金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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44:池波正太郎 『鬼平犯科帳〈5〉』

2008-06-13 20:52:19 | 08 本の感想
池波正太郎『鬼平犯科帳〈5〉』(文春文庫)
★★★★☆

凶悪な盗賊たちに対して情け容赦ない裁きを下す
「鬼」の面と、
「間取りの万三」や芋酒やの九平へ向ける
優しさに満ちた一面の、
ギャップが際立って見える巻だったのでは?

大物盗賊たちの名前も、もう誰が誰やら、
それらの関係もちんぷんかんぷんになってきたけど
それはそれとして楽しめるので良し。
「鈍牛」では、無実の罪で人が死なずに済んだという
安堵もありながら、事件の発端を作った同心の
焦りも理解できる気がして気が沈む。
コメント
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