庭に池、というのはじつは非常に贅沢なものです。池なんて水が溜まっていればいいんぢゃん、と考えがちになりますが、とんでもない。そういうのはただの水溜りというのです(きつぱり)。
庭の池では水を絶えず流す。つまり給水と排水をおこなうのが必須(あたりまえですけどね、これがなかなか)。でないと、ボーフラをはじめ、その他のお友だちが大量に発生してしまい、ヒジョーに困ったことになります。
経営サイドから申しますと、手間とコストのカタマリといってしまってはアレですが、作った以上は手間暇コスト、すべてがかかり続ける。そんな意味でもゼータクな訳っすね~(とほひめ)。
おいまつえんでは、3つある池のそれぞれに高低差をもたせて流れを作っています。画像は、1番目の池です。庭の中ではもっとも高い位置にあって、画像では水路のように見えていますが、つい30年ほどまえまでは不定形の池らしい池で、左端に見えるお座敷のまじかまで水が張られていました。奥に見える松のさらに向こう側までが池でしたから、かなりの縮小ですね。まさにリストラの一環。漏水が激しいためにコンクリートで囲ってしまい、現在の姿になったわけです。
まずは取水。
建物を出たすぐの歩道。その地下に、じつは用水が通されておりまして、ここにポンプを沈めて取水しているのです。いちおう農業用水ですが、基本、住宅街ですから、消火用にも使われるのでしょう。
このような状態で、まずは取水するのですが、このポンプが関門(爆)。
ホームセンターなどでも入手可能なのですが、おいまつえんでは、この位置から取水して1番目の池までの距離が30m強。さらに取水ポイントは一番低い位置なのに対して、それを高低差でおよそ2mほど高い位置にある一番目の池まで圧送する必要があります。つまり到達距離5mがせいぜいの家庭用の小さなポンプでは用をなさないわけです。必然的に長い距離を送水できるパワフルな業務用モデルを買うことになります。まあだいたい10万円+工賃。
防水方面の念入りな手当が必要ですから、もちろんプロ任せですが、だいたい10年も使ったらヘロヘロ。
が、そうなるまえに定期的なお掃除が欠かせません。
画像では浅くみえるのですが、これがなかなか。
農業用水として需要のある今頃ですと水位も20cm程度で、掃除もラクラクなのですが、夏以降は50cm。冬場にはそれこそ雪や氷にまみれたやつが60cmもの深さでもってザバー、とばかり流れているのです。雨が降ったらもちろん、泥水。台風がきたら、それこそ近寄れませんて(爆)。
そこへ身を沈めて(涙)、蜘蛛の巣にまみれながらポンプにまとわりついた小魚やゴミ、水草などをかき出しておりますと、狙ったかのようにご近所さんやおむかいのホテルの従業員などが通りかかって、「ご精が出るいんね(ここ佐久弁)」などといって通り過ぎて行くものですから、はずかしいやら、なさけないやら(爆)。
まあね、ひとつきに1度やるかどうか、そんな頻度ですから、別にいいんですけどね~。
で、久々にポンプの掃除をすませて、やれやれこれでしばらくはいいぜ、と安堵していたのですが、その夜、コトは起きました(ここフラッシュバック)