King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今年のスキーは

2006年12月01日 23時44分11秒 | スキー
昨年の今頃の鹿沢で滑ったビデオがあります。
体がこぶこぶの斜面を弾むように滑っています。
実は、このときのように上下動を使った滑りも
ベンディングの滑りもどちらもできるのです。
それが昨年の今頃のことで、作年末の苗場で
徹底的に上下動を使った小回りを指導され以来
長い間それをやっていて3月の黒姫の検定で間違った
上下動を使っているといわれるのです。苗場の前に
入ったスクールでも上下動無しでなるべく余計な
動作をしないターンというのをやっていただけに
苗場の上下動を激しく使うというのはにわかに受け入れ
づらい物でした。

で一年たった今、もろもろのイメージを引きずりつつ
滑ったら、自分が思うよりいろいろできることが解りました。
それで一月たった今、最初は検定の滑りを意識していましたが、
今では板に反応して滑りそのスピードと滑走感覚を楽しむ
感じになっています。時には暴走して、雪の少ない今年は
土やブラシでもお構いなくこぶの溝に突っ込んだり、エッジの
カーブなりに滑って楽しんでいます。もう検定云々でなく
ただいままでは緩斜面というイメージのオープン当初の一本
しかないゲレンデでもこんなに楽しめてしまいます。

昨年導入のヘッドの板は頭の中の分解イメージが昨年より
駒割が多くなった感じです。昨年川場で指摘された外足に十分
加重されてなくて氷を踏んだらずりっといく滑りだというのも
今年は改善されているのが解りました。川場の前に八海山で
大回りのコーチをされて、ピボットのように外足を回すというのを
やっているのにできていませんでした。これについては、
腰を回すな肩を回すなと苗場前の田原で言われていたからです。
相反する教えを何度も繰り返されているわけですが、実は
この指摘はほんの1㎝位のことなのです。それができているか
どうかで点をつけているのです。

意識しすぎてもいけないし、癖のまま滑っているといつまで
経っても検定は取れません。但し、私は昨年のそれら多くの
スクールや検定での出来事のおかげで滑りの幅ができたと
感じます。検定で64とか69を付けるのは簡単です。しかし、
その一点の意味を知るのは大変な差があり、それを表現できる
ようになるにはさらに大変な経験が必要です。最初から指導者
について最新の用具で習っている人には今の一級くらいは簡単
な道のりなのでしょう。ただし私のように最初はボーゲンから入り、
自己流で来たものには、最近の道具の進歩や滑りの変化を知ると
道具の特性とか今と昔の滑りの違いとか知らなければいけない
事が増えるのです。

最近特に気がついたのは、スピードが出ると重心が遅れると
言うことです。それに備えるために多くの人が体をかぶせるように
構えます。前傾を最初から強めにするのです。しかし、常にポジション
を正しい位置におく意識と切り替えのときに前に出すようにすると
改善されます。それにより外足の加重不足も改善されました。
それと一遍に体を持っていかないことです。板から感じる力と
斜面の感覚から自然に体を合わせていくことで下半身がなくなって
しまったような感覚を味わうことができます。

なかなか自分の格好は見ることができないので、イメージと実際の
外からの指摘というのはつながらないことが多いのです。今年苗場
でスクールでシュテームターンを練習しているグループがいました。
みるとハの字の形を作るためにターン前にその形を入れることだけ
の人がほとんどなのを見ました。この練習は、切り替えでのポジションを
正しく覚えるためにやるのですが、最近の人はプルーク姿勢を経ないで
ターンを覚えている人が多く、プルーク姿勢は何のため何の格好か
解らないのです。この格好はターンのポジションを知るためですよと
指導者も言わないでやらされていることが多いようです。

というのもエッジを立てずにただ板を平行でなくハの字にしている
人が多いからです。特に今の板はエッジングがターン始動に大きく
影響しているためしっかり練習する必要があります。この間の丸沼で
今年はじめてk2のエクスプローラーを履きましたが、これがまたHEAD
より反発力があり大回りが快適です。昨シーズンまであった山足の
ばたつきとふらつきがなくなりました。両足加重両足操作が徹底して
来ているおかげでしょう。やはり反発力の強い板は良いです。HEADは
短いせいか、中級レベル用のためなのか体の働きかけですぐに
反響が出ません。そのため頭の中での駒割りも多くなったのかも。
やはりレベルに合った板を使うのも重要です。
コメント
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