第二回「平家滅亡」
【あらすじ】
鎌倉を本拠地に定めた頼朝は、富士川で平家に勝った後、
弟・義経と初めて対面します。
頼朝は義経に平家追討を命じ、義経は西走する平家を、
一の谷や屋島で打ち破り、壇ノ浦で滅亡させます。
しかし、「義経は軍功を独り占めにしている」という書状が
頼朝に届き、頼朝は義経に不信の念を抱きます。
さらに、義経は頼朝の承諾なしに朝廷から任官を受けたため、
2人の溝が決定的になります。
一方、政子は嫡男・頼家を出産します。
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控えめに言っても、頼朝最悪では??
愛する茜のため、彼女の父・大庭景親を助けようとする義時。
茜と会って助命を懇願された頼朝は、
茜に対して甘いことを言うが、彼女が退出した直後、豹変。
頼朝「やっぱダメだよ、殺さなきゃ」
義時「ええっ!? じゃあ、なんであんなこと言ったんですか!?」
頼朝「だって、あんなに美人だとは思わなくて……
つい言っちゃった。ほんとのこと言えないでしょ」
義時「困りますよ!!」
頼朝「お前から言っといて!」
最悪じゃん!!
しかもしかも!
大庭景親を処刑し、その首をさらしたあと、
(&亀の前事件のあと!)茜に夜這いをかけて
関係を持ってしまうのであった。
ここ、総集編なのでくわしいことがよくわからなくて、
茜が正式に義時の妻になっていたのか、
頼朝が二人の関係をこの時点で知っていたのかも不明なんだけど、
行方をくらませた茜のことを義時が報告しているとき、
頼朝はこう言うのである。
「仲いい主従は秘密を共有するもの。
このことは二人だけの秘密にしておこうよ!」
サイコパスか??
この時点で義時が頼朝が夜這いかけたことを知っていたのかも
わからないんだけど、知ってても知らなくても、
どちらの場合でも頼朝は人として異常でしょ。
義高と大姫については、もう昔から、何度も何度も
取り上げられていたから食傷気味で、
これに関する創作物は避けていたんだけども、
やっぱり泣いちゃうね。
しかし、これに関して、今の私は、「頼朝ひどい!」とは
思わないんだな。
小学生のころは「ひどい!」と思っていたが、
やはり生かしておいたら報復されるか
敵対勢力に担がれるかしただろうし、妥当な対処だよ。
【その他いろいろ】
・壇ノ浦の合戦中に、茜に「誰の子だ?」と問う義時。
そんな昼ドラみたいな話するシチュエーションじゃないだろ!
・茜が我が子を政子のところに届けた時点で、
茜自身は義時の子ではなく頼朝の子だと思ってたのでは?
・義経が御家人たちの中で空気読めず、浮いてるのがつらい!
・畠山重忠がイケメンじゃない。
・大姫役の子、丸々としているせいで
悲劇性がだいぶん削がれている。
・全成と義経の語らい、これは「悪禅師」(『炎環』所収)
そのままだった。