金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

38:森瑤子 『香水物語』

2008-06-04 15:26:59 | 08 本の感想
森瑤子『香水物語』(角川書店)
★★☆☆☆

そういえば一度も読んだことがなかったな、と
借りてきました森瑤子。
香水と宝石をモチーフにした一編2、3ページの
短編集。

雑誌連載だったそうで、一編ずつ読むなら
「素敵な大人の恋物語」
って感じなんだけど、一冊通して読もうと思うと
キツい……。
半分で挫折しました。
最初の数編で、「この人のパターン」っていうのが
わかっちゃうので、飽きてくる。
「おやじギャル」がなつかしすぎて吹いた。
初版1993年だもんな~。
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37:江國香織 『がらくた』

2008-06-04 15:10:39 | 08 本の感想
江國香織『がらくた』(新潮社)
★★★☆☆

海外のリゾート地で出会った柊子とその母・桐子、
女子高生・美海とその父。
柊子は美海の父と関係を持ち、
日本にいる夫のもとへ戻る。
桐子のもとへ美海がおとずれたことで、
日本に帰ってからも、桐子・柊子と美海の交流は続き、
柊子の夫も美海と出会うことになるが……

**************************************

これ、すっごく気持ち悪い話だと思うんだけど、
不倫にまつわる背徳感とか発覚を恐れる不安だとかが
完全に欠落しているせいで、ドロドロした感じが
一切ないんだなあ……。
江國さんの夫婦モノには食傷気味だというのもあるけど、
あんまり好きじゃなかったな。
赤い長靴』のほうが好み。
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