金木犀、薔薇、白木蓮

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おでかけの記5:徳川美術館「書は語る」展

2019-01-20 17:14:57 | おでかけの記


久しぶりの徳川美術館。
今回のお目当ては、この「書は語る」展。



天皇や公家、武家を初め、絵師の絵短冊や
近代の文豪たちのものまで、
さまざまな懐紙や短冊を取り揃えている。

歴史上の有名人だけじゃなく、
イベントで提出したのであろう公家たちのものや
江戸幕府の役人たちの自筆もあり、結構なボリューム。
一人一人の名は知らなくても、
飛鳥井とか裏辻とか、
知っている家の名がいくつも見えるとうれしい。

意外だったのは、小野於通の書で、
思ったより雑というか、
大ぶりな文字で繊細な感じがなかった。

明治政府の要人たちの書もあって、
大久保利通や井上馨、岩倉具視や三条実美のものが
並べられている。
公家の出の人間と元・田舎の下級武士が
いっしょに政治をやっていくのは
相当大変なことだと、書を見て思った。
「中級公家」みたいな言い方をしても、
やっぱり生活に溶け込んだ文化とか教養みたいなものは
全然違ったのだろう。

谷崎潤一郎の短冊は、真っ赤な地に金の散ったもので、
とても「らしい」。


美術館を見たあとは、徳川園へ。


前に来たときは、さわやかで素敵な庭だ……と
思ったんだけど、水をふんだんに使った庭は
冬だと寒々しいばかり。


牡丹コーナーができていたけど、
ひとつひとつ防寒のためのテントがつけられていて
なんだかおもしろい。
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