上田信道『謎とき名作童謡の誕生』(平凡社新書)
★★★☆☆
唱歌から童謡へと、日本で童謡が誕生するまでの流れと、
「鳩ぽっぽ」「故郷」「かなりや」「赤とんぼ」「赤い靴」
「砂山」「夕焼小焼」「七里ヶ浜の哀歌」「月の砂漠」
「花嫁人形」の全十曲の誕生した背景に、
作詞者・作曲者からアプローチをこころみた一冊。
奇をてらった珍解釈・新解釈が氾濫する中、
より事実に近い、正統派の「謎とき」をしているところに
好感が持てる。
「砂山」「七里ヶ浜の哀歌」「花嫁人形」の三曲は、
実は歌詞も見たことがない、曲も聴いたことがないので
いまいち「そうだったのか!」感もありませんでしたが、
「赤い靴」のモデルになった少女の生涯、
「鳩ぽっぽ」は盗作だった!という意外な事実もわかって
おもしろく読めました。
まあ、本当に「正しい」内容なので、刺激を求める人には
物足りなく思われるかもしれませんが……。
★★★☆☆
唱歌から童謡へと、日本で童謡が誕生するまでの流れと、
「鳩ぽっぽ」「故郷」「かなりや」「赤とんぼ」「赤い靴」
「砂山」「夕焼小焼」「七里ヶ浜の哀歌」「月の砂漠」
「花嫁人形」の全十曲の誕生した背景に、
作詞者・作曲者からアプローチをこころみた一冊。
奇をてらった珍解釈・新解釈が氾濫する中、
より事実に近い、正統派の「謎とき」をしているところに
好感が持てる。
「砂山」「七里ヶ浜の哀歌」「花嫁人形」の三曲は、
実は歌詞も見たことがない、曲も聴いたことがないので
いまいち「そうだったのか!」感もありませんでしたが、
「赤い靴」のモデルになった少女の生涯、
「鳩ぽっぽ」は盗作だった!という意外な事実もわかって
おもしろく読めました。
まあ、本当に「正しい」内容なので、刺激を求める人には
物足りなく思われるかもしれませんが……。