金木犀、薔薇、白木蓮

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109:花村えい子 『マンガ古典文学 源氏物語〈上〉』

2018-12-01 14:58:19 | 18 本の感想
花村えい子『源氏物語 上(マンガ古典文学シリーズ)』(小学館)
★★★★☆

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花村えい子の繊細華麗な筆致で甦る王朝絵巻

日本古典文学の名作を原典に沿ってコミック化する話題のシリーズ!
第5回配本は、紫式部が描いた王朝絵巻『源氏物語』に、
繊細華麗な筆致がパリ・ルーブルの展覧会でも絶賛された
ベテラン漫画家・花村えい子が挑みます。
桐壺帝の第二皇子として出生し、
才能・容姿ともにめぐまれながらも臣籍降下して源姓となった光源氏が、
平安王朝を舞台に数多の恋愛遍歴を繰り広げる栄華と苦悩の物語。
日本女流文学の最高傑作が、
多くの文芸・ミステリーを原作とする作品を手がけている
著者により、いきいきと甦ります。
「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」「末摘花」
「紅葉賀」「花宴」「葵」「賢木」「花散里」「須磨 其の一」までを収録。

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漫画。
三巻にまとめているのでエピソードはかなり省略されているけど
原作通りの順にストーリーが展開されるので、入門編として便利。
和歌の現代語訳が枠外(ひどいときには別のページ)にあるのが
読みにくいのはマイナスだけど。

『源氏物語』は誰の小説版・漫画版を読んでも、
「光源氏は最低」以外の感想が出てこないな……。
今と倫理観が異なるとはいえ、
これほど共感できない登場人物もいないよ。

人妻に言い寄って夜這いしたけど人違い→
「ま、いっか! しかしこの女、初々しさないな~」
とか文句つけたり、ものにした女が不細工だからって
「なんでやっちゃたんだろ」と歌に詠んだり
他の女と会ってるときに不細工っぷりをネタにしたり。

六条御息所なんて、めちゃ理性的な人なのに
源氏に振り回された結果、
悪者にされてかわいそう。



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