さて、画像はRolex GMT master 2 16710 MY1993でございますが、手にいれてからはそろそろ20年。リリースからは60年。まったく信じられませんが、事実。なぜ信じられないか、というとモデルとして古さが感じられないからです。
まさにロレックスの巧妙な戦略の賜物。
ここ数年、ロレックスの基幹モデルには大幅なモデルチェンジが行われて、ユーザー一同はたまげたものですが、一部モデルでは、ケースごと変更するという大掛かりなモダナイズだったのにはびっくり。おそらく、競合各社の追い上げに加えて、さすがのロレも全世界での販売数が頭打ちとなってきたのでしょう。
ことロレの場合、中古になったら、使い尽くされて捨てられる、というケースはまず考えられませんから、数的には飽和状態に近いはず。なのに引く手あまたで中古市場は安定、どころか各モデルの相場はつねに上昇傾向にある!
おもにサイズ感と、その凝縮具合からだと思うのですが、とにかく素晴らしい。発表から60年を経たモデルにして、いまだに新品時かそれを上回る価格で流通している、というのはほかでは有り得ない現象です。
おもにベゼルデザインと風防のうつくしさだとおもうのですが、スポーツ系ロレックスでは全面へアライン仕上げなのが巧妙に効いていて、これが美観上効果的。
質感の底上げに効くほかに、小キズが目立たない、という副産物もあって、そういうさりげない効果が信頼感に結びついてしまうのです。で、実質、非常に丈夫なのものですから嗚呼、やはりそうか、ということになって、安心感すら醸す。なんともニクいばかりでございます。
全体のデザインに破綻がないのが不思議なくらいですが、そこはそれ。計算され尽くしたバランスが感じられて心地よい。つまらない、とか終着駅だ、といわれようがなにしようが、とにかく凄い、っての理解できたのが、くしくも今回のIWC購入がきっかけなのでございました。
モダンな意匠をそこかしこにまとった、現代の復刻版インターなわけですが、ロレックスのような計算され尽くしたあざとさのようなものは皆無。モード商品、といってもヨイくらいな流行の要素をたくさんしょったプロダクツです。わるくはないんだが、単発。
連綿と作り続けられている、といったロレックスのような安定感は感じられないのですが、セカンドとしての役割を担っていただくには秀逸。スーツのウデ元に持ってくるのはけっこうな勇気が要りますが、まあ試してみるといたしましょう!