金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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22:金子みすゞ 『金子みすゞ童謡集』

2007-02-01 09:56:31 | 07 本の感想
金子みすゞ『金子みすゞ童謡集』(ハルキ文庫)
★★★★★

不二くんより拝借。
性格の悪いわたしは、ブームを作る付和雷同的な面が気に食わず、
ブームが過ぎ去るまで手を出すものか!と
依怙地になってしまうのが常なのでありますが、
これもそんな理由で長らく未読のままだったもの。
弱いもの、小さなものへ焦点をあてた彼女の目を、
「やさしい」というよりは「かなしい」と感じてしまうのは、
彼女の生涯を連想してしまうからなのでしょうか。
みすゞ作品発掘の第一人者・矢崎氏の解説と略年表もついていて、
手軽な入門書としてもおすすめ。

巻末には「星とたんぽぽ」との関連で、宇宙物理学者である
佐治晴夫氏のエッセイも入ってます。
一冊だけ著作を読んだことがあるのだけど、
その本に結構な影響を受けたので、
久しぶりに名前を見て思いがけず感慨深かった。

コメント
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