King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

NBAオールスター後、ロケッツ対スーパーソニックス

2005年02月25日 23時51分24秒 | バスケ
February 22, 2005
Toyota Center,
Houston, TX
Attendance: 17,239

FINAL     1   2    3    4    T
Supersonics 20   24   17   26   87
Rockets    28  23   15   19   85

この試合、ロケッツのホームなのに負けてしまいました。
それも逆転で、それも土壇場の最終で。ポイントはじわじわと
追い上げたシアトルの守りの力です。中にインサイドの強力な
ビックマンがいないのにリバウンドを拾い捲る、その底力。
中で勝負できないから、外からのシュートばかりのチームと
捉えられていますが、レイアレンなどその華麗な技でインサイド
にも積極的に切り込みます。例えシュートが成功しなくても
ファールはしっかりもらい、フリースローで得点していきます。

もともとこんなロースコアなゲームをするチームじゃないのに
わざわざペースダウンをして、相手の腰を折りファウルもらう
作戦にしたのが当たりました。私はロケッツの根本的な間違い
が今回の負けにつながっていると思います。そして、それは
今後大きな因果をもたらすでしょう。前も書きましたが、マックは
エースだけどビンスカーターやコービーのような息を呑むような
華麗さやスーパープレイを持っている訳ではありません。

つまり、彼ひとりでお客が呼べたり彼のスター性で商売になる
選手ではありません。それでも彼の個性を理解して、彼中心の
チームを作ればそこそこの成績を残せるでしょう。最近の中継を
見てもいつも指摘していますが、最近は20000人以上は入れる
スタジアムが空席が目立ちます。カメラに映る席ですら埋まらない
のです。そして、バスケットは黒人のスポーツという見方が多く
あり、ジョーダンがオリンピックに行って以来NBAは世界進出を
していきます。

アメリカの大統領を知らなくてもジョーダンは知っていると言われ
世界でバスケブームが湧き上がりました。その結果NBAでもどんどん
国際化を進めてどんどん他国の有名選手をとる方向で来ました。
その結果、オールスターでヤオ・ミンがジョーダンの得票数を上回って
選ばれるという結果に至りました。もちろん田臥選手のデビューと
言うのもありましたが、それらが全部NBAバスケを面白くしたかと
言うと私は疑問です。

ロケッツのウェズリーの加入も余計マックのやる気をそいでいるように
見えました。マックのバックアップなのかそれともマックのできない
事をやらせたいのか、それをはっきりしないと今後もこんな試合になる
でしょう。ムトンボはもはや守りにも精彩を欠いて来ており、戻りや
攻守の切り替えが非常に遅く、ヤオミンの替わりさえ勤まりません。
まして、ヤオミンを中心に戦うというのは、無謀この上ないです。

守りのバスケが信条のジェフバーガンディの意向とも思えません。
それにマックという選手の今までを見れば解るとおり、とろうと思えば
たちどころに点を築く事が出来るやつです。その気にさせれば。
そのためにも、チームの柱はヤオミンで、ゆっくりバスケは危険です。
リバウンドが取れないのは、ヤオミンだけのせいではないのです。
普通は、落ちたボールはガードやフォワードが拾う場合の方が多いのです。
センターやパワーフォワードの専売では決してありません。

シアトルに拾い捲られたのは、チームとしての守りの意識の欠如です。
ヤオミンがにらみを利かすタイプでもないし、マックがまとめるタイプで
ないので、今後いつ瓦解してもおかしくないそんな危うさをまた感じました。
コメント
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