金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

19:あいはらひろゆき『ラベンダー』

2008-03-17 20:40:17 | 08 本の感想
あいはらひろゆき『ラベンダー』(教育画劇)
★★☆☆☆

夏休み、「ばあば」の家へひとりでやってきた
小学6年生のハナ。
「ばあば」の勝手なお膳立てで、近所に住む同じ年の
「ゆきちゃん」に近所を案内されることになり、
無口で無愛想な彼女といっしょに出かけるが……

**********************************

女の子どうしの話は、ドロドロなのもふわふわなのも
好きだけれど……これは……悪くもないが良くもない
「ベタ」というのともちがって、一つ一つのエピソードが
物語の展開として平凡で、ぜーんぜん新鮮味がないんだな。
子どもが読んだらまたちがうのかもしれないけど、
少なくともわたしは、ほんの1ミリも心が動きませんでした。
がっくり


FC2 Blog Ranking ←いつもありがとうございます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

18:姫野カオルコ『ああ正妻』

2008-03-11 19:41:56 | 08 本の感想
姫野カオルコ『ああ正妻』(集英社)
★★★☆☆

大手出版社に勤める編集者・小早川は
アルバイトの雪穂の「カトリックのトリック」に
まんまとひっかけられて結婚することに。
徹底的に論理性を書いた妻の暴挙に
立ち向かうこともできずに、
小早川は苦悩の結婚生活を送ることになり……

**************************************

雪穂の悪妻ぶりと小早川の情けなさが
コミカルに描かれてはいるのだけど、
読後のこのもの悲しさはいったい……??

ベストセラーをもじった
「白い夜を行く」
「しこめのいいわけ」
「いま、愛と死を叫んで愛にゆく」
なんかのお遊びはおもしろかったけど、
何年化したら元ネタが
わからなくなっちゃいそうだなあ……

最後の小早川の反撃があんまりにもしょぼすぎて
脱力


FC2 Blog Ranking ←いつもありがとうございます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

17:石田衣良『約束』

2008-03-05 13:02:56 | 08 本の感想
石田衣良『約束』(角川書店)
★★★☆☆

【収録作品】
「約束」
「青いシルエット」
「天国のベル」
「冬のライダー」
「夕日へ続く道」
「ひとり桜」
「ハートストーン」

あ~……わたし、石田衣良好きじゃないんだな……
っていうのがはっきりしました。
帯に「絶対泣ける短編集」とあって、
たしかに「ええ話や~」という系列の話ばかりなのだけど、
ぜーんぜん心に響かないのね。
「このベタさ、あり!?」
と興ざめ。
精神が未熟なせいか、「青いシルエット」なんて
息子に「このやろう、はったおしたい!」と本気で腹を立て、
「そんなこと言わせていい話にしようとしても
 わたしはだまされんぞ!!
とひねくれた目で見てしまいましたわ。

読み始めたばかりのころの作品は好きだったんだけどな~。
雑誌掲載されていた「夕日へ続く道」は、
いちばん最初に仕事で使った作品だったので思い出深い。
けど、読み返したら、こんな話だったっけ??と
すっかり忘れてしまってました。

感動する人はするだろう……ということで★2.5。

FC2 Blog Ranking ←いつもありがとうございます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

16:吉本隆明 『13歳は二度あるか』

2008-03-04 18:11:39 | 08 本の感想
吉本隆明『13歳は二度あるか―「現在を生きる自分」を考える』(大和書房)
★★★☆☆

自分をとりまく社会、宗教・法律・国家、
犯罪や戦争との関わり方を、中学生向けに
自分の体験談を交えて書いたエッセイ。
平易な言葉で、わかりやすく書かれているので、
「えっ、吉本隆明が!?」ってくらい
とっつきやすいと思います

ソフトすぎて強制力は薄いんじゃないか、
これを読んで中学生が「社会を知ろう!」と
思うだろうか……というのが読後の感想。
でも、中学1年生って
歴史のことも社会のことも本当にしらないから、
わたしとは受け止め方がちがうだろうし、
この本を読んで、思いがけないインパクトを
受けるかもしれない。

とりあえず中学生向けのオススメ本リストに
入れておきます。

FC2 Blog Ranking ←いつもありがとうございます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする