画像は、LLBeanの名物。商品名Bean Boots Moccasin。シリーズ中、いちばん実用性に欠けるのではないか、と思われるプロダクツですが、あえて手を出してみたものです。
ビーン歴30年、7足目を優に超えてしまった私ですが(汗)、その中で気がついたのはこれら一連のビーンブーツはエイジングとは無縁の使い捨て靴である、という事実。
工賃が微妙に高く、リペアして使うかどうか、ギリギリの選択を3~5年ごとに余儀なくされるわけなのですが、レザーの質感が程よく安っぽいおかげで、ミゴトに買い替えにつながっているあたりが非常に巧妙である、と前回お伝えしたキヲクがございます。
画像の一足では商品代金、税別13000円のところへ、修理代金が税別10000円(5年前しらべ)ですから、おわかりですね(汗)。
ご存知かと思いますが、このビーンブーツの修理は事実上、不可能。そう、修理ではなく、交換のみ可能なのです。
ソール部分の防水性能を優先させるこのビーンブーツでは、ソールと甲部分が一体成型で造られているのが製品のキモ。ヤレるのはもちろんソール部分ですから、足が包まれるゴムパーツをまるごと取り替えたうえで、上部のレザー部分とのステッチをやり直す、というのがビーンブーツの「修理」なのです。
プロモーションビデオでは、やれ手作りだなんだとおっしゃっておられますが、なにミシンで縫ってるだけ(爆)。
じつにこの手作業をアメリカ国内でやらかしているがゆえに、このお値段なわけで、ベトナムあたりで製造中の他ブランドの同様プロダクツを参考にすれば、実質は一足あたり4000円弱が良いところ。
そこへこの金額を払おう、ってんですからブランド崇拝と言われても仕方がない。が、この場合、金額の問題ではないのです。
これの用途は沼地の歩行だ、というのですが、実際に泥濘の中を歩く、なんてパターンはおそらく1%にも満たない。実際には99%以上がアスファルトのうえを歩行、というパターンとおもわれるので、ソール部分の磨耗が激しく、使用パターンにもよりますが、現実にはもって3~5年がいいところ。
さて、別にモンク言ってるわけではないです。イヤだったら7足も買いやしませんて。どころかまさに名品!
ブルックスのBD、虎屋の羊羹(またはじまっちゃったよ)。オーソドキシーの権化。お値段で買うのではない、看板を買ってる、まさにブランド買いです。それでよいのです。
こんかいのこのモカシンは実は洗車に向きます。
歩行では、かかとが動いてしまう関係で、疲れがきてしまいますが、簡単な調理ですとか、洗車だなどという水仕事には好適。脱ぎ履きもワンタッチなのが秀逸。
私の生活パターンでは、住居内で秋冬にスリッパ代わりに履く、というものですが、このところの低温傾向にはまさにうってつけでございます。
日本向けラインナップにはないBと呼ばれる狭い木型はチャレンジングかと思われましたが、私には予想以上に快適。
画像は、つい5年ほど前まで履いていたタイプ。これもまたスニーカー感覚で秀逸。実はブーツまでゆかなくとも保温性も確保されていて万能です。
で、これが先日輸入したての8インチゴアテックス内装いちばん高いの持って来んかーいバージョン(ばか)。通算2足目ですが、じっさいに決済してみましたら、中華バブル崩壊寸前のものすごい円ドルレートで換算されてしまい、送料、通関料込みで、まさかの30070円、という結果に終わりました。
これ、協賛していただいたI君と送料を2分させてもらってのお値段です。つまり、単独でドットコムから輸入していたら、もろに赤字。というかドットジェイピーからの通販の方が安いということになりました。
.jpでは、31000円+TAXですから、まさにギリギリ。現在のレートでしたら、まだそれなりに、というわけで個人輸入もタイミングが難しいようで(汗)。
ちなみに、ゴアテックス内装は靴部分の内装すべてに貼り巡らされておりますので、はき心地はカナーリタイトです。
通気具合はもちろん変わらず、ただ吸水、吸湿性能があがる、というだけでこのお値段ですが、それでも靴下がびちょぬれになることがないのは素晴らしいです。クッション性能も上がるので、履き慣らしてからは手放せなくなるのも他にはない特徴か。