみとなっておりますが、じつは和洋菓子を同時に手がけているお菓子屋さんでは定番中の定番。
それこそ60~70年代にかけて大流行したのがこれ系のレーズンサンドです。

ロングセラーではあるのですが、いかんせん定番すぎて華やかさには欠ける、が、それがどうした!濃厚なラム酒のカヲリとマターリしたバタークリーム、さらに60年代もかくや、と思わせてくれるに十分な歯ごたえのよさを誇るサブレ、と。ああ~、もうひとつ食べたひ!となるのは必至!



Gateau_rasin

ちなみにこのグループの最安値はやはりコレ(爆)!が、一口食べてみた瞬間に後悔するので、買っては逝けません。
ご存知、「午後の楽しい時間に」シリーズの定番ですが、粗悪品以外の何者でもない(きつぱり)。
質の悪いバタークリームくらいタチの悪いものはございません。
同シリーズのアルフォートは良品認定なのになぜ、と思われるでしょうが、やはり類似品はいけませんや。
唯一、こればかり食って、たまにこのレーズンウィッチを食べるとその有り難みがイタいほどわかる、というね(爆)、そういう役割はあります。

さらにレーズンのまばらさがすごい(爆)。マルセイバターサンド、レーズンウィッチともに6個かそれ以上は入っているのに対して、このガトーレーズンは多くても3個(爆)。まあね、実勢価格を考えたら文句いえないけどさ。