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金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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70:鶴岡真弓 『阿修羅のジュエリー』

2009-12-14 10:03:04 | 09 本の感想
鶴岡真弓『阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ)』(理論社)
★★★☆☆

人気の国宝・阿修羅像。
その面差しや異形のポーズばかりが取り沙汰されるその像を、
装飾という点からとらえ直す視点を提示する一冊。
仏像から始まり、ルネサンスの絵画に描かれた貴婦人や
聖母マリア像、サロメ、シュリーマン発見の財宝など
東洋と西洋にまたがるジュエリーの歴史を解き明かす。

やたらと「!」を多用したテンションの高い文章と、
ジュエリーをまとった著者自身の写真が
図版に紛れ込んでいるのがおちゃめ。
この人、自分の研究を愛してるんだなあ~というのが
伝わってくる一冊。
この「よりみちパン!セ」シリーズは、
アカデミックな内容から、
辛酸なめ子、中村うさぎ、叶恭子といったイロモノ(失礼)
まで取り揃えており、毎回おもしろいラインナップで
楽しませてくれます。




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