ギターとヴォーカルのジョー・タガートは、盲目だったのでブラインド・ジョー・タガート(Blind Joe Taggart)とも呼ばれる。この人に関しては、このブログ「わたしのレコード棚ーブルース120」のジョシュ・ホワイトの項で少し取り上げたが、事跡について分からないことが多かった。しかし、生没年などがインターネットなどでかなり分かるようになってきた。
ウィキペディアなどによると、生まれは1892年8月16日サウスカロライナ州Abheville、亡くなったのは1961年1月15日シカゴ。チャーリー・パットンが1891年の生まれなので、同世代と言えるだろう。この人は、基本的には伝道者ーEvangelisutで、ゴスペルを主に演奏していたと考えられる。我が家には、5曲の録音があるのみで、やはりゴスペルナンバーだ。ウィキペディアには、他の芸名を使っていたということで、Blind Joe Amos、Blind Jeremiah Taylor、Blind Tim Russell、Blind Joe Donnel、などの名前が上がっている。ミュージシャンの多くは、レコード会社との契約上複数の名前を使う人が多いが、ゴスペルミュージシャンの中にも世俗的な歌とゴスペルを歌う時とで、名前を使い分けていた人も多い。
ジョシュ・ホワイトの項で紹介したのと同じもので、AUTOGRAMのLP1003。1928年、シカゴ録音の4曲を収録。2nd-gとback-voは、この時14歳くらいだったジョシュ・ホワイト。
オーストリアのRSTレーベルの3枚組LP、BD-01。1927年から1956年までのカントリー・ブルース系のブルース、一人(あるいは一組)1曲ずつ計60曲を収めた、オムニバスLPの名盤。選曲・編集はジョニー・パース、解説はポール・オリバー。ジョー・タガートは、1928年シカゴでの録音「Mother's Love」が入っており、上のAUTOGRAMのLPと同じ時の録音と思われる。やはりジョシュ・ホワイトが2nd-gとback-voで加わっている。
箱(LP3枚組なので箱に入っている)の写真は、1927年にミシシッピー川が氾濫した時のものと思われる。背後は洪水により溢れた水で、中洲のようなところに取り残された人々の途方に暮れている姿を記録した、貴重で、心に残る一枚だ。この時の様子は「High Water Everywhere」としてチャーリー・パットンが歌い、ビッグ・ビル・ブルーンジーやブラウニー・マギーの「Back Water Blues」まで、様々なブルースマンが歌い継いでいる。ブルースを含め、民俗音楽としてのフォークロアミュージックは、この様な生活の内部を心情をこめて歌い演奏することに、その本質があるとわたしは考えている。
同LP解説内にあるタガートの写真。
ウィキペディアなどによると、生まれは1892年8月16日サウスカロライナ州Abheville、亡くなったのは1961年1月15日シカゴ。チャーリー・パットンが1891年の生まれなので、同世代と言えるだろう。この人は、基本的には伝道者ーEvangelisutで、ゴスペルを主に演奏していたと考えられる。我が家には、5曲の録音があるのみで、やはりゴスペルナンバーだ。ウィキペディアには、他の芸名を使っていたということで、Blind Joe Amos、Blind Jeremiah Taylor、Blind Tim Russell、Blind Joe Donnel、などの名前が上がっている。ミュージシャンの多くは、レコード会社との契約上複数の名前を使う人が多いが、ゴスペルミュージシャンの中にも世俗的な歌とゴスペルを歌う時とで、名前を使い分けていた人も多い。
ジョシュ・ホワイトの項で紹介したのと同じもので、AUTOGRAMのLP1003。1928年、シカゴ録音の4曲を収録。2nd-gとback-voは、この時14歳くらいだったジョシュ・ホワイト。
オーストリアのRSTレーベルの3枚組LP、BD-01。1927年から1956年までのカントリー・ブルース系のブルース、一人(あるいは一組)1曲ずつ計60曲を収めた、オムニバスLPの名盤。選曲・編集はジョニー・パース、解説はポール・オリバー。ジョー・タガートは、1928年シカゴでの録音「Mother's Love」が入っており、上のAUTOGRAMのLPと同じ時の録音と思われる。やはりジョシュ・ホワイトが2nd-gとback-voで加わっている。
箱(LP3枚組なので箱に入っている)の写真は、1927年にミシシッピー川が氾濫した時のものと思われる。背後は洪水により溢れた水で、中洲のようなところに取り残された人々の途方に暮れている姿を記録した、貴重で、心に残る一枚だ。この時の様子は「High Water Everywhere」としてチャーリー・パットンが歌い、ビッグ・ビル・ブルーンジーやブラウニー・マギーの「Back Water Blues」まで、様々なブルースマンが歌い継いでいる。ブルースを含め、民俗音楽としてのフォークロアミュージックは、この様な生活の内部を心情をこめて歌い演奏することに、その本質があるとわたしは考えている。
同LP解説内にあるタガートの写真。