King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

私の復興案

2019年03月13日 08時56分11秒 | 珈琲

忙しいと言いつつもひとつづつ例年通りこなしていけば展開はいつもどおり

すすみ、いつもの行事にまた突き当たります。

今年も桜ブルボンの入荷の報がありましたが、桜とかイチゴとかフルーティーさを

前面にしない日陰ブルボンの方が味がいいような気がして今年は見送りました。

 

ムンドノーボ種のブラジルも一番多い品種ながら日本でどれだけ理解されているかという

危惧もあり、ブラジルらしいブラジルとは人はどんな認識なのか、よりブラジルらしい

味を広めなければならないと力んでみたりして今回の桜ブルボンに手が出ないのもそも

高い物より味の良い物との意識によったのかもしれません。

 

昨日常連さんに最近のテレビで見る被災地の今の景色を見て何を思うか聞いてみると

これという答えもありません。私が昨日書いたようなかさ上げなどしないでその費用を

直接住民に給付する方がはるかに復興になると説明するとそう考えるのは私だけだと

言われ世の中との乖離を感じました。

 

しかし、現実に国や県自治体の様々な支援を受けた地元企業は現実にもう青息吐息で

既に廃業や倒産も多数あり、NHKのテレビに出た釜石のホテルなども建物の再建に

四分の三の給付があり、その他給付金の返済が今年度から始まるとそれが出来ずに

倒産の危機にあるということでした。

 

今までいろいろなアドバイザーやら支援者のサポートを受け、津波の様子を伝え

当時を語る語り部として活動する姿や、今までは復興工事の人の宿泊やボランティア

等が宿泊したが今後は震災関係宿泊は減少し、今までのように海水浴客も見込めないと

いう状況が報告されていました。

 

つまり、津波で流され何もなくなってしまったところに復興と称して今まで通りインフラを

整備したりさらなる防潮堤やら防壁やらかさ上げ工事などを施したとて人は戻ってこないと

いうことです。

 

そういう土木工事や企業の設備には税金を投資してもそれを支える人の営みに支出しないと

入れ物だけ作っても中身が伴わず続いて行かないのです。

 

旅館は従業員が20名程度いたとしても個人事業主とたいして変わらず、それに四分の三の

建物維持の返済しなくていい税金の支出をするのなら戻って生活する人に直接一人一億程度

給付する方がよほど安く生活再建につながります。

 

企業に投資してもつぶれてしまえば税金は戻らないし無駄な投資となってしまいます。

 

しかし、テレビに映るのは大手ゼネコンのかさ上げ事業や防潮堤の建設で復興がなされた

かのような廃墟の建設です。

 

八年目ということで、報道で語られることはないですが、行方不明者も死亡認定され次に

動き出した人たちもいるはずでいくら有名リゾートの役員がアドバイザーになろうとも

人の気持ちがそこでレジャーをしようとか泊まりに行く必然がないと旅館など存続するわけも

ありません。復興工事の人の宿泊もなくなったとなればこれから大地震が予想される自治体の

津波研修をやるとか新たな支援が必要になるでしょう。

 

いずれにしても土木工事が主流の今の復興予算処理では人は戻らないし、復興にならないと痛感

するのでした。

コメント
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