吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

万引き その1

2021年09月30日 06時20分04秒 | 日記
 この前TVの報道番組で、スーパーの万引き犯人がGメンによって確保されるという特集があった。確保されたのは高齢男性で大量のひき肉と餃子の皮やキャベツなどであった。
 スーパーの店長から「どのような理由でしたのですか?」と言われて、「餃子を沢山作って冷凍しておくんだ。冷凍しておけばもつからね」とすぐに答えた。まあ万引きされた品を見ればすぐわかる。
 しかし万引きの理由を聞かれて、餃子を作るためだと答えるのは罪の意識がない。しかも確保された瞬間は「ああ、これ? じゃあ返せばいいんだろ」と返せば窃盗の事実がなくなると思っているようである。
 万引きは悪いことではないというそぶりなのでとにかく情けない。
 寂しい限りである。

どうなのかな?

2021年09月29日 06時14分01秒 | 日記
 少し前のことである。都からの電話が何回も自宅にかかってきた。それはコンピューター電話なのである。内容は都議会選挙や衆院選挙でどこに投票するかとか、だれに投票するかとか、あるいは小池都政の評価はどうだとかのアンケート電話なのである。このようなアンケートは一方通行であり失礼なので電話は切ることにしている。
 しかし、一度切っても数時間後に何回もかかってくるのである。やめてほしいのであるがこれを中止させる選択肢がない。結局、かなりしつこい勧誘電話と同じなのである。結局答えるまでは数日おきに1日に何度もかかってくる。まさにストーカー電話と同じである。
 都は大変失礼なことを税金でやっている。コンピューター電話なので本当に都からのアンケートなのかも疑わしい。疑わしい勧誘電話は切りたいがこのしつこさったらありゃしない。失礼である。しかもご丁寧に「このアンケートでは未成年の方は回答しないでください」だって。何だかね。

アニソン歌手の黒崎真音が緊急手術、配信ライブ中倒れ「硬膜外血腫」診断 その2

2021年09月28日 06時21分10秒 | 日記
 まず自分はこの歌手の方を知らないが早い御回復をお祈りする。
 話は病名についてなのだが疑問が残る。「急性硬膜外血種」とのことであるが、ライブ中これで意識を失ったということは少なくともそれより1時間くらい前に頭部に強い打撲を受けているはずである。例えば頭に何か鉄骨が落ちたとか、転落して頭部打撲したとか、あるいは鈍器で殴られたなどであり、多くの場合頭がい骨骨折を伴う。
 そして少なくとも外傷直後の数分は脳震盪で意識を失っているはずである。その後数分間で意識は回復し、それから1~2時間後に頭痛を訴えながら徐々に意識が落ちていくというのが典型的な経過である。
 つまり発症までには典型的なパターンが存在し、発症には「かなり強い」外傷が原因となるのだ。何も外傷がなくてこの状況に陥ることはありえない。なにか事件性があると思われる。

アニソン歌手の黒崎真音が緊急手術、配信ライブ中倒れ「硬膜外血腫」診断 その1

2021年09月27日 06時10分20秒 | 日記
9/19(日) 18:16配信 日刊スポーツ
歌手、黒崎真音の所属事務所は19日、黒崎が18日の配信ライブ中に倒れ、救急搬送先で「硬膜外血腫」と診断されたため、緊急手術を行ったことを公式サイトで発表した。発表では、黒崎について「配信中止後、救急搬送した先の病院で『硬膜外血腫』との診断が出ました。この診断を受け、受け入れ先の病院で緊急手術を行いました。手術は成功し、現在は容態も安定しております」と報告した。回復については「最短でも2カ月以上の療養期間が必要」として、当面休養することも発表した。 また「当面は絶対安静が必要」として、10月のミュージカル「悪ノ娘」(草月ホール)と25日のライブ「Appearance Vol.1 in 札幌」の出演はキャンセルし、治療に専念する。


ワクチン3回接種

2021年09月25日 06時08分18秒 | 日記
 最近、ワクチン2回接種であると抗体価は半年ぐらいで徐々に低下してくるとのことである。3回目の追加接種もそろそろ政策の視野に入ってきているようだが、それにしてもまだ1回もうっていないひともおられる。
 ワクチン供給量はやはり少ない。豊島区でも開業医の個別接種には月に数バイアルのみの供給と減らされて、10月一杯で開業医の個別接種は終了となる。当院でも新規の予約は受け付けていない。
 こんなに供給状態が少ない中で3回接種と謳われても肝心のワクチン供給はどうなのであろうか?
 おそらくはインフルエンザワクチンのように年1回の接種で落ち着くように萎えるとは思うのだが、はたしてこの変異の早いウイルスをどこまで封じ込めるようになるのであろうか?
 いまだに毎日数十人の方がなくなっているようなウイルスである。他の疾患ではこのような死亡者数はありえない。
 本当に今の医学で抑え込めるのだろうかと不安なのである。

TVインタビュー その2

2021年09月24日 06時10分07秒 | 日記
 やはり新たなるワクチンなのでいろいろな副反応が想定される。しかしすでに海外での治験で明らかになっている情報である。それを大げさにメディが喧伝したのがまずかった。国民を不安にさせたのである。そういうとメディアは必要な情報をきちんと届けたのであると言って反省しないだろうが、結果的に世の中に対して「ワクチン怖い」を定着させたのである。そうでないのであればその後「恐れないでください」とか訂正してもよさそうであるがそれすらない。
 また優先接種で今年3月ごろの早期に某国立病院の院長が打った。その時、医療従事者にも拘らず「まずは私が意を決して接種を受けます」などと断頭台に連れていかれるようなコメントをした。もう情けないの一言である。いかにも恐ろしいことを自分が身を挺して先に受けるみたいな発言である。医療従事者であれば「申し訳ありません、我々がコロナ診療に安全に従事できるように最初に打たせてもらいます」とか言うべきであった。
 国立病院の院長たるものが、医療を知らない素人と同じこと言われちゃ市民だって不安になる。


TVインタビュー その1

2021年09月22日 05時56分05秒 | 日記
 TVなどの映像でよくみる場面である。ワクチン接種したあとの人を捕まえてTVインタビューなどで「どうでしたか?」と聞くやつである。どうもこうもない。何だか意味のないインタビューである。
 まず10万人に一人の確率のアナフィラキシーか何かあれば、まずはこの出口に出てこられるはずがない。
 しかも答えるほうも答えるほうで大の大人が「いや特に痛くなかったですよ」って幼稚園児のような答えなのである。ワクチンの針などは特に細く、大げさにインタビューで答えるようなものでもない。まあ聞く方も答えるほうもこの程度なのかとガッカリする。
 少しマシなのは「今じゃなくて明日ですかね? 明日は熱でも出ないといいんですけど」くらいならまだ許せる。それにしたって、発熱、倦怠感、頭痛などは想定内の起こりうる副反応である。さほど取り立ててコメントするものではない。
 今回のコロナワクチン接種でわかったのだが、些細なことで大騒ぎしすぎる。
 何だか「ボクね、注射痛くなかったんだよぉ」「そうなの、えらいえらい、よくがんばったでしゅね~」のレベルを感じてしまうのである。

HPVワクチンの「積極的勧奨」再開、厚労省検討へ 22年度視野に その2

2021年09月21日 06時47分41秒 | 日記
 遅い。とにかく遅い。厚労省が積極的勧奨をしなかったおかげで、子宮頸がんによる若い世代の死亡率は増加し先進国の中では最悪の順位となった。今では子宮頸がんにおける副反応は「関連がない」との結論に至っている。
 しかし諸団体(ワクチン撲滅団体?)からの圧力もあるのかここ10年はワクチン接種率は回復しなかったのである。今でも確かに「ワクチンのために後遺症が残った」という論調の方もおられるであろう。しかし一方ワクチンを打たなかったために亡くなった若い女性は数限りなくいるのである。VPD(vaccine preventable disease) (ワクチンで予防できる疾患)に対してはワクチンを打つべきであるというのが我々医療従事者の意見である。
 みすみすワクチンを打たずになくなってしまう人を見るにつけ忸怩たる思いになる。早く積極的勧奨に戻してほしい。

HPVワクチンの「積極的勧奨」再開、厚労省検討へ 22年度視野に その1

2021年09月18日 05時51分21秒 | 日記
8/30(月) 20:53配信 毎日新聞
 子宮頸(けい)がんなどの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐとされるワクチンについて、厚生労働省は2013年から差し控えている積極的な接種呼びかけの再開に向け、議論を始める。審議会に諮り、来年度からの再開も視野に検討する。
 HPVワクチンは小学6年~高校1年の女子は無料で接種できる「定期接種」の対象となっている。だが、定期接種となった直後に全身の痛みなどの症状が相次いで報告されたため、厚労省は対象者に接種を個別に呼びかける「積極的勧奨」をやめている。
 積極的勧奨をやめた後、安全性への不安が広がり、70%以上だった国内の接種率は02年以降に生まれた人では1%未満に低下。厚労省は無料の接種機会を逃す人を減らすため昨年10月、自治体に対して対象者へ個別にHPVワクチンに関する情報を知らせるよう通知した。7月末現在、情報提供した自治体は6割以上になる。
 30日には、自民党の「HPVワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟」(細田博之会長)が「10月より前には再開すること」などを盛り込んだ要望書を厚労省などに提出した。あわせて、産婦人科医らで作る「HPVについての情報を広く発信する会」が27日夜からオンラインで集めた約5万6000人分の署名を手渡した。同会代表理事の稲葉可奈子医師は「安全性が確認されているワクチンについて、国民の健康を守るために国は責任を持って積極的に勧奨を」と強調。十分な効果を得るためには3回の接種が必要なため、「高校1年生は遅くとも11月には1回目の接種を始めてほしい」と呼びかけた。

日本医師会からの手紙

2021年09月17日 06時25分14秒 | 日記
 先日、日本医師会から会長の名前で封書が届いた。内容は会長からの切なるお願いである。「このコロナ渦で医療崩壊している。最前線の開業医に、コロナ患者自宅療養者の往診や電話診療などの治療に頑張ってもらい、一人でも入院者を減らしてほしい」という内容である。
 ちょっと違和感を覚えた。こんなお願いされなくともすでに頑張ってコロナ診療している開業医はごまんといる。このお願いされる前から自発的にしているし、このお願いで「それじゃあ始めますか」という医師がぐんと増えることはないと思う。またコロナに対する特効薬はないし、今のところ抗体カクテル療法が開業医レベルで行われる話が少し出ているだけである。でも内服薬すらない段階で「お願いします」と言われても、治療法がないのでは竹やりでB29を落とせと言われているようなものである。
 「さあ開業医でワクチンどんどん接種して頂戴」と煽る割にワクチン供給がないというチグハグなことがあったが、そのような感じだ。

「コロナは空気感染が主たる経路」 研究者らが対策提言その3

2021年09月16日 06時54分31秒 | 日記
 何を今更である。どうも変だとずっと思っていた。
 一般的に感染経路には飛沫感染や空気感染がある。飛沫感染は飛沫が飛ぶ2m以内は危険であるが、飛沫が届かない2m以遠は比較的安全と言われている。一方空気感染はダクトなどを通じて隣の部屋にも感染する可能性がある。今回のコロナではその中間の「エアロゾル感染」だと言われて来た。でもその割にはずいぶん簡単に2m以上でも感染が伝播するのでおかしい、変であるとずっと思っていた。
 ところが今回「空気感染だった」ってようやく発表されたことは遅い。これでもっともっと個人的感染防御は徹底しないといけないことになった。厄介である。
 でもきちんとした「マスクのつけ方指導」とか「手洗い指導」とか「ゾーニング指導」とかの感染防御徹底の話なんかほとんど発表されていない。
 街中ではいまだに「鼻だしマスク」「顎マスク」「指でマスクいじり」などの危険な行為が横行している。これを是正しない限り感染は拡大する。
 市民が全員、コロナ患者を診療している医療スタッフに近いくらいの感染対策をしていれば感染者数は減っていくはず。「飲みに行くな」じゃなくて「感染対策強化」のほうが効果的。

「コロナは空気感染が主たる経路」 研究者らが対策提言その2

2021年09月15日 06時20分17秒 | 日記
 厚生労働省のウェブサイトでは、新型コロナの感染経路として、くしゃみなどで出る大きなしぶきを介した「飛沫(ひまつ)感染」や、ウイルスの付着した場所に触れた手で鼻や口を触ることによる「接触感染」が一般的と説明されている。  一方、世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)はそれぞれ、ウイルスを含んだエアロゾルの吸入についても、感染経路だと明記している。    
 声明は、空気感染が新型コロナの 「主たる感染経路と考えられるようになっている」と指摘。考えられている以上に距離が離れていても感染リスクはあり、逆に空気中のエアロゾルの量を減らすような対策で感染抑制ができるとした。  そのうえで、国や自治体に対して、ウレタン製や布製のものよりも隙間のない不織布マスクなどの着用徹底の周知▽換気装置や空気清浄機などを正しく活用するための情報の周知▽感染対策の効果を中立な組織によって検証することを求めた。声明は、内閣官房、厚労省や文部科学省に送付したという。


「コロナは空気感染が主たる経路」 研究者らが対策提言その1

2021年09月14日 06時39分37秒 | 日記
8/27(金) 20:24配信 その1
 新型コロナウイルスの感染対策について、感染症や科学技術社会論などの研究者らが、「空気感染が主な感染経路」という前提でさらなる対策を求める声明を出した。「いまだ様々な方法が残されており、それらによる感染拡大の阻止は可能である」と訴えている。  

 声明は、東北大の本堂毅准教授と高エネルギー加速器研究機構の平田光司氏がまとめ、国立病院機構仙台医療センターの西村秀一・ウイルスセンター長ら感染症の専門家や医師ら32人が賛同者として名を連ねた。27日にオンラインで記者会見を開き、説明した。  
 空気感染は、ウイルスを含む微細な粒子「エアロゾル」を吸い込むことで感染することを指す。エアロゾルの大きさは5マイクロメートル(0.005ミリ)以下とされ、長い時間、空気中をただよう。


「診察代返せ」と病院に4時間居座り、「陽性取り下げて」の訴えも…コロナ陽性者の不当な要求でクリニック苦悩 その3

2021年09月13日 06時17分43秒 | 日記
 まあ明日は我が身かであるが、必ずこのような面倒くさい方はどこにでもいる。「そんな話は聞いていない」というのは常套文句である。なのでカルテに会話内容をきちんと記録することは重要であり自分もきちんと記載している。
 でも最近では話した内容をカルテに記載しておいても「それは知らない、そんな話などなかった」と言われたらどうしようもない。なのでこれからは診察会話を録音しておくことも必要かもしれない。患者さんとの信頼関係の構築は重要なのであるが、最近は世知辛い世の中である。
 しかしながら本件は、診療費の請求は不当ではない。あとで第三者が介入すれば明らかになるが、払わないほうが不当である。
 それにしても警察官がきても「金銭トラブルなので不介入」とは職務怠慢。受付を占拠されて診療行為を妨害もしている。受付を占拠しなかったとしても周囲に威圧的な態度を示し他の患者が帰宅してしまうようでは業務妨害である。
 にもかかわらずこれで引き上げるとなると警察も信用できない。
 無銭飲食は犯罪だが、診療対価の不払い、ならびに威力業務妨害は犯罪にならないのかと疑問に思う。


「診察代返せ」と病院に4時間居座り、「陽性取り下げて」の訴えも…コロナ陽性者の不当な要求でクリニック苦悩 その2

2021年09月11日 05時53分20秒 | 日記
 その時は診察料を支払って帰宅。翌日、陽性が判明したため、男性に電話で伝えます。すると数日後、自宅療養を終えた男性が、診察料の全額返済を求め、クリニックに乗り込んできたというのです。
 北村直人院長: こちらは脅迫としか感じてません。刃物とかを持っていないだけで完全に脅迫です。 定められた機関で行われたPCR検査の費用はかからない一方で、診料などの自己負担分は患者の負担になることが定められています。
 しかし、男性は「全額返済しなければ帰らない」と主張。この対応で診察は数時間もストップ。 待合室は予約で訪れた人たちで溢れ、外で待機する人も。中には診察を諦めて帰った人もいた。 男性が居座ること約4時間。院長は警察に通報しますが「金銭トラブルなので警察は関与できない」と説明された。 北村院長は診察をこれ以上止めないため、やむを得ず全額を返金したと。