金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯3

2022-01-23 21:17:19 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第3話「挙兵は慎重に」

・三善康信のうっかり
・文覚の詐欺
・頼朝の夢
・偽物の密旨

と、テンポよく、しょうもない要素が重なって
グダグダなノリで挙兵まで話が進んでしまった。
おもしろかった!!

もう大姫が生まれ、頼朝も北条家に馴染み、
そこそこにわがままぶりを発揮。
八重、北条家の近くに住む羽目になったのか。
家人とはいえ、夫になった江間次郎に偉そうだし、
「夫と思ったことない」
って言うし、ひどいな~……と思ったが、
自分が失った幸福を目の前で頼朝&政子に展開されるの、
つらいよね。

前回、頼朝に「お前だけに言うんだからね!」と言われて
あっけなく陥落したかと思った義時、そうでもなかった。
「私にだけ本心を打ち明けるのはもうやめてください。
 迷惑です」
はっきりしてる~!!
それにしても、第1話から義時が倉にこもって米を数えてたの、
今回のためだったんだな。
データ分析して、客観的な根拠をもって考えられるのだと
長所でキャラ立てできてよかった。
1・2話と振り回されてばっかりだったから……。

それにしても、堤は見ていて恥ずかしくなるほどベタな悪代官。
これなら討ち取られても、誰も同情しないね。

【その他いろいろ】

・娘と妊娠中の嫁から
「触らないで」「寄らないで」
 と言われる時政パパ、可哀想&可愛い。
 三浦義澄と「いい匂い!」とはしゃいでいるのも可愛い。

・重忠・義盛・義村・宗時・茂光と、
 相変わらず「長距離移動しすぎだろ!」というメンバーが
 一緒に狩りをして仲良くしている。
 そこへ入らない義時。

・「いかがわしいといえばあの方」
 行家、ひどい言われよう。
 十代だった頼朝の認識でも、そんなふうだったのか。
 
・登場人物が頼政をマイナス評価するの、ちょっと珍しい。
 (以下追記)
 時政は献上した野菜を頼政が見向きもしなかったといって
 良く思っていなかったけど、後から「おいしかった」と
 言ってくれた頼政、堤と比べたらめちゃくちゃいい人じゃん……

・三善康信きた!!
 乳母の甥なんて、ほぼ他人じゃん。
 十年以上、手紙送り続けるなんて律儀すぎる。

・ 伊東祐親、孫である宗時と義時のことは心配してるし、
 八重のことも大事なんだよね。

・「わしは泳げんのだ!」
 これだけですでに面白い文覚。
 「他にもあるからいい」が面白すぎだった。
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大河ドラマ「草燃える」 総集編 第四回

2022-01-23 16:49:13 | 大河ドラマ「草燃える」総集編レビュー
第四回「頼家無惨」

【あらすじ】

源頼朝の突然の死で、長男・頼家が二代将軍に就きます。
しかし、独善的な頼家は幕府を混乱させたため、
政子が頼朝の意思を継ぎ、政務に関わる決意をしますが、
頼家の妻の父・比企能員(ひきよしかず)らが
権力の掌握を企てます。
これを見た政子の父・北条時政らは能員を殺害し、
頼家を伊豆・修善寺へ追放。
弟・実朝(さねとも)を三代将軍にした政子の父・北条時政が
初代執権となり、北条氏が鎌倉の実権を手に入れました。

**************************

内ゲバの始まり……

梶原景時の追放&殺害、比企の乱(族滅)、仁田忠常死亡、
頼家下ろし。

源平合戦も奥州合戦も、鎌倉内部での争いも、
結局のところ覇権争いである点は同じ。
なのに、大規模で人がたくさん死んでいる源平合戦&奥州合戦より、
内ゲバの方が陰惨に思えるのは、
仲間同士・親戚同士が殺し合ったからなのかな。

わたしは義経から歴史に入ったので、
梶原景時のことは大嫌いだったけど、
義経サイドから見なければ、ただ、
「生真面目で職務を全うするが、
 融通が利かず反感を買ったおっさん」
なんだよな……。
『炎環』の「黒雪賦」、切ない。

今回は、比企の乱がいちばんつらかった。
幼少期から献身的に頼朝を支え続けてきた一族が、
後から出てきた嫁の一族に消されちゃうんだもん。
能員が、嘘を信じてやってきて殺されてしまったシーン、
悲しい。

頼家の言ってることは、それなりに筋が通っている。
いろいろひどいエピソードもあるが、
出典が「吾妻鏡」だからな……と思ってしまう。
頼朝の後継ぎとして育てられたわけだから、
それなりの能力もあったのではないかと思うのだが。

総集編で切り貼りされているから余計にそう思うのかもしれないが、
今回の政子は、ひたすらわめいたり嘆いたり。
「私のところしかいられないんだからね!」
って比企を失った頼家に言うの、毒親ムーブじゃん。

【その他いろいろ】

・全成、本当に呪詛していたことになっている

・やたらと出てくる「グルになる」という表現。
 「サボタージュ」から「サボる」が出来たのと同様、
 「グループ」から「グルになる」ができたのかと思いきや、
 これは外来語ではなく日本語だったらしい。

・このドラマで頼家を殺したのは、北条の意を受けた三浦。
 三浦胤義は頼家の側近だったということになっている。

・義時、たいしてキャラ立ちしてないもんだから、
 急に冷酷な策謀家になって「力は正義だ」とか言い出すのに
 違和感……
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