King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

君に読む物語

2005年02月11日 17時38分49秒 | 日々のこと
テレビで観た映画のCMが気にかかりました。
『君に読む物語』
もしかしたら、私は観たかもしれない。
いや、これはリメイクなのか。いや違う。
主演ジェイムス・ガーナ-

私の好きな俳優です。
テレビシリーズの『ジムロックフォードの事件メモ』は
大のお気に入りでした。でもこれは、私が高校時代です。
かなり昔の出来事だと改めて思い知ります。当然、ジム
ロックフォードもかつての面影も無く、最近はこういう
老け役で準主役を務めることが多いのです。

映画では,西部劇などにも出ていました。
息の長い俳優です。でも私の中ではあのトレーラーに
住む探偵の姿が何時までも残っています。私もああいう
ライフスタイルで、ああいう仕事をこなし気ままで自由
な人生をと思い描いていました。今のライフスタイルにも
かなり影響を与えたものです。

私は,この映画を昨年暮れのロサンゼルスからの帰りの
飛行機で観ました。飛行機でやる映画は、むかーしの映画
しかやらないものと思っていました。しかし、行きは『アイロボット』
とこれも観ていなかったので、楽しめました。帰りの飛行機では、
睡眠薬を飲んで寝る予定でしたが,ふと見るとジェームスガーナ-
らしき男が出ているので、どんな映画化と思って観ているうちに
引き込まれて最後まで見てしまいました。

とてもせつない、若気の至りと老いの醜さが入り組んでいる物語
構成で、どちらも観るものを物語りにのめりこませる主題で
最後に奇跡が起きるというハッピーエンドでありながら、とても
涙なしでは見られない映画です。とにかく人生はかくも悲しき構成に
なっているのかと自分の人生を振り返らずには置けない物語です。
しかし、自分が幸せかと問うことは無意味です。
最近子供から大人まで精神が病んでしまう人が大変多くなっています。

パニック障害などと呼ばれる症状は健康な人にも時には似たような
症状を経験した人が多いのではないでしょうか。そんなに現代は
生きにくい時代なのです。そのなかで、精神も体も病まずに生きている
それだけで、幸せと思わなければいけません。人間の欲望は、無限ですから
何時も渇いて、何かを欲しているものです。でも欲望を感じなくなったり
求めるものがなくなったときのほうが人間悲しいということを知るべきです。
何時も追い求めるものがありぎらぎらしている人のほうが、健康です。
最近は、それがなく引きこもったり、鬱状態の人が多いようです。

そうならない為にもこの物語りは、人には何が必要か教えてくれる
映画だと思います。映画ですが思い書物を読むようなそんな重厚感が
ありました。
コメント
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