その患者さんは、突然の心房細動という不整脈で頻脈になり訪れた。今まで脈の不整はなかったので不思議だった。そうしたらどうも甲状腺中毒症らしいとのことである。しかしとても筋骨隆々なので甲状腺疾患らしくはない。そういえば体重が減ってきたといっていたが、それは前立腺の術後のせいだとばかり思っていたが。そういえば心房細動の患者さんはほかにもたくさんうちに来られている。やはり一度は甲状腺ホルモンは全員検査しておくべきだろう・・・か。
その患者さんは某都立病院で２ヶ月前に前立腺の手術をされている。その時、術中「心臓が乱れた」と説明されたらしい。なんだか原因はよくわからないが後日、救命センターから内科に転科して甲状腺の検査をするとのことらしい。どうも甲状腺ホルモンが多いようだ。しかしあまり喉をみても甲状腺が腫れていたような印象はないのだが・・・。う～む・・・。甲状腺ホルモンの分泌が多いと通常痩せてくるのだが、その患者さんは筋骨隆々としている。？？難しいなぁ。
先日、頻脈性不整脈の患者さんが外来にこられた。とりあえず治療を開始したが修了後20分位したら、外来ベッドで冷汗、不穏を訴えられた。ショック状態であった。大学救命センター勤務医時代ではスタッフも薬剤も設備も整っているので、このように急変されても怖いことはなかったが、開業してからはそうはいかない。あせったが、とにかく応急処置のみして、入院のため大学の医局に電話した。「あ 先生、いいですよ。すぐつれてきてください」と返事をいただいた。昔ならば自分がこの言葉を収容依頼の相手に言ってきたが、立場がかわり、なんともこの言葉をありがたく感じたことか・・。あ～よかった。
ついこの間、クリニックの電気代が１年間払っていないことで請求がどっと来た。電力会社がずっと請求してこなかったのであって、うちが支払いを逃げていたのではない。まあ今更、支払うのか？とは思ったがしょうがない・・・。いきなりウン十万円の請求書をみせられたが、一括払いは無理である。まあ向こうの手落ちであるので分割払いにしてもらっている。ただでさえ毎月のクリニックのローンがきついので余分な負担増はきついなぁ～。でもこんな話って実際あるんですよね・・・（泣）。
昨日５月25日は先代亡父の命日であった。亡くなってちょうど４年になる。４年前は自分がここで開業しているとは夢にも思わなかった。今更、この齢での開業は少し体力的にも辛いものがある。まあとりあえずは軌道に乗りつつあるところまではきたので（まだ軌道にのっていないが）、あとひとふん張りといったところだろうか？ でも父の開業当初は診療時間が朝９時から夜９時までの休み時間なしだったのでそれよりは働いていないことになる。文句は言えまい。（笑）
新型インフルエンザに罹患した生徒が通学する学校の校長の記者会見では、皆なぜか涙ぐんでいる。生徒達も「申し訳なかったと伝えてくれ」と言ったらしい。何が申し訳ないのかよくわからない。しかも校長のコメントでは、彼らの研修旅行の動機がいかに素晴らしく、そして崇高なものであったかを説明している。なんだか彼らの研修旅行を美化し、新型インフルエンザに罹患したことをまるで免罪してるかのごとくに表現していたのがとても奇異であった。もしかしたら学校側は父兄から突き上げられでもしたのだろうか？ 何だか魔女狩りのようである。
神戸に発症が確認されてから、そのうち東京にもすぐ発生報告が出るだろうと思っていたら、案の定、数日のうちに報道された。ちょうど季節の変り目なので、クリニックには体調を崩し風邪で熱を出してこられる患者さんも少なくない。特に渡航歴や関西旅行をしている人がいないのでインフルエンザ検査をしていないが、もし検査したら一人くらい新型が陽性にでる可能性もあるかもしれない。東京には「余り発生していない」のではなく、「検査でみつかっていない」だけだと思う。東京は流動的な人口が多い都市だから潜在的患者数はかなり多いのではと思います。
昨日、学会より帰京し午後から通常診療しました。名古屋はあまりマスクをしている人は見かけませんでしたが、会場では消毒用アルコールジェルとマスクは自由に使えるよう設置してありました。でもあまりみんな使っていなかったような？ 私は帰りの新幹線での閉鎖空間が怖かったのでマスクを戴きました。でもこの前、専門家の講演を聴いたら、どうあがこうとあと２年したら日本国民が全員罹患しているだろうと言っていましたので、今の騒ぎは一体何なんじゃろうかと・・・。
本日、夜、診療が終了したら内視鏡学会のため新幹線で名古屋に行きます。翌日の午前中にはどうしても聞きたいセッションがあるのでそれを聞いたらすぐ東京にもどって午後から診療を開始します。開業してから診療を半日だけでも休むのは初めてです。大学時代はほぼ全日程参加することも可能でしたが、開業すると代診もたてられないので結構つらいですね。久しぶりの学会参加ですが、生活にメリハリがつくので楽しみです。
関西圏で新型インフルエンザの「人→人感染」がついに確認されてしまいました。それからも続々と患者数はふえています。いずれ関東にも波及するのは時間の問題かもしれません。「あまり死亡率は高くない」とはいっていますが、もしかして感染が元気な若者層に多いためかもしれません。だから「弱毒ウイルス」であるとは言いきれない思います。春～初夏には通常、インフルエンザは流行しません。これで冬になったら大流行の可能性は否定できないでしょう。
何と、ちょうど若者の群れの向こうには歩道と車道を境するガードレールがあった。ちょうどそのガードレールの端に自分は右ひざをぶつけたのだ。そんなガードレールなんて群れに隠れて見えやしない。どだいあんなに大人数が道路を占有するのはもともと反則である。警察に道路占有許可をとるべきである？ さてうちに帰って膝をみたらすでに青黒く腫れている・・。持病のお尻の具合がなんとなくよくなりかけたので、さあ本格的にジョギングできると思っていたのだが・・・。
皇居までマラソンしてきて以来、お尻の調子が悪かったのでジョギングはしばらくお休みしていたが、この前、久しぶりにまたジョギング（というかウォーキング）にでかけた。都電王子駅前の歩道と車道に数十人の若者がたむろし、立ち話をしていたので、その先へ通れなかった。その人ごみを掻き分けてようやくその先に抜けようとしたその瞬間、ガツ～ンとばかりに右膝に激痛が走って自分は転倒した。何ごとかと見てみると何とそこには・・・。
先代の教授と皆で毎年つつじ祭りの金魚すくいにいった。研修医など含め数人でドヤドヤおしかけるので、たぶん異様な光景だったろう。「よーし、さあやるぞ」とばかりに金魚すくいがはじまる。散々遊んだ後、潮が引くようにさーっと引き上げるのである。一見して病院関係者であるのはバレバレなので長居は無用である。「えっ、あ？ お客さんたち、お勘定は？」・・いつも最後につかまるのは私だった。たぶん教授は１回も払ったことない。逃げ足の早いこと・・。
大学勤務医時代、つつじ祭りの出店でよく「金魚すくい」にいった。当時の主任教授が好きなもんだからいつも彼の号令で連れて行かれる羽目になった。確かに教授は上手でありいつも大量得点者として屋台のヨシズに名前が張り出される。しかし張り出されているほかの人の年齢をみるとみんな子供である。さすがの教授も年齢詐称で「小学5年」とかいていた。でもなんのことはない本名かいているから大学関係者にはバレバレだった。
つつじ祭りの屋台で数年前より毛色の変わった出店があります。それはいわゆるタイラーメンの屋台です。つまりトムヤムクンのスープにきしめん状の米麺が入っているもので、これがとにかくうまい。とても屋台の味にしておくのはもったいないくらい？の一品です。結構自分の医局では人気があり皆食べていました。あまりにも頻繁に白衣のままで買いに行くもんだから大学当局から「白衣外出禁止令」が出てしまいました。ここ数年食べてませんがおばちゃん元気かなぁ？