5月4日埼玉県某所
以前実名で書いたら色々うるさいことになったので、今回はそんな面倒を避けるため
ぼかすところはぼかしておきます。
1 2 3 4 TO
WK 13 17 21 2 53
TK 14 17 14 26 71
女子の試合です。この年代までバスケを続けている選手は、それなりのキャリアが有り
個人の技術も高いです。日本は個人の技術が高くても、運動能力や体格差で海外では
圧倒的に不利です。ギリシャオリンピックでは、日本はオリンピック出場を果たした
ものの全く相手にされませんでした。それは運動能力やバスケ技術だけでなく大人と
子供のような試合でした。それでも、スピードや個人技では見るものがありました。
WJBLなどでは韓国人コーチを起用して韓国バスケを導入しているようですが、元は
アメリカのバスケットでアマチュアの世界選手権のバスケットとは物の違いを
感じます。
日本には日本の部活動のゾーンプレスや平面バスケットが有り、組織の力のバスケット
は泥臭くNBAにはない味が有ります。特に女子の試合では、ずば抜けた運動能力や身体
能力がある選手が居る分けてでなく、どれだけ団体競技としての練習をやったか、どの
ような戦術を持っているか、監督のセンスや練習量が試合に出るので見ていても面白い
ものがあります。特に今回WKの選手ベンチのすぐ後ろで見ていたので監督の指示や、
選手の状況とまるでドラマを見ているようにわかりとても面白く感じました。
出だし、すぐにTKがスピードに乗って得点します。結局TKはこのスピードで相手を
かわすバスケでかといって、ランアンドガンの相手に打たせて速攻を仕掛けるような
そんな極端な走りを得意とするのとも違うバスケでした。しかし、ディフェンスは
ハーフのマンツーとやることはパターンがあるわけでなく、相手の空いたところに
スピードに乗って攻めるだけです。変わっているのは、いちばん上背と体格のある
5番の選手がボール運びをしている点でした。普通はセンターとしてゴール下や
ポストプレーを得意とするか、スクリーナーとして楯になるかです。そして、
いちばん小さい選手が果敢にゴール下に切れ込んだり、リバウンドをとったりと
フォワードの動きをします。
そんなチームに面食らったのか、WKはターンノーバーをしてそれを速攻で返させれます。
リードを許したWKはハーフコートバスケでスクリーンを多用してフリーを作りシュート
チャンスを作ります。よく訓練されたオーソドックスなバスケットです。一点リード
され第1Qを終了して、相手のマークマンを変更してディフェンスの修正とファールの
かさんだセンターの交替をします。センターはスクリーンを掛けに来て、それを利用
した選手にインサイドを渡さない為にスイッチをするので、最初からぴったり付いて
もらえなくなり、スクリーンから動いてファウルしたり、ゴール下でファールしていました。
相手がいつもどおりの動きをしてこない為指示どおりの動きができなくて対処しきれない
のが見て取れます。
WKベンチの指示は、5番がボールを運び、6番が得点をとりにいっているから、5番を止める。
6番をマークするというものでした。第2Qでは、同じようなスピードを主体としたTKの攻め
に常にペースはとられていて、タイムや交替選手が出たときにだけ、いったんそのペースを
代えて盛り返すという感じで両者譲らず一点差のまま前半終了。ただ、この時にボールと
スピードを止める為にオールコートのゾーンプレスを仕掛け、それでもペースを変えられ
なかった事と得点もひっくり返せなかったことでファウルが増えたことと選手が疲れて
しまったことにWKのベンチは気が付きません。こちらのほうが練習をしているんだと
選手を鼓舞しますが、その表情は青ざめています。最初の出だしで、ファウルが多くなった
ときとターンノーバーが連発したことに気が付くべきでした。TKのフリースローは、
ことごとく落ちていたので、あまり痛みとして感じることが無かったのでしょう。
無駄なゾーンプレスも相手に効かないと見れば止めるべきでした。止める選手が決まって
いるのですから、他の方法で対処すべきでした。監督には見えていても選手には見えて
いないのが良くわかりました。止めるべき選手にディフェンスを傾注すべきなのに、
シュートしない選手やリバウンドでファウルといった他の選手への無駄な努力で自滅して
いるのが各選手がわからないのです。控えの選手のほうが動きが軽く、得点も多いようで
した。しかし、相手のゴール下に強引に行き過ぎるようで、3本もオフェンスファウルを
とられていました。女子の試合でオフェンスファウルを取る選手がいるのもびっくりで
した。これも例の5番の選手です。チーム一番の巨体ながら相手の突っ込みに合わせて
後ろに吹っ飛んだり、ルーズボールに飛び込んだりと常識的な体からカテゴリ分け
できない選手です。それを許しているチームと監督も良いのかもしれません。TKのベンチ
からは特に指示らしきものも無い様で、WKのベンチもそれについて触れ、相手は何も指示
されて無くても自分たちで動いているそんなチームにやられているんだと檄が飛びます。
そんな檄が功を奏したのか、後半は相手に6点差リードされて5番が引っ込んで、それから
すぐに追いつき第3Qの後半には、逆転に成功しやっといつもの通りのバスケットができた
と安堵の声も監督から出ます。しかし、相手のシュートが落ちているから助かっていると
いうとおり、TKのほうがシュートまでの形がいいのです。そして、5番が今まで前半は
ボール運び主体で後はゴール下でパスを裁くだけでした。そしてたまに打つシュートは、
フリースローも落ちています。後半はそれでもシュートを今までと違い打つようになり
ます。そんな変化には気がついていなかったのです。
一時は8点差がつき6点差で第4Qに入り、もはやこのままのリードでいくつもりが、ペース
を崩さずスピードを落とさないTKは、更なる猛攻を見せます。まず5番の選手がいつもの
ようにボールを運ぶべくボールをスローインから受け取るやそのままゴールまで行って
レイアップで入れてしまいました。これは明らかにチームに活を入れる反撃ののろしの
ようでした。実際、その後ゴール下に攻め入ったりディフェンスが離れると外からスリー
を打つなど相手の後からの対処をあざ笑うかのようにじわじわと点差を広げていきます。
点差が開きだすと取り返すべく、スリーを連発して焦りを露呈してしまいます。監督が
勝負しろと盛んに言っていますが、それは外からスリーを打つことではないはずです。
残り3分にはあきらめたかのようにスタメンを下げてしまいました。TKの監督はまるで
ミニバスの監督のように、相手のファウルの数を連呼して囃子たてたり、シュートが入り
逆転すると大喜びするありさまです。真面目に自分の攻めるパターンをじっくり教えて
ハーフコートバスケをやり、攻めどころではオールコートゾーンプレスを掛けるという
戦術的なチームでしたが、そんな監督が相手のミニバス的な明らかに練習量もうえなはず
の自分のチームが負けたことに何を考えたでしょう。バスケットはクレーバーなスポーツで
あり、一旦自分の戦術や攻撃理論が通じないとなると策が後手になるそんなゲームでした。
TKのチームは実にユニークです。普通このくらいキャリアのある選手だとキキムーブや
チェンジオブペースなどの個人技を持っているはずです。それを出すまで無いのか
抜く時にも一気のスピードと徹底した空スペースの利用だけなのです。ロールや
スクリーン使いそれを作るということもしません。また次試合が見たいと思いました。
WKは個人技も色々持っている選手がワンオンワンもしないで、監督の言われるままに
スクリーンやポストに合わせるようなパターンの攻めを続けて本来自分の持つキキムーブ
やステップインやフックシュートという個人技で得点していくというのが出しづらいのか、
個人を生かしてこそチームだという基本が抜けてしまったのかそんな感じです。
以前実名で書いたら色々うるさいことになったので、今回はそんな面倒を避けるため
ぼかすところはぼかしておきます。
1 2 3 4 TO
WK 13 17 21 2 53
TK 14 17 14 26 71
女子の試合です。この年代までバスケを続けている選手は、それなりのキャリアが有り
個人の技術も高いです。日本は個人の技術が高くても、運動能力や体格差で海外では
圧倒的に不利です。ギリシャオリンピックでは、日本はオリンピック出場を果たした
ものの全く相手にされませんでした。それは運動能力やバスケ技術だけでなく大人と
子供のような試合でした。それでも、スピードや個人技では見るものがありました。
WJBLなどでは韓国人コーチを起用して韓国バスケを導入しているようですが、元は
アメリカのバスケットでアマチュアの世界選手権のバスケットとは物の違いを
感じます。
日本には日本の部活動のゾーンプレスや平面バスケットが有り、組織の力のバスケット
は泥臭くNBAにはない味が有ります。特に女子の試合では、ずば抜けた運動能力や身体
能力がある選手が居る分けてでなく、どれだけ団体競技としての練習をやったか、どの
ような戦術を持っているか、監督のセンスや練習量が試合に出るので見ていても面白い
ものがあります。特に今回WKの選手ベンチのすぐ後ろで見ていたので監督の指示や、
選手の状況とまるでドラマを見ているようにわかりとても面白く感じました。
出だし、すぐにTKがスピードに乗って得点します。結局TKはこのスピードで相手を
かわすバスケでかといって、ランアンドガンの相手に打たせて速攻を仕掛けるような
そんな極端な走りを得意とするのとも違うバスケでした。しかし、ディフェンスは
ハーフのマンツーとやることはパターンがあるわけでなく、相手の空いたところに
スピードに乗って攻めるだけです。変わっているのは、いちばん上背と体格のある
5番の選手がボール運びをしている点でした。普通はセンターとしてゴール下や
ポストプレーを得意とするか、スクリーナーとして楯になるかです。そして、
いちばん小さい選手が果敢にゴール下に切れ込んだり、リバウンドをとったりと
フォワードの動きをします。
そんなチームに面食らったのか、WKはターンノーバーをしてそれを速攻で返させれます。
リードを許したWKはハーフコートバスケでスクリーンを多用してフリーを作りシュート
チャンスを作ります。よく訓練されたオーソドックスなバスケットです。一点リード
され第1Qを終了して、相手のマークマンを変更してディフェンスの修正とファールの
かさんだセンターの交替をします。センターはスクリーンを掛けに来て、それを利用
した選手にインサイドを渡さない為にスイッチをするので、最初からぴったり付いて
もらえなくなり、スクリーンから動いてファウルしたり、ゴール下でファールしていました。
相手がいつもどおりの動きをしてこない為指示どおりの動きができなくて対処しきれない
のが見て取れます。
WKベンチの指示は、5番がボールを運び、6番が得点をとりにいっているから、5番を止める。
6番をマークするというものでした。第2Qでは、同じようなスピードを主体としたTKの攻め
に常にペースはとられていて、タイムや交替選手が出たときにだけ、いったんそのペースを
代えて盛り返すという感じで両者譲らず一点差のまま前半終了。ただ、この時にボールと
スピードを止める為にオールコートのゾーンプレスを仕掛け、それでもペースを変えられ
なかった事と得点もひっくり返せなかったことでファウルが増えたことと選手が疲れて
しまったことにWKのベンチは気が付きません。こちらのほうが練習をしているんだと
選手を鼓舞しますが、その表情は青ざめています。最初の出だしで、ファウルが多くなった
ときとターンノーバーが連発したことに気が付くべきでした。TKのフリースローは、
ことごとく落ちていたので、あまり痛みとして感じることが無かったのでしょう。
無駄なゾーンプレスも相手に効かないと見れば止めるべきでした。止める選手が決まって
いるのですから、他の方法で対処すべきでした。監督には見えていても選手には見えて
いないのが良くわかりました。止めるべき選手にディフェンスを傾注すべきなのに、
シュートしない選手やリバウンドでファウルといった他の選手への無駄な努力で自滅して
いるのが各選手がわからないのです。控えの選手のほうが動きが軽く、得点も多いようで
した。しかし、相手のゴール下に強引に行き過ぎるようで、3本もオフェンスファウルを
とられていました。女子の試合でオフェンスファウルを取る選手がいるのもびっくりで
した。これも例の5番の選手です。チーム一番の巨体ながら相手の突っ込みに合わせて
後ろに吹っ飛んだり、ルーズボールに飛び込んだりと常識的な体からカテゴリ分け
できない選手です。それを許しているチームと監督も良いのかもしれません。TKのベンチ
からは特に指示らしきものも無い様で、WKのベンチもそれについて触れ、相手は何も指示
されて無くても自分たちで動いているそんなチームにやられているんだと檄が飛びます。
そんな檄が功を奏したのか、後半は相手に6点差リードされて5番が引っ込んで、それから
すぐに追いつき第3Qの後半には、逆転に成功しやっといつもの通りのバスケットができた
と安堵の声も監督から出ます。しかし、相手のシュートが落ちているから助かっていると
いうとおり、TKのほうがシュートまでの形がいいのです。そして、5番が今まで前半は
ボール運び主体で後はゴール下でパスを裁くだけでした。そしてたまに打つシュートは、
フリースローも落ちています。後半はそれでもシュートを今までと違い打つようになり
ます。そんな変化には気がついていなかったのです。
一時は8点差がつき6点差で第4Qに入り、もはやこのままのリードでいくつもりが、ペース
を崩さずスピードを落とさないTKは、更なる猛攻を見せます。まず5番の選手がいつもの
ようにボールを運ぶべくボールをスローインから受け取るやそのままゴールまで行って
レイアップで入れてしまいました。これは明らかにチームに活を入れる反撃ののろしの
ようでした。実際、その後ゴール下に攻め入ったりディフェンスが離れると外からスリー
を打つなど相手の後からの対処をあざ笑うかのようにじわじわと点差を広げていきます。
点差が開きだすと取り返すべく、スリーを連発して焦りを露呈してしまいます。監督が
勝負しろと盛んに言っていますが、それは外からスリーを打つことではないはずです。
残り3分にはあきらめたかのようにスタメンを下げてしまいました。TKの監督はまるで
ミニバスの監督のように、相手のファウルの数を連呼して囃子たてたり、シュートが入り
逆転すると大喜びするありさまです。真面目に自分の攻めるパターンをじっくり教えて
ハーフコートバスケをやり、攻めどころではオールコートゾーンプレスを掛けるという
戦術的なチームでしたが、そんな監督が相手のミニバス的な明らかに練習量もうえなはず
の自分のチームが負けたことに何を考えたでしょう。バスケットはクレーバーなスポーツで
あり、一旦自分の戦術や攻撃理論が通じないとなると策が後手になるそんなゲームでした。
TKのチームは実にユニークです。普通このくらいキャリアのある選手だとキキムーブや
チェンジオブペースなどの個人技を持っているはずです。それを出すまで無いのか
抜く時にも一気のスピードと徹底した空スペースの利用だけなのです。ロールや
スクリーン使いそれを作るということもしません。また次試合が見たいと思いました。
WKは個人技も色々持っている選手がワンオンワンもしないで、監督の言われるままに
スクリーンやポストに合わせるようなパターンの攻めを続けて本来自分の持つキキムーブ
やステップインやフックシュートという個人技で得点していくというのが出しづらいのか、
個人を生かしてこそチームだという基本が抜けてしまったのかそんな感じです。