文化逍遥。

良質な文化の紹介。

電子書籍の読み上げ機能

2021年09月19日 | ライブ
 すでに、このブログでも書いたが、最近は図書館の電子書籍サービスを利用して、パソコンで本を読んでいる。

 目が悪くなってきたので、文字を拡大したり、読み上げ機能を使って、何とか目に負担をかけないように利用している。全ての電子書籍にそういった機能が使えるわけではなく、「リフロー」と表示されている本に使える機能だ。読み上げはコンピューターによる合成された声で、人工知能(AI)を駆使して自動的に文字の音声化が行われているようだ。なので、必然的に「誤読」がかなり加わっている。以下に、例を挙げてみる・・。

樋口一葉(ひぐち いちよう)をヒグチ カズハ。
正岡子規(まさおか しき)をマサオカ ホトトギス。
清国(しんこく)をキヨクニで、昔のお相撲さんの四股名みたいになっている。
さらに、お経をオケイ、米をベイ。

 まあ、「重箱読み」という言葉があるように、日本語では音読みと訓読みが混ざり、早い話が慣用により読み方が決められている。なので、慣用から外れた読み方になっても仕方ない部分もある。一方で登場人物の名前などは、フリガナが付いているときにはルビを読み込むのだが、フリガナが無いと別の読みになってしまうことがある。例えば・・「茂代」に(もよ)というフリガナがあればモヨと読まれるが、無い時はシゲヨとなってしまう。それ故に、聞いているとまるで登場人物が二人いるように感じてしまう。人工知能もまだまだこれから、ということか。
 今の段階では、目の見えない人や子供には、まだまだ利用できないと感じる。それでもなお有効性はあり、いずれは読み上げの精度が上がり、視覚に障害のある人が多様な本を自由に利用でき、あるいは子供の教育用のツールとして使える時代が、いずれは来ることを期待したい。
 

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