King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

本の感想など

2006年07月21日 23時34分43秒 | 日々のこと
映画で見た人は『ダヴィンチコード』はおもしろく
ないという人が多いです。
私はまだ見ていなくて、このまま見ないかもしれません。
一緒に行く人がまだ本を読んでなくて、待っている
うちに映画が終わってしまいそうです。
でも評判がよくないのでそれでも良いやという感じ。
私の方は『天使と悪魔』も読んでしまい、映画は
ミッションインポッシブルを見たいと思っています。
『LOST』は最初見たときにはつまらないドラマだと
思いましたが、なんか最近気になります。

その何か気になる正体が最近わかりました。
最近のアメリカ製ドラマにしろ映画にしろ本にしろ
みんな勝ち続けない主人公が登場しているのです。
今までアメリカのヒーローは常に勝ち続けていたのです。
それも圧倒的なひとり勝ちであり、最初が負け続けても
最後は強烈に勝つという復讐性の強いものが90年代で
9.11以降は『24』にしろ『LOST』にしろ主人公は勝たない
のです。

ダヴィンチも天使と悪魔もどんどん周りで殺人が行われ
それが主人公の活躍で阻止されるわけでも、謎を解いて
社会が救われるわけでもないのです。結構壊れていく
物語が多いのです。『プリズンブレイク』でもそうです。
物語の成立性とか信憑性より優秀で魅力あふれる主人公
がみな破れていく物語が最近の主流なのです。
もともと勝ち続けるという少年漫画誌のようなものがいんちき
で大人の趣向としては、負けて負けてちょっと返すとか、まるで
大きな謎に遭いただ右往左往して、結局答えは出ないで
終わるというスタイルが人生を写しているようで今受けている
様です。

ブライアンヘイグの作品も主人公は勝つのですが、それは
表舞台でも本当に勝っているか怪しい勝ち方です。しかし、
主人公は真の活躍をして正義を貫きます。自身はかなり
傷つきそれで勝っていることになるのかという感じですが、
正義は行われるのです。この負けても本人の正義は
貫き通すというスタイルこそがアメリカの今なのでしょう。

そして、その姿こそ今アメリカが各地で行われている戦争に
加担し、とんでもない国に抗議して常に世界のトップでいる
今の現状に生き写しなのです。ベトナム戦争から手を引いたら
すぐに南北ベトナムが統一されたようにそもそもアメリカの
軍事介入がなければ、南北朝鮮もなく、そもそも中国の
共産化も防げたかもしれません。未だに朝鮮は分裂して
いて、日本は北方4島を返してもらえないという占領が
続いているのです。

それなのに靖国がどうとかそんなくだらないことでもめたり
増してなくなった天皇のメモが出てきてそれがどう影響が
あるという事がおかしいのです。ここで重要なのは、天皇に
発言能力がないこととそんな事を今更言い出した向きが批判
されないということです。
日経新聞に載ったということと中立な新聞として書かれたという
意見がありますが、どうも政治的意図のほうが強いように
感じます。こういう時期こそ、アメリカにしろ日本にしろ政治的
意図や安易な勝利には注意したいところです。
コメント
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