King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

恋愛小説を読んで

2006年07月23日 23時42分48秒 | 日々のこと
毎日雨が降り、今年の梅雨は長そうです。
ついこの間、暑くてついにクールビスを決行し、
各地で風水害が続き、これも地球が暑くなっている
からと、新たな危機感を持ったばかりです。
それから今度は、雨が続きその結果各地で
災害が起きています。
照っては、熱中症で人が死に、降っては土砂で
人が死に、まあ苦しき世の中にできていること。

フランスでも暑い日が続き、2004年には暑さで
10000人以上が死んだ経験から今後も警戒を
していくそうです。イギリスでは日本のクールビズに
刺激され、28度に冷房を設定してそれでも涼しい
服装を目指す取り組みが国指導で始まるそうです。
もはやクールビズは世界的取り組みとなるか。

さて、私に先日ある課題が課せられました。
今までに一番心に残った恋愛小説を上げ、それの
心に残ったシーンを上げて、その心情を解説しろと
言うようなものでした。はて、心に残った恋愛小説が
私にはあるか。それよりなりより、私の読書経験から
ジャンルとして恋愛小説というものがあるか。
チャタレイ夫人の恋人とかスタンダールの赤と黒とか
まああるにはあるけど、普通女の人が恋愛の教科書的に
読む物は読んでないのです。さらに、谷崎潤一郎の
暑苦しそうな小説など読む気がしません。

それで今どんな恋愛小説が受けているのか、逆に
興味がわき本屋で見てみました。そうしたら夏休みに
あせわてそういういかにも夏の午後ソファにもたれて読みそうな
女の子の好きそうな本が山積みでした。
買うのは恥ずかしいような気もしましたが、これも市場
調査であり、課題に対する挑戦でもあると思い、江國香織の
『天国のボート』を買いました。読んだのは今日一日で
すぐ読めました。

最初の書き出しからもっと濃密な恋愛が展開されて
男を求める女心とかSEXと絡んだ恋愛論がどろどろと
でてくるのかと思いきや中学から高校の女の子が主人公で
その心の成長と母親の姿が語られていくというもので、
子供向けの読み物という印象を得ました。なんだこれは
やられたなあと思いました。バッハを聞きに行って、メンデルスゾーン
で終わってしまったような感じです。

これでは課題に届かないでしょう。
明日から『西の魔女が死んだ』梨木果歩を読みます。
やはり谷崎を読まないとだめかな。
コメント
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