金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『日の名残り』

2005-08-31 20:57:13 | 映画の感想
映画の感想:『日の名残り』(ジェームズ・アイヴォリー 監督)
★★★★★

名門貴族に仕えた執事スティーブンスが、
かつてともに勤めていた女中頭の連絡を受けたところから物語は始まる。
感情を排して忠義を貫こうとする執事の孤独、紳士たろうとした主人の悲運、
淡い恋と非情な年月の流れが描かれます。
自らも大切に思っていた女中頭の恋心を受け入れられずに彼女を失い、
道を誤りつつある主人を正すこともできない。
執事というものの悲哀を感じさせる物語でした。
古きよきイギリス貴族の生活や、当時の世界情勢も垣間見られ、
雰囲気がとても好き。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画:『初恋』 | トップ | 81:ミシェル・マンゴリアン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿