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三島由紀夫『
仮面の告白![](http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rhodonitegard-22&l=as2&o=9&a=4101050015)
』(講談社 日本現代文学全集38)
★★★★☆
汚穢屋の若い男に心惹かれ、
兵隊たちの汗の匂いに恍惚となり、
両手首を縛られ死に瀕した聖人の絵に性的興奮を
覚えた少年時代。
同級生の少年に恋をしながら、同性愛者であることを
知られまいと心を砕いた学生時代。
やがて成人した主人公は、友人の妹である園子に
心惹かれるが……
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知り合いの男の子が今読んでると言っていたのに便乗して、
借りてきました。
三島由紀夫ってちゃんと読んだことないなあ……と
思ってたところだったし。
旧字で書かれた本を借りて来ちゃったので、
最初は漢字の解読に四苦八苦しましたが、
慣れてくると普通に読めました。
学生時代の苦悩を描く第二章がおもしろい。
文学的な分析はまーったくできませんが、
ひとりでにやにやしながら読んでましたわ
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。
園子に出会ってからの展開は、
いまいち好みじゃなかったのだけど、
ストレートに同性愛小説に行かないところが
三島由紀夫なのかも。
日本語が美しい。
三島がこれを書いたのが24歳のときだということに驚愕。