2/4、例によって千葉劇場の木曜メンズデイ1000円で映画を観てきた。
主演(エグゼクディブ・プロデューサー兼任)のモーガン・フリーマンが好きなので、その深みのあるセリフ回しを聴きたくて出かけた。つまり、映画自体にはなんの期待もしていなかったのだが、思いのほか良い作品だった。原題は『5 Flights Up』で、直訳すると「5階まで上がる」とでもなろうか、監督はリチャード・ロンクレイン。エンドロールで流れるヴァン・モリスンの『Have I Told You Lately』を聴きながら、なんとも言いようのない満足感に浸ることができた。
ストーリーはごくシンプルで、ニューヨーク・ブルックリンに暮らす老夫婦がエレベーターの無い5階アパートメントに暮らすのがしんどくなり、売りに出し転居先を見つける中で大切なものを再確認する、というもの。
妻役にはダイアン・キートン。つまりは黒人の夫と白人妻という設定で、結婚当初は黒人と白人との間の結婚が認められていない州もあった、という時代の設定になる。そして、いつしか時は流れ5階に階段で上がるのも辛い年齢に達してゆく夫婦、そして飼い犬も年老いて病を得てゆく。タクシーに乗り、犬を病院に連れてゆくが、犬のCTで1000ドル、さらに手術代が10000ドル。すべてが金銭的な価値でしか測ることのできないアメリカ社会で、売れない画家である夫は画室に残ったたくさんの絵を前に喪失感に包まれる。が、ある事件を機に見落としていたものに気付き・・・。
最後はハッピーエンドなので、アメリカの明るい部分が残る構成になっている。が、期してか期せずしてか、おそらくは意図してであろう現代アメリカの暗部も映画の中で描かれている。観る価値のある作品だ、と思った。
主演(エグゼクディブ・プロデューサー兼任)のモーガン・フリーマンが好きなので、その深みのあるセリフ回しを聴きたくて出かけた。つまり、映画自体にはなんの期待もしていなかったのだが、思いのほか良い作品だった。原題は『5 Flights Up』で、直訳すると「5階まで上がる」とでもなろうか、監督はリチャード・ロンクレイン。エンドロールで流れるヴァン・モリスンの『Have I Told You Lately』を聴きながら、なんとも言いようのない満足感に浸ることができた。
ストーリーはごくシンプルで、ニューヨーク・ブルックリンに暮らす老夫婦がエレベーターの無い5階アパートメントに暮らすのがしんどくなり、売りに出し転居先を見つける中で大切なものを再確認する、というもの。
妻役にはダイアン・キートン。つまりは黒人の夫と白人妻という設定で、結婚当初は黒人と白人との間の結婚が認められていない州もあった、という時代の設定になる。そして、いつしか時は流れ5階に階段で上がるのも辛い年齢に達してゆく夫婦、そして飼い犬も年老いて病を得てゆく。タクシーに乗り、犬を病院に連れてゆくが、犬のCTで1000ドル、さらに手術代が10000ドル。すべてが金銭的な価値でしか測ることのできないアメリカ社会で、売れない画家である夫は画室に残ったたくさんの絵を前に喪失感に包まれる。が、ある事件を機に見落としていたものに気付き・・・。
最後はハッピーエンドなので、アメリカの明るい部分が残る構成になっている。が、期してか期せずしてか、おそらくは意図してであろう現代アメリカの暗部も映画の中で描かれている。観る価値のある作品だ、と思った。