最近、鉄欠乏性貧血の患者さんがこられた。レバーを食べるようすすめたが、レバーは嫌いであるとのこと。鉄剤の内服は胃腸障害があるのでなかなか投与しづらい。食物で摂取することが望ましいがなかなか好みがあるのでこれも難しい。そこで鉄剤の注射で通院することを勧めてみた。しかしながら人の食べ物の好みとは千差万別である。人が好きというものを自分が嫌いであったり、あるいは自分が好きなものは他人が食べられなかったりで様々である。自分には嫌いな食べ物はない。他の人では「これはどうしても食べられない」というものがあるようだが、自分にしてみればそれは不思議なことである。