King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

北京の雪景色

2021年11月09日 11時07分09秒 | 珈琲

先日届いた商社からの知らせによるとブラジルの旱魃もやっと雨が降り危機を脱した感じになっているとのことでした。ですが、コロンビアなど安売りの契約を破棄して高値の今の相場での契約に切り替える動きが強く、高いのに品質が劣るという傾向が今後増えそうだとのことです。

当然先進国の多くは在庫を積み増す傾向にあり、商社などは相場がかなり上がる前から倉庫はパンパンだったのです。ですから、日本の今の珈琲の品質はそんなに落ちておらず値段もそこそこです。ですが、豆屋の店頭にあるものはそんな商社の思惑通りに言いなりで仕入れしているところは結構名前だけの豆をそろえているという印象があります。

私のところにもいろいろなところから安売りの話は入り、この味でこんな安いという豆もありますが、今は品質がかつてのものに比べて落ちているものが多く安くても手にすることはできません。そんな複雑なところの代表がインドネシアのマンデリンです。簡単に説明できませんし味を解説するのも多くの人のイメージがそもそも間違っているのでこれをお話しするのは本当に味が解っている方にしかできません。さらにこの秋に大手コーヒーチェーンもこのマンデリンを取り上げたりしてますますこの問題を複雑にしました。

 

何かと消費に関して世界のキーを握るのは何でも中国でしたが、こと珈琲に関しては相場をリードしたり、希少豆の買い占めなどの動きは少なく、日本の商社の力やヨーロッパの動向が依然強力に作用しています。それに大きな力を及ぼすのが世界的コーヒーチェーンです。日本のコンビニコーヒーなど商社と一体のようなものですから、実に動きが素早く使っている豆も味と品質と値段で変わりますから世界を知るにはこの豆を知るのもいいかもしれません。

 

しかし、依然世界経済のキーを握るのは中国で昨日も中国の株価が世界に影響を与えたとニュースに出ましたが、それをみて衝撃を受けたのはその街の風景が雪景色だったからです。来年の冬のオリンピックを控えた中国はその成功に並々ならぬ決意だと言いますが、街からはそんな雰囲気も伝わらずただ、もう市内にこれだけ雪が降るんだとびっくりしました。世界で唯一夏と冬のオリンピックをやる都市としてまた首都として世界に例を見ない都市というのを世界に訴えたいという野心はかねがね聞き及びます。

 

さて、この寒さを感じたり雪の気配を感じたりする今月になり、やはり冬に飲みたい豆のことも気になります。実はそんな深煎りの利く豆の多くが本来の品質になく、商社が輸入をやめているというのが大半なのです。ですが、当店ではいつものレッドマウンテンをはじめバカマラ温泉などエース級、主役の豆を仕入れることができました。

 

ただ、ここのところのように試飲を自粛中だとこの深煎り豆の魅力と味の解説に苦労するというのがあり、なんとももどかしいことになっています。今年初めて今季初めてのレッドマウンテンを今日焼きました。お楽しみください。


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