こんかいのコッパデコウミで晴天に恵まれたのは、じつは2日目の午前中だけ(汗)。
そのタイミングを見計らって出かけ、ミゴトに楽しんでまいりました。まばらなギャラリーが集まるなか、ほんの数mのところに居並ぶ迷車、もとい名車たちのあえぎ、もといエグゾーストノート(爆)を耳元で聴きながら、ああだこうだいいたい放題、というのが一体楽しくなくてなんだ、というのでしょう(完全意味明瞭)。
近年だいぶ規模が小さくなったジムカーナの前半、急な登り坂の最後に緩いコーナー+ポールで形成されたシケインが立ちはだかっていて、3速全開から旋回も始めつつ2にシフトダウンして切り抜けたあとに、さらにアクセルを開けないと登ってゆかないという、非常に難易度の高い箇所があって、ハイライトとなっています。標高1400mをはるかに越えるこちらでは、まず全車かぶり気味のところへ持ってきて、このシケインからの立ち上がりでのアクセルワークに繊細さを欠いたのでしょう、ゴボッとむせんだか、と思うとそのままズロロ~、と失速してしまうのを他人事として眺めるのは、非常に楽しい。ギャラリーも少数ながらそのあたりの盛り上げ方は心得ていますから、ひたすら声援を送ってドライバーさんを鼓舞いたしますと、チョーシこいてパイロン倒しちゃう方々続出(爆)。
急な上り坂なのにもかかわらず3速全開から四輪フルロックで泳ぎながらシケインに突入してゆくフェラーリの12祈祷やポルシェの機械式インジェクションポンプ(通称メカポン)から吹き上がる大量の黒煙(爆死)などを眺めておりますと、嗚呼、いいなあ、となる早春の一日なのでございました。
会場での白眉はなんといってもこれ!そう、ブガッティのT57!ものすごいフェンダーの造形ですが、濃紺にパープルという色使いがまた迫力。内装にはアールデコの意匠通りの刺繍が施されていて異彩を放っていました。たしかラルフローレンがこいつのクーペバージョン(T57クーペアトランティーク)を所有していますね。
画像一枚目の365GT4BBはただのびらかしだった模様で、ジムカーナがはじまる、と見るやいなくなってしまいました。きっと お忙しかったのでしょう(爆)。