第1話「大いなる小競り合い」
楽しみすぎて、頭がおかしくなりそうだった……
このあたりの時代を扱ったドラマ、
「頼朝・義経は必ず出るが、範頼はチラっと出てきたらいいほう」
なのに、範頼はもちろんのこと、
全成・義円も出てくるっていうんだもん。
キャスト発表のときから解像度高すぎて、期待は高まる一方。
(頼朝時代の解像度が高すぎて、朝廷サイドや承久の乱は
高速で雑に処理されるんじゃないかと恐れてはいるが……)
この期待を裏切られるのが怖い! 見るのが怖い!
という状態で迎えた初回。
とりあえず、時政パパ、可愛すぎでは??
「そぅお?」って。
腹をくくったときの、堂々たる
「田舎のチンピラ」ぶりもいいねえ。
まさに三谷脚本だ!という笑いと伏線と山場。
三浦義澄&義村、和田義盛、畠山重忠、伊東祐親、
安達盛長、工藤祐経……と初回で
板東勢を一気に出してきたのに、ちゃんとキャラ立てしてるの、
すごいね……!
あと、存在をスルーされるんじゃないかと思ってた時房も
ちゃんと子どもとして出てる!
気になったのは三浦義村が頼朝のこと、
呼び捨てにしたり「ヤツ」呼ばわりしてたとこ
くらいかな……。
三浦は義朝(頼朝の父)に仕えてて、
娘が義平(頼朝の兄)を産んでる説あるのに、
無関係っぽい描き方。
まあ、このあたりはおいおい、
つじつまあわせてくれると思ってる。
現代語に寄せすぎてるのも気になるといえば気になるけど、
ここは面白ければスルーできる。
コメディテイストで始まりつつも、
千鶴丸殺害の不気味さを差し込んで、
伊東との戦へ……
「今後の方針も含めて、必要な要素、全部見せました!」
という100点満点の初回だったと思う。
史実だけを拾っていったら、初回の北条家パートは
ホームドラマで終わると思うんだけども、
「vs伊東」を実際の戦にすることで緊張感を作ってる。
そしてエピソードの途中で1話は終わってるんだけれども、
序盤の「姫」が「お前かよ!」で
ちゃんとオチつけてたのもきれいだった。
【その他いろいろ】
・義時「俺のこと好きなのかと思ってた……」
これはまさに、「一年間ラブレター送り続ける義時」だわ。
・義盛「平家に近いやつはたいていイヤなやつだぞ」
1シーンで脳筋だとわかる見事な見せ方。
・みんな口軽い!!!
・八重さん、悲劇の姫ではないね……。
結構身勝手だ。
・政子の色仕掛け、なんだあれ……。
・義時「姉は性格きついし、たいして賢くもない」