金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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29:赤木かん子 編 『あなたのための小さな物語2 安楽椅子の探偵たち』

2007-02-22 10:45:42 | 07 本の感想
赤木かん子 編『あなたのための小さな物語2 安楽椅子の探偵たち』(ポプラ社)
★★★☆☆

【収録作品】
ベン・ヘクト「十五人の殺人者たち」
ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」
フィリス・ベントリイ「登場人物を探す作者」
天藤真「多すぎる証人」

わたしはミステリーを「ストーリー」として読んでいて、
謎解き自体にはたいして興味がないのかもしれないなあ……と思った。
収録されているのはおそらく切れ味のいい作品ばかりだと思うのだけど、
最後のオチがわかっても「ふーん」としか思えず。
「九マイルは遠すぎる」は物語としておもしろかったけど。
「十五人の殺人者たち」は原文がもともとそうなのか、訳のせいか、
非常に文章が読みにくい。
「多すぎる証人」の天藤真って初めて聞いた名前……と思ったら
「大誘拐」を書いた人か!
ママさんバレーの説明が出てきたところですぐに犯人がわかってしまって
残念。




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映画:『マリーアントワネット』

2007-02-22 10:29:20 | 映画の感想
映画:『マリーアントワネット』(ソフィア・コッポラ 監督)

ファッション誌がこぞって取り上げ、話題先行の感のあった作品。
オーストリアからフランスへ嫁ぐことが決まった日から、
ベルサイユ宮殿を落ち延びるまでを2時間強でまとめているので
しょうがないのだけれど、ある程度ベースとなる知識がないと
「あれはだれ??」の連発になるかも。
(わたしは地味顔のお友だちと、小姑?の正体が気になって
 しょうがなかった
「世界一有名な王妃を等身大の一人の少女として描く」というのが
売りだったのだけど、ちょっと中途半端だったなぁ……。
特に後半は史実を追いかけるのに終始して、ポップさにも欠け、
ちょっと退屈してしまった。

でも、ビジュルアル面は評判どおりガーリッシュでロマンチック。
パステルカラーの世界にうっとり
ストーリーとしては★3つだけど、映像の美しさで★4つ。

コメント (3)
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