第9話「決戦の前夜」
頼朝と坂東武者たちとの意識のズレ、
ちゃんと描いてるこのドラマ、信頼できる。
兵糧も尽きかけて、留守にしていた所領も心配だということで、
千葉常胤も上総広常も帰ろうとしてる。
背中を見せた平家を追いたい頼朝と、
追討軍を追い払ったらもうよい、と考える坂東武者たちの間で
板挟みになって困っちゃう義時……なのだけど、
この「意識のズレ」ひとつで、時政の名誉回復と
頼朝の義経受容を両方処理したところ、
作劇上のうまさを感じて感心してしまった。
八重、 最初から好感度が低すぎて、
まだ出るのか~~とちょっとうんざりしている。
江間次郎が八重を殺せなかったのは予想通りなのだけど、
八重が彼に「来て」と言っただけで
思いは報われたんだろうか。
再びのアサシン善児の登場で次郎が殺されちゃって
そりゃないよ~!!
【その他いろいろ】
・ 「あんなじいさんでも俺の身内なんでね」
って、爺様を守るために義盛と重忠の前に立ちはだかる義村、
かっこよかったけど、
あなたがそんなに身内を大事にする人間だったなんて知らなかったよ!
(後年、二度に渡って身内を裏切ってる)
八重に差し出した手をスルーされる場面、
どういう意図で入ってたんだろ、あれ。
・ 頼朝、いつか暗殺されるやろ、この口の悪さ。
メンツ潰されたら殺すぞ、坂東武者は。
時政、絶対もう頼朝のこと嫌いだよ。
石橋山での一件もあるし。
今回坂東武者の代表として意見を言い、
頼朝に見直されるという場面はあったけど、
あんなもんで罵詈雑言が帳消しされるとは思わない。
・ りく、神仏を信じないリアリストかと思ったら、
全成の風水指南を受け入れて壺を置いてた。
・ 武田と頼朝、作り笑顔でマウンティング合戦
・和田義盛「俺達とは一回しか飲んでないのに、佐殿が武田と飲んでる!」
相変わらずアホ可愛い。
・「 こっちとあっち、どっちをとるのよ!?」
面倒くさい彼女二人(義村と頼朝)に 選択を迫られる義時。
義村には坂東武者だと言ったけど、頼朝に対しては応えられず、
孤独な頼朝→弟義経登場、の流れは本当にうまい。
・ 広常、 見栄え気にしてる
・「 俺を殴ってくれ」 というおじさんたちの青春シーンが
まさか富士川の水鳥の話に結びつくとは。
・ 今回も義経は自由すぎた。
奥州から結構な長旅をしてきたはずなのに、
懐から出した秀衡の文がピンピンと綺麗すぎる