金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『ゴールデンカムイ』

2024-12-08 21:26:18 | 映画の感想
2024年の映画⑪『ゴールデンカムイ』(久保茂昭 監督)
★★★★☆
 

原作が完結したとき

「実写化? せんでええわ……」

と思っていたのだけども、映画の評判が非常によかったうえ、

WOWOW配信のドラマの評判も上々、

中川大志くんが鯉登役……ということで

WOWOWオンデマンドの契約をしてしまった。

 

先にドラマのほうを見始めてしまったのだけども、

映画の配信が本日までだということで慌ててこっちを見た。

ちゃんと原作リスペクトと愛が感じられる作りで、

事前に聞いていた通り再現度がすごい。

特に自然やアイヌの生活、明治期の北海道の街並みなんかは

実写化した意義があったと感じられる作り。

動物の作りもの感はどうしようもないというか、

本物を使えない以上仕方ないと思うし、

コメディパートも若干、あれ? と感じられる部分もあったけど、

おおむね面白かった。

演技で気になったのは端役の人くらいで、メインキャストには文句なし。

 

今回映画化されたのは導入部だけで、

三陣営の顔見せと杉本・アシリパ・白石のチーム結成までで終了。

二階堂役の栁俊太郎さん、この実写で初めて知ったのだけど、

めっちゃ二階堂だった。

二人同時に顔を写さないように撮ってるんだけども、

気をつけて見ないとそれがわからない自然さ。

玉木宏の鶴見と館ひろしの土方も、コスプレ感があったのは最初だけ。

キャストやセット等すべてをひっくるめて、

現時点でできる限りの最高の実写化をしました! という感がある。

 

杉元役の山﨑賢人くんは、実写請負人みたいになっていて、

毎回文句言われて気の毒ね……。

今回も杉元役にしては男くささがなくて顔が可愛すぎるように思うけど、

じゃあ誰がぴったりなのかと言ったら思いつかないし、

とても頑張ってるのはよくわかる。

癖のない美形だから、何の役にもそれなりに近づけられるポテンシャルと、

主役を張れる安定感、現場での信頼があるのだろうと思う。

特に主役は、顔が似てるだけじゃダメだというのはわかるしね。

 

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大河ドラマ「光る君へ」♯47

2024-12-08 21:05:54 | 大河ドラマ「光る君へ」

今回の「???」ポイント二つ。

【1】

周明の死にいまだかつて見たこともないほど取り乱し、

泣き叫ぶまひろ。

そんなに思い入れあったの……??

「よく顔覚えてたな」の時点で違和感あったくらいなのに。

 

【2】

突然の激重友情をアピールしてくる公任。

「隆家はお前の敵だから、恩賞を与えるのに反対したのに!

 俺たちをそんなふうに見てたの? 

 俺たちより実資を信用するってどういうこと!?」

おい、どうした?

落ち着けよ……

 

なんだったんだろ、この二つ。

後からちゃんと回収されるんだろうか。

今のとこ、周明・双寿丸というオリキャラを出してきた意義も

わからない。

 

最終回のラストに、「二人の関係、知ってたよ」と

爆弾を落としてきた倫子さま。

ここ、ストーリーラインとしてはクライマックスの位置じゃん。

やはりラスボスは倫子さまだったのか!

 

【その他いろいろ】

・頼通くん「父の手を借りずに解決したい」→「とりあえず様子見よ」。

 気持ちはわからんでもないが、人命がかかっているという認識がない。

 他の公卿も同様だけど、都の外の、しかも下々の命のことなんか

 本当に意識の端にすら思い浮かばないんだろうね。

 一見、まっとうな感覚を持ち合わせているように見せかけて、

 道長もまひろのことしか頭にないから同じ!

 

・実資、最後まで株が上がりっぱなし。

 

・そりゃあ、命がけで戦ったのに恩賞もくれない朝廷なんかより、

 現地にいるボスの言うこと聞くようになるよね……と

 武士の世になることをちゃんと描いてるの、とってもいい。

 

・いつでもおとなしくまひろに従い、身を挺してまひろを守ってきた乙丸の

 「やだやだやだやだ、都に帰りたい!!!!」攻撃。

 まひろのためでもあるんだよね。

 

・賢子が「光る女君」になっちゃおうかな~っていうの、しびれたよ。

 こうして史実に寄せてくるとは。

 

コメント (2)
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