金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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45:池波正太郎 『鬼平犯科帳〈6〉』

2008-06-15 22:35:24 | 08 本の感想
池波正太郎『鬼平犯科帳〈6〉』(文春文庫)
★★★★★

密偵・伊三次を主人公にした「猫じゃらしの女」、
師匠の仇討ちのために同心・沢田佐治が奮闘する「剣客」、
平蔵の過去とおまさの恋を描く「狐火」
……と脇役にスポットをあてた話が多かった6巻。

今のところ、いちばん好きなのはこの6巻かな?
伊三次、いい男であるよ。
そして三十過ぎても乙女心を秘めたおまさが
可愛いのであります。
自分を慕い続けて身を尽くすおまさの幸せを願い、
「二度と、おれがもとへ、顔を見せるな」
といい捨てる平蔵にしびれる。

コメント
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